フランス・ブルターニュ名物のそば粉のクレープ「ガレット・コンプレット」 #世界の料理

フランス・ブルターニュ名物のそば粉のクレープ「ガレット・コンプレット」 #世界の料理

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ブルターニュ地上の海岸(画像出典)PIXTA

ブルターニュ半島は、フランスの首都パリからフランス高速列車TGVで約2時間、フランス北西部の英仏海峡と大西洋に突き出たエメラルドグリーンの海に囲まれたフランス最大の美しく麗しい半島です。

5世紀にイギリス本島から移り住んだケルト人が開拓した土地で、ブルターニュ(Bretagne)とは英語でブリテン(Britain=イギリス)を意味します。ブルターニュという名は英国(グランデ・ブルターニュ=大きな英国)に対してプティット・ブルターニュ=小さな英国と呼んだことに由来します。

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モンサンミッシェル

世界遺産となっている島モンサンミッシェル(Mont Saint-Michel)は言わずと知れた有名な観光スポット。その他、大自然の中にある古城やミステリアスな雰囲気を残した巨石遺跡も、絵本の中にタイムスリップしたような不思議な気分にさせてくれる観光ポイントとして外せません。

また意外と知られていないのが、洋服柄で人気のマリンボーダーについて。実はブルターニュが発祥地なんですよ。知らず知らずに私たちもブルターニュの文化を取り入れているのですね。

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ブルターニュ料理の特徴は?

ブルターニュ料理の特徴は?
ゲランドの塩(画像出典)PIXTA

この地域の特産品は牡蠣などの海産物の他、特に有名なのが日本でもお馴染みのそば。小麦粉が作りにくい環境のためだそうで、その生産量は日本を上回るほどです。
またワインも造りにくいため、フランスでは珍しくビールの種類が多い地域。「Gwinz Du」というビールを見つけたら、それは「そばビール」です。
ちなみに最近日本でも売られている「ゲランドの塩」もブルターニュ産ですよ。

今回ご紹介するのは、そば粉で作るブルターニュ名物のクレープ「ガレット」です。

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ガレットとは?

ガレットとは?
ガレットとシードルとロゼワイン

ガレットというとお菓子をイメージする方も多いと思いますが、実際はフランス・ブルターニュ地方の言葉(ブルトン語)で「丸くて平らなもの」を意味します。そのため、この形状をしたものを「ガレット〇〇」と呼ぶことが多いのです。

そば粉を使ったクレープに具材を入れた料理もガレットと呼びますが、ブルターニュ地方のガレットを特に「ガレット・ブルトンヌ」といいます。そしてこの玉子・ハム・チーズを入れた「ガレット・コンプレット」は「栄養的にもボリューム的にも完全なスタイルのガレット」という意味があります。

「そば粉のガレットを食べながらそばビールを呑む」というのもブルターニュならではのオツな食の楽しみですよ。ブルターニュ地方やノルマンディー地方の特産のリンゴのお酒、シードルとの組み合わせも定番です。

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レシピ

クレープと言うと甘いデザートを思い浮かべる方も多いと思いますが、しっかりした食事になるガレットをぜひお試しくださいね。
チーズはお好みのものでも良いですが、やはりガレットコンプレットにはグリュイエールチーズが一番おすすめです。

材料(直径26cmサイズ 2枚分)

材料
  • そば粉 50g
  • 水 125ml
  • 塩 少々
  • グリュイエールチーズ(すりおろし) 25g
  • ハム(大雑把に千切る)  3枚
  • 無塩バター(フライパン用) 10g
  • 玉子 2個
  • 塩こしょう 適量
  • オリーブオイル(目玉焼き用) 適量
  • パセリ(みじん切り) 小さじ1/2

※ 写真のグリュイエールチーズは、半量すりおろした状態です。

作り方

そば粉と塩少々をボールに入れ、泡立て器で全体を崩すようにして混ぜ合わせます。

水を3~4回に分けて混ぜ入れ、その後1時間ほど生地を休ませます(最低でも30分)。生地はシャバシャバしている状態が理想です

フライパンにオリーブオイルを入れて目玉焼きを作り、軽く塩こしょうしておきます。

別のフライパンにバターを入れて溶かし、フライパンを傾けてのボウルに入れ生地に混ぜ込みます(2回目はフライパンにバターを溶かす必要がなくなります)。

フライパンに多めにバターが残っていたら軽く拭います(フライパンにバターが多すぎると、パリッと上手く焼けなくなります)。

のフライパンに生地が薄くなるように全体を回しながら流し込み、片面がしっかり焼けたら裏返します。

裏返したらチーズ、ハムを生地にのせ正方形になる様に端4辺を折込みお皿に載せます。

ガレットの中央に目玉焼きを乗せ、パセリのみじん切りを散らして出来上がりです。

完成写真

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