4月の声を聞くと、待ちに待ったフレッシュハーブの季節!
あちこちからハーブたちのざわめきが感じられるようになります。翌月の5~7月にかけては1年のうちでもハーブの全盛期と言っても過言ではありません。早春に芽吹いたハーブたちが一番輝く季節。彼らの大合唱が始まります。
今回は、料理にもハーブティーにも口腔ケアにも使えるハーブとして昔から重宝されている、セージのお話です。
目次
セージは古代から役立てられていた万能ハーブ
セージについてのイギリスの古い諺があります。
「長生きしたければ、5月にセージを食べなさい。」
He that would live for aye, must eat Sage in May.
「庭にセージがあるのに、どうして死ぬことがあろうか?」
Why should a man die whilst sage grows in his garden?
ハーブについて学んでいる人なら、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
セージは古代から万病によいとされ、さまざまな方法で使われてきました。
料理には肉類や魚介類の防腐剤・保存剤・風味付けとして。またハーブティーにして飲んだり、ハーブをアルコールに漬け込んだチンキ剤を希釈して喉の炎症や口臭予防に使ったりもします。
保存するために乾燥させた庭のハーブです。セージはバターやチーズなどの乳製品とも相性がよく、こってりした中に爽やかなセージの香りが広がります。
今回は、さまざまな料理にも使えるホワイトソース+セージを組み合わせたドリアにしました。
玄米ドリアのレシピ
ホワイトソースは小麦粉ではなく米粉を使い、グルテンフリーにしています。米粉はダマにもならないので、なめらかなホワイトソースに仕上がりますよ。具材は、野菜、チキン、ベーコン、きのこ類など、何でもOKです。
また、ドリアのライスには玄米を使って、よりヘルシーなメニューにしました。玄米が苦手な方もホワイトソースやチーズと組み合わせることで、食べやすくなると思います。
材料(2〜3人分)
- 玉ねぎ(くし形スライス) 1個
- 白ネギ(白い部分を細くななめ切り) 1/2本
- ヒラタケ(他のきのこで代用可) 1袋
- 米粉 大さじ5
- 牛乳 550ml
- 塩 適量
- こしょう 適量
- ドライセージの葉 3〜4枚
- フェンネルリーフ(パセリで代用可) 適量
- チーズ 適量
- オリーブオイル 大さじ4
- バター 大さじ2
- 玄米 2合
作り方
玄米ご飯、ホワイトソース、仕上げの3つに分けて手順を説明します。
A:玄米
1フライパンでパチパチ音がするまで玄米を煎る。
2炊飯器で玄米を炊く。
3炊き上がったら、バター大さじ1と塩少々(分量外)を加えて混ぜておく。
B:ホワイトソース
1オリーブオイル大さじ3をしいたフライパンに、玉ねぎ、白ネギ、ヒラタケを入れ、塩こしょうをしてしんなりするまで炒める。
2米粉を少しずつ加え、さらに残りのオリーブオイル大さじ1を加える。
3火を弱め、粉っぽさがなくなるまで焦がさないように全体に絡めたら、ドライセージを手で揉んで細かくして加える。
4牛乳を2~3回に分けて注ぎ入れる。
5木べらなどで丁寧に混ぜ、水っぽさがなくなりトロミがでてきたら火を止め、必要なら塩こしょうで味を調える。
C:仕上げ
1グラタン皿にAの玄米ご飯を半分ほど入れ、 その上からBのホワイトソースを加える。
2彩りにフェンネルリーフを散らす。
3チーズをたっぷり乗せ、残りのバター大さじ1を乗せる。
普通のバターでもいいですが、今回はココナッツバターを使いました。
4180度に予熱しておいたオーブンに入れて15分〜20分ほど様子を見ながら焼く。表面がこんがりときつね色になったら出来上がり。
セージの入手方法
買うのが手軽ですが、自分で育てると楽しいですし、フレッシュハーブをたっぷり使えます。
購入する
一番手軽なのは、スーパーのスパイスコーナーで、瓶や袋入りのドライセージを購入することでしょう。できるだけ新しいものを選ぶと香りもよいと思います。野菜コーナーにフレッシュハーブがあることもありますよ。
育てる
セージは、園芸ショップなどで苗を購入して、プランターや直植えでも簡単に育てられます。成長したら葉を剪定して、ザルなどでドライにして、完全に乾燥したらガラスの密閉容器に保存して使います。自分で育てて収穫したハーブを料理に使うことは、とても楽しいものです。通信販売では種が販売されていますよ。
セージでお腹すっきり
セージには、消化を促してお腹をすっきりさせてくれる作用もあるので、こってりしたホワイトソースやチーズなどを食べたあとも、それほど胃もたれすることはありません。
いつものホワイトソースに、セージの香りを少しプラスして、健康にもお役立てください。