
ルイジアナ州はメキシコ湾に面し「気候がいい州ベスト10」にも選ばれたこともある過ごしやすい地域。ジャズ発祥の地でもある「ニューオーリンズ」という地名は聞いたことがある人が多いと思いますが、街中にジャズが溢れる陽気で解放的な州です。
またフランスとスペインに代わる代わる支配された歴史があり、ルイジアナという名もルイ14世の名にちなんで付けられたと言われています。19世紀に入りアメリカの一部となりましたが今でもスペインやフランスの影響が至るところに残っています。
目次
ルイジアナ州の料理の特徴は?

ルイジアナ州のお料理は、原住民の文化に多国籍文化の入り混じったフュージョン料理となっています。お米やシーフードも多く使われ、日本人にも合うお料理がたくさんあり、ジャンバラヤは特に有名ですね。
この地域の郷土料理はケイジャン料理やクレオール料理と呼ばれますが、その違いはルーツです。フランスやスペインなどのヨーロッパと西アフリカの文化と共に融合した料理がクレオール。カナダから南下してきたアカーディアン(カナダ南東部の旧フランス領アカディア人)に由来する料理がケイジャンです。
ケイジャンスパイスとは?
ケイジャン料理に使うケイジャンスパイスは、最近日本でも広く市販されるようになりましたね。カイエンペッパー・オレガノ・タイム・ガーリックパウダー・オニオンパウダー・ブラックペッパーなどを中心に配合した、肉にも魚にも使えるピリッとした万能のミックススパイスです。
この地域の料理にはかかせないスパイスですが、日本人にもとても馴染みやすいのでカレーや焼肉、サラダなど日常のお料理のアクセントとしていろいろアレンジしてみてくださいね。
今回はケイジャンスパイスを使ったクレオール料理の代表的な一品、ガンボをご紹介いたします。
ガンボとは?

ガンボ(Gumbo)とはKingomboというアフリカ原産のオクラが語源で、まさに「オクラ」のこと。このオクラを使って煮込んだお料理は、日本の味噌汁のようにさまざまなレシピがあります。
オクラを始めとする野菜とお肉やシーフードをケイジャンスパイスで味付けし、小麦粉や野菜のとろみを利用してトロトロに煮込むのが基本。そのスープをご飯とともにいただくスタイルです。
有名なクレオール料理に使われるのがケイジャン料理のスパイスというのも、多国籍文化であることをよく表していますね。
レシピ
今回はクレオール料理の代表的な一品ガンボのうち、シーフードを使ったシーフードガンボをご紹介いたします。 材料は多いですが、どれもスーパーで手軽に手に入るものばかりですよ。
材料(2人分)

- エビ(殻と背ワタを除いたもの) 4尾
- ベビーホタテ 6個
- 小さめのイカ(食べやすい大きさにカット) 1杯
- オクラ(厚めの小口切り) 6本
- セロリ(みじん切り) 1/2本
- 玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
- ピーマン(みじん切り) 2個
- トマト水煮缶(カット) 100g
- 白ワイン 50ml
- 鶏ガラスープ 100ml
- ケイジャンスパイス 大さじ1
- ウスターソース 小さじ1
- ニンニク(みじん切り) 1かけ
- オリーブオイル 大さじ2
- レモン(お好みで) 一人1カット
- 塩 適量
- ご飯 お好みの量
ケイジャンスパイス、ウスターソース、鶏ガラスープは商品によって塩分も変わります。最初は控えめにし、足りない場合は仕上げに加えるなど調整してください。
作り方
1フライパンにオリーブオイル、ニンニク、玉ねぎ、ピーマン、セロリを入れ玉ねぎが透き通るまで弱火でじっくり炒めます。
21のフライパンにトマト缶、オクラ、スパイス、ウスターソースを入れ2分ほど炒めたら鶏がらスープ、白ワインを加え蓋をしてスープがトロッとしてくるまで15分ほど煮ます。
32にエビ、ベビーホタテ、イカを入れ弱火でしっかり具材に火を入れます。
4ご飯とともに盛り付け、仕上げにお好みでレモンを絞って出来上がりです。
