イースターにも!ポーランドの「ジュレック」#世界の料理

イースターにも!ポーランドの「ジュレック」#世界の料理

ポーランドの正式名称はポーランド共和国。バルト海に面した中央ヨーロッパに位置し(国連の区分では東欧)、首都はワルシャワ。ヨーロッパの中でも比較的治安が良いことで知られています。

そしてもう一つの愛称が「Heart of Europe」。これは東西が平地であるため古来より人の往来が多く東西の文化の架け橋となってきたからだそうです。しかしこの地形ゆえに他国に侵略、影響下におかれる歴史を繰り返し、国として認知されたのは1025年という実は歴史が浅い国でもあります。

ブロツワフ の街並み(画像出典)PIXTA

小人だらけの都市「ブロツワフ」やアートで有名な都市「ウッチ」など歴史と現代アートが融合した美しい都市に加え、歴史を感じる古城や旧市街地も行く先々に点在する街並み。どの都市を訪れても個性的魅力を感じる事が出来ます。
中でも古都クラクフはポーランドの京都と呼ばれ、世界遺産にも登録された中世の街並みがそのまま残る地域。ユダヤの文化が色濃く残る地域や歴史的建造物が立ち並ぶクラクフの散策は一気に中世にタイムスリップした様な感覚になるでしょう。

そしてもう一つ忘れてならないのがクラクフ近郊に世界の負の歴史アウシュヴィッツ強制収容所があったということ。現在は「アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館」となっています。ポーランドを訪れる際には忘れず心に留めておきたい場所の一つです。

また、音楽が大好きな音楽国民としても知られるポーランド出身の世界的有名な作曲家といえばショパンではないでしょうか。遺体はパリに埋葬されているもののワルシャワの聖十字架教会の柱の中にショパンの心臓が安置されているのでこちらの教会も観光スポットの一つです。

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ポーランド料理の特徴は?

ビゴス
ビゴス(画像出典)PIXTA

私はポーランド料理がとても好き。
ポーランド料理は、 周辺のロシアやドイツなどさまざまな国の食文化の影響を受けています。また、長時間煮込む料理が多く、酸味のある料理が好まれる傾向があります。ザワークラウトとソーセージを煮込んだビゴスも酸味が特徴ですね。

その中で今回ご紹介するのは、ポーランドのスープ料理の代表的存在ジュレック(Zurek)です。

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ジュレックとは?

ジュレック
ジュレック(画像出典)PIXTA

ジュレックは、ライ麦を発酵させた液体から作るちょっと酸味のあるスープ。「白いスープ」という意味です。
このスープに欠かせないスープの素は、zakwas(ザクファス)というもの。
ポーランドでは八百屋さんやスーパーで手軽に入りますが日本では入手困難なので、代わりにお酢を使って調理する方法を教えていただいたのでご紹介させていただきます。

今回のようにゆで卵とソーセージを入れると豪華版となり、さらにホースラディッシュ(山わさび)を少し入れると味が締まってまた美味しいです。

日本にはあまり馴染みのないスパイスやハーブを使った、海外の香りを感じるスープ。そのハーブの心地よい香りと優しい酸味。このホッとする味わいは日本人にもとても親しみやすく子供にも喜ばれる味です。

ポーランド料理が初めての方でも驚きの美味しさにきっと虜になるでしょう。
イースターで食べる料理としての位置付けもあるこのスープ。イースターで食べるものはジュレックとほぼ材料は同じですが「白い」ソーセージを使い、視覚的にも本当に白いスープとなり名前がバルシチ・ビアウと呼ばれます。

日本でもイースターにこの香り良い白いスープを作ってみてはいかがでしょうか?

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ジュレックのレシピ

では、ジュレックのレシピをご紹介しましょう。

材料(2人分)

材料
  • ゆで卵 2個
  • ニンニク(すりおろし) 1/2かけ
  • 塩こしょう 適宜

<A>

  • スモークソーセージ 4本
  • じゃがいも(サイの目切り) 中1個
  • 長ネギ(1cmに輪切り) 1本
  • ニンジン(すりおろし) 1/2本
  • コンソメスープ 400ml
  • オールスパイス 3粒
  • ベイリーフ(ローリエで代用可) 1枚

<B>

  • イタリアンパセリ 大さじ1
  • ディル 大さじ1
  • マジョラム(ドライ) 大さじ1
  • 生クリーム 100ml
  • 酢 大さじ1

作り方

鍋にAを入れたら火をつけ、一度沸騰したら弱火にして蓋をして30分ほど煮込みます。

じゃがいもが柔らかくなるまで煮込んだらいったんスモークソーセージを取り出し、1cm幅にカットし鍋にもどします。

すりおろしニンニクを加え5分ほど弱火で煮込みます。

のお鍋にBを加えひと煮立ちしたら、塩こしょうで味を調えて出来上がりです。

お皿にスープを注ぎ、半分にカットしたゆで卵とパンを添えていただきます。

完成写真

ポイント

ドライマジョラム
  • ソーセージは最初からカットしてしまうと旨味が全てスープに抜けてしまいます。
  • あまりニンニク臭を好まないのであればの時点でニンニクを入れてください。
  • どのハーブ・スパイスも欠かせないので、ぜひ揃えてください。
  • マジョラムは生だと強いのでドライがオススメです。

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