ホンジュラス共和国は北はカリブ海、南は太平洋に面している中南米の真中に位置する国。
公用語はスペイン語ですが、大抵の方が英語も話します。
ホンジュラスは5~9世紀頃までマヤ文明の有力都市でした。マヤ文明は中米で高度な文明を持ちながら、その後忽然と姿を消した今だ謎多き文明。コパン遺跡には長いマヤ文化の中でも特に高度な技術力を感じられる多くの遺跡が残されており、マヤ文明の研究者だけでなく魅惑の謎多き世界遺産の地として世界中の注目を浴びています。
観光の面では、外務省の報告では残念ながら治安が悪い国とされています。しかし北部カリブ海に位置するロアタン島は世界第2位の珊瑚を有するダイバーには外せない世界屈指の美しいリゾート地。ダイバー以外にも海の透明度の高さと美しさは訪れた人を魅了しています。
またジャングルに生息のロアタン猿やナマケモノなど野生動物を見学できるジャングルツアーも観光客に人気です。
目次
ホンジュラス料理の特徴は?
ホンジュラス料理はさほど辛いものはなく、お肉をメインにトルティージャという薄いパンのようなものと野菜を一緒に食べるスタイルが一般的です。食材も豊富でココナッツやフルーツなどのバリエーションも多岐にわたります。
野菜をたっぷり使ったシンプルな味付けのものが多く、「また食べたい!」と思う料理がたくさんあるのがホンジュラスの食事です。数多くの国の料理を食べてきましたが、ホンジュラス料理の美味しさは眼から鱗のものが多く、一度食べると虜になるメニューがいっぱい!
今回お伝えする「カルネメチャーダ(Carne Mechada)」も、「パサつきがちなもも肉を茹でるの!?」と驚きました。
カルネメチャーダとは
カルネメチャーダはホンジュラス以外にも、コロンビア・エクアドル・ベネズエラなど南米北部の国々で食べられています。
カルネ(Carne=肉)、メチャーダ(Mechada=裂く)という意味があると教えてもらいましたが、両方繋げて「Carne Mechada」というと「髪の毛の束」という意味もあるとのこと。お肉を割いた状態が髪の毛に見えるという例えとしてついた名前のようです。
パンやトルティージャに挟んだり、ご飯とともに食べたり、またシンプルなお肉料理なので色々なサイドメニューとも相性が抜群です。
ちなみに同じ「カルネメチャーダ」でも、ラテン系の国ではそれぞれ違った料理を指すことがあるのでご注意くださいね。
カルネメチャーダのレシピ
では、レシピをご紹介しましょう。
材料(2人分)
- 牛肉もも肉ブロック 300g
- 水 300ml
- 白ワイン 大さじ1
- 玉ねぎ(スライス) 1個
- ピーマン(細切り) 2個
- ニンニク(みじん切り) 1かけ
- トマト缶詰(ダイス) 1/2缶
- セロリ(みじん切り) 1/2本
- クミンパウダー 小さじ2
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩 3g
作り方
1牛肉、水、玉ねぎ(1/2個分)、セロリ、塩、白ワインを圧力鍋に入れ、30分程度牛肉が柔らかくなるまで煮込む。
※圧力鍋がない時や今回のように2人分で量が少ない時は、水分が飛ばないようしっかり蓋をし、 柔らかくなるまでお鍋で2時間ほどごく弱火で煮込んでください。
2お肉が冷めたら、手で裂きます。
3フライパンに油を入れ玉ねぎ(1の残りの1/2個)、ニンニク、ピーマンを入れて炒めます。
4玉ねぎが透き通ったら2の裂いた牛肉、クミンパウダー入れて軽く炒めます。
54にトマト缶、1で作ったスープ(ビーフブイヨン)を加え、弱火で15分程煮込みます。
6最後に塩、胡椒(分量外)で味を調えて出来上がりです。
ホンジュラスのご飯「Rice & Beans」
今回、カルネメチャーダに添えたホンジュラスのご飯「Rice & Beans」も私の大好きな一品で驚くほど美味しいです。せっかくの機会なので今回もうひとつのレシピとして参考にご紹介しますね。
ぜひとも、カルネメチャーダとともに作っていただきたいと思います。
1お米をココナッツミルクとお水を半々にして通常通りの分量で炊きます。
2ニンニク・玉ねぎ・ピーマンをそれぞれみじん切りにして炒め、クミンパウダーと塩胡椒で味付けします。
3炊き上がったご飯に炒めた具材とレッドキドニービーンズを入れて混ぜ合わせ、炊飯器の中でしばらくなじませたらできあがりです。
このご飯だけでもお酒のつまみになる、魅惑のホンジュラスご飯です。