山口県のグルメといえばふぐを思い浮かべる方が多いでしょうが、実はふぐよりも瓦そばの方が一般家庭では馴染みがあります。県内の各所に専門店がありますし、スーパーの麺コーナーには数種類の瓦そばセットが並んでいるのです。
この記事では、山口県民である私がソウルフードである瓦そばについてご紹介します。
目次
瓦そばってどんな食べ物?
「そもそも瓦そばって何?」という方も多いでしょう。冒頭でも触れましたが、山口県ではスーパーで麺とつゆが入ったセットを手軽に購入することができます。
蒸し麺を使うことが多いですが、お土産屋には日持ちがする乾麺のセットも販売されています。
名前の由来は?
瓦そばをお店で注文すると、名前の通り熱した瓦の上に乗った状態で提供されます。
瓦そばを生み出したのは、“川棚温泉 元祖瓦そば たかせ”の創立者である高瀬慎一さん。この方が“薩摩軍の兵士達が瓦を使って野草や肉などを焼いて食べていた”という話を参考に、下関市川棚温泉の名物になるものを作りたいと試行錯誤し、キャッチーな見た目と美味しさが詰まった瓦そばが誕生しました。
瓦は保温性に優れているので、長い間温かいまま食べられるというメリットもあるのですよ。
※参考サイト:https://www.kawarasoba.jp/kawarasoba.php
麺はなぜ緑色をしているの?
瓦そばで使われるのは、“茶そば”といわれる緑色をした麺です。
そばというと灰色の麺を想像しますが、茶そばはそば粉と抹茶を練り込んで打っているので鮮やかな緑色をしています。
静岡県の郷土そばである茶そばは、本来通常のそばと同じようにざるそばやかけそばで食べられますが、山口県では焼くのがセオリー。パリッと香ばしい香りと鼻に抜ける抹茶の風味が相まって、箸が止まらない美味しさです。
定番のトッピングは?
瓦そばは、錦糸卵、細切りの牛肉、のり、レモン、もみじおろし、小ねぎをトッピングするのが定番です。途中でレモンともみじおろしをつゆに入れることで味が変化し、最後まで美味しく食べられるでしょう。
つゆにたっぷりと大根おろしとねぎを入れるのもおすすめです。
ホットプレートで作る瓦そばのレシピ
山口県民でも、さすがに家庭で瓦を使用することはまずありません。瓦の代わりにホットプレートを使うのが一般的です。最後まで温かいまま食べられますし、次第にお焦げができてパリパリとした食感を楽しめますよ。
材料(3人前)
- 茶そば(蒸し麺もしくは乾麺を茹でる) 3人前
<具材>
- 卵 2個
- 牛の薄切り、又はこま切れ 200g
- 醤油 大さじ1と大さじ1/2
- みりん 大さじ2
- おろししょうが 小さじ1/2
<トッピング>
- 刻みのり 適量
- レモン 1/3個
- ねぎ 適量
- もみじおろし 適量
<つけつゆ>※セットのつゆがない場合
- かつおだし 150ml
- 醬油 大さじ2
- みりん 大さじ2
作り方
1(セットのつゆがない場合)つけつゆの材料をひと煮立ちさせてアルコールを飛ばします。
2卵に塩をひとつまみと少量の水溶き片栗粉を入れて、錦糸卵を作ります。
3ねぎは小口切りにし、レモンは輪切りにします。
4薄切りの牛肉を使う場合は食べやすい大きさにカットします。
5牛肉をホットプレートで炒めて、少し色が変わったら醤油、みりん、おろししょうがを加えて汁気がなくなるまで炒めます。
6牛肉を一度取り出し、キッチンペーパーでホットプレートについた汚れを拭き取ります。
7サラダ油(分量外)を入れて熱し、茶そばをほぐしながら炒めます。
8茶そばがツヤっとしてきたら平らにして錦糸卵、牛肉、刻みのり、ねぎ、レモンを乗せ、その上にもみじおろしを乗せたら完成です。
あたためたつゆでいただきます!
ホットプレートならダイナミックな瓦そばが簡単にできる!
ホットプレートで作る瓦そばは迫力ある見た目なので、食事の時間が盛り上がること間違いなしです。また、山口県に観光に行かれる際はぜひ瓦に乗った本物の瓦そばもご賞味ください!