春野菜でデトックス!菜の花とカレンデュラのパスタ #ハーブとスパイスの教科書

春野菜でデトックス!菜の花とカレンデュラのパスタ #ハーブとスパイスの教科書

早春にぜひ作っていただきたいハーブ料理のレシピのご紹介。

今回は、菜の花とカレンデュラ(食用キンセンカ)を使ったパスタ料理です。菜の花のパスタのレシピは色々ありますが、カレンデュラを散りばめたカラフルなパスタはいかがでしょう。

カレンデュラは、βカロテンがたっぷり!オイルと合わせることで体への吸収もよくなるので、オリーブオイルにカレンデュラの花弁を浸けて作る浸出油、食用カレンデュラオイルも合わせてご紹介します。

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菜の花って何の花?

菜の花って何の花?
(画像出典)PIXTA

菜の花のおひたし、からし和えなど、日本人に馴染みのある菜の花。早春にスーパーでよく見かける野菜のひとつですね。

実は「菜の花」という植物はなく、アブラナ科の黄色の花の総称。キャベツ、小松菜、からし菜、カブ、大根、ターツァイなどがアブラナ科で、スーパーに並んでいる菜の花の種類は季節や農家さんによってさまざまということです。

ちなみに「なばな」もアブラナ科ですが、これは品種改良された葉物野菜です。蕾を食べる菜の花とはその点で少し違いますよ。

菜の花の栄養・効能は?

菜の花には、βカロテン、ビタミン、ミネラルも豊富で、開花前の蕾にはたくさんの栄養分が含まれています。また、菜の花の味の特徴として、ほんのりした苦味がありますが、苦味成分には肝臓を強化してくれる働きがあります。
冬に溜め込んだ脂肪を分解してくれる肝臓にとって、大切な成分。生命の息吹が感じられる春に向けて体をリセットしてくれる役割があります。

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カレンデュラってどんなハーブ?

カレンデュラってどんなハーブ?
(画像出典)PIXTA

カレンデュラ(トウキンセンカ(唐金盞花)/ポットマリーゴールド)は、キク科の植物で、学名は、Callendura officinalis。少し専門的になりますが、上記した学名の「officinalis」は、植物学では「公式の」→「薬用の」という意味。ハーブの学名にはときどき付けられる言葉です。

カレンデュラのオレンジ色や黄色の花は、寒い冬から暖かい春に向けて、私たちの心と体を目覚めさせるように次々と鮮やかに咲き続けてくれます。

カレンデュラの栄養・効能は?

カレンデュラは、ヨーロッパでは古くから食用および外用として使われてきた歴史があります。
よく見かける花なので、これが食べられるのかと驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、厚生労働省の食品分類表にも、食用キンセンカとして分類されています。厚生労働省「農産物等の食品分類表」

食用として

菜の花と同様こちらも、βカロテン、ビタミン、ミネラルが豊富です。

現代では、ご飯に炊き込んだり、オリーブオイルに浸けて料理に使ったり、サラダや和え物に混ぜたりして使われています。中世ヨーロッパでは、花弁をシロップやジャムにしたり、パン生地に混ぜ込んだりしていたそうです。

食べるときは観賞用ではなく、安全性の高い良い環境で育っている食用を使用してくださいね。

外用として

抗炎症作用と抗菌作用が認められているので、外用としては皮膚の外傷や肌荒れ、ニキビなどに効果があります。クリームやローション、軟膏、また、石鹸などにもカレンデュラのエキスが含まれているものがたくさんあります。

カレンデュラはどこで買える?

さすがに近くのスーパーでというわけにはいきませんが、インターネット通販では乾燥のカレンデュラ花弁や種が販売されています。普通のマリーゴールドではなく、「ポットマリーゴールド」が食用にもできるカレンデュラです。

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カレンデュラオイル

カレンデュラオイル

瓶にカレンデュラの花弁を入れ、花弁が浸かりきるぐらいまでオイルを入れて1ヶ月ほど日の当たる窓辺に置いておく。

1日1回は優しく瓶を回して馴染ませていく。

たったこれだけ!黄色やオレンジ色の花弁がオイルに浸かっている様子はとても可愛くて、優しい気持ちになり、見ているだけで癒しにもなります。日が経つにつれてオリーブオイルがオレンジ色に変化していく様子も楽しめますよ。

カレンデュラオイルの使い方

食用のオリーブオイルやなたね油に浸けると、お料理に使えます。化粧品用のオリーブオイルやホホバオイルなどに浸ければ外用として、すり傷や肌荒れ、保湿にも使えます。

菜の花とカレンデュラのパスタ

では、料理のレシピに進んでいきましょう。

材料(2人分)

材料
  • パスタ 200g
  • 菜の花 1束(約120〜150g)
  • にんにく 1片
  • 唐辛子 1本
  • オリーブオイル(カレンデュラオイルがあればベスト) 大さじ4
  • 塩麹 大さじ1(塩適量で代用可)
  • アンチョビフィレ 2枚
  • カレンデュラの花弁 適量

作り方

菜の花は洗って、蕾と葉を分けて、茎や葉はみじん切り、蕾は2cmぐらいに切っておく。

作り方1

カレンデュラは花弁だけにしておく。にんにく、種を除いた唐辛子、アンチョビはみじん切りにして用意しておく。(パスタ料理は手早く進めることが大切なので、下準備はしっかりしておくとスムーズです)

鍋でたっぷりのお湯をわかし、をザルに入れて沸騰したお湯にサッとくぐらせ、絞って水気を切っておく。

作り方2

パスタを入れ、袋の記載通りに茹でる。茹であがったパスタはザルにあげ、茹でたお湯は残しておく。

作り方3

フライパンにオリーブオイル(大さじ3)を入れて弱火にし、にんにくと唐辛子、アンチョビの順で入れる。

作り方4

菜の花・塩麹も入れ、味を馴染ませる。

作り方5

すぐにパスタを入れて手早く絡める。

作り方6

オリーブオイル(大さじ1)とパスタの茹で汁大さじ1を足して火を止めたら、カレンデュラの花びらを全体に散りばめてから皿に盛り付ける。

完成写真

繰り返しますが、パスタ料理は手早く進めていくのが美味しさの秘訣です。菜の花は、熱を加えすぎると柔らかくなりすぎて味も食感も落ちるので、下準備をしっかりしておくことが大切です。

ベーコンやサーモンでも美味!

今回は味付けとしてコクを出すためにアンチョビを使いましたが、ベーコンやサーモンとの組み合わせもいいですね。
また、塩麹は我が家では定番化していますが、普通の塩でもOKです。その場合はお好みで味見をしながら加えてください。

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春野菜やハーブで春のデトックス

人間の体も自然界のサイクルと密接に関わっています。季節の養生サイクルとして、春はまさにデトックスの時期!

菜の花や山菜の苦味成分で肝臓の働きをサポートすると、効率的に冬モードから脱出できます。体調が不安定になりがちな春や夏の暑さも快適に乗り越えられる体作りをしていきましょう。

昔から食薬として、季節の野菜や薬草が生活に取り入れられてきました。私たちの体の働きを応援してくれる「自然からの恩恵・贈り物」として、ぜひきちんと取り入れていきたいものですね。

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