インドの南東に位置する島国スリランカの正式名称は「スリランカ民主社会主義共和国」。大きさとしては北海道の8割ほどの国土。かつてはコロンボが首都でしたが現在は新首都スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテです。

インド洋に浮かぶ自然豊かなスリランカ、その名は「光り輝く島」という意味があります。モルディブ、セーシェルと共に世界遺産を有する「インド洋の真珠」と呼ばれる島国である一方、悲しい歴史的事件があった国として「インド洋の涙」とも称される国です。
また今ではスリランカですが、旧名称はセイロン。セイロンといえばセイロンティーをすぐに思い浮かべる方も多いことでしょう。

観光地はスリランカの中心部に位置し、世界遺産でもある仏教の聖地「キャンディ」をはじめ、仏教都市として仏教に関わる“聖なる足跡”を意味する山「スリー・パーダ(アダムス・ピーク)」や仏教関連の遺跡が多々存在します。
最近では高級リゾート地としてだけでなく、大自然の恵みであるハーブや薬草を使用したオーガニック食や、スパを堪能できる本格的アーユルヴェーダリゾートととしてツアーも充実しているため、女子旅でも人気急上昇ですね。
目次
スリランカ料理の特徴は?

スリランカの料理の基本形式は「ライス&カレー」と言われています。「カレー」という言葉には「スパイスを使ったおかず」という意味があり、また「ライス」もご飯だけでなく小麦を使った薄いパンのようなものも指します。
また日本と同じ島国のため魚介類もよく使われ、鰹節によく似たモルディブ・フィッシュを使った乾物をさまざまな料理に使います。この鰹節風のものにスパイスを混ぜ、ご飯にかけて食べるふりかけ的存在の「サンボール」など、どこか日本人にも馴染みやすいお料理が多いのもポイントですよ。
今回ご紹介するお料理も一般的なカレーではなく、辛いのに旨味がたっぷりの海老の炒め物です。
レシピ
スリランカ料理はとにかく辛いものが多く「辛さが旨さ」と考えられている料理が多数存在します。本来ならこのレシピもチリパウダーが大さじ2に、さらに生の唐辛子を2~3本スライスしたものを一緒に炒めるのですが、これだとかなりの辛さとなってしまうので、食べやすい辛さに変えています。
辛いのが大好きな方は、ぜひ唐辛子を増やしてみてください。
材料(2人分)

- 海老(大きめ) 6尾
- 玉ねぎ(くし形切り) 1/2個
- ピーマン(縦に6つ切り) 2個
- トマト(くし形切り) 中1個
- ニンニク(すりおろし) 1かけ
- ショウガ(すりおろし) 1かけ
- トマトペースト 小さじ1
- 酢 大さじ1/2
- 醤油 大さじ1
- チリパウダー 大さじ1
- 油 大さじ2
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- 砂糖 大さじ1
- コーンスターチ(片栗粉で代用可) 小さじ1
- 水 50ml
- ブラックペッパー 小さじ1/2
作り方
1海老の下背ワタをとり、片栗粉(分量外)をまぶして洗っておきます。
2下処理をした1に酢、醤油、チリパウダー(小さじ1/2)を絡めます。
3フライパンに油を入れ2から海老だけを加えて弱火で炒め、火が通ったらいったん取り出します。
4海老を取り出して残ったスパイスに残りのチリパウダーとAを加えてソースのベースを作っておきます。
53のフライパンにニンニクとショウガを加え、香りが立ってきたら玉ねぎ、ピーマンを加えて炒めます。
6玉ねぎが透き通ってきたら3の海老とトマト、4のソースを加えてやや弱火で2~3分炒めます。
7火を止めてトマトペーストを加え、全体を絡めたら出来上がりです。
