中央ヨーロッパに位置するハンガリーは、面積が日本の1/4程度のとても小さな国です。

数多くの文化や自然が世界遺産に登録されており、そのひとつがセーチェニー鎖橋。ドナウ川に二分された首都ブタペストの西側と東側を結ぶ橋で、ここから眺める国会議事堂やブダ城をバックにした景観の美しさは、まるで絵画の中に自分が紛れ込んだ様な気分にもさせてくれます。昼間だけでなく夜景の美しさも格別で同じ場所で2度楽しめる一番人気の観光スポットとなっています。
さらにヨーロッパ最大の温泉が存在するほど温泉文化が発達した温泉大国でもあります。観光目的のひとつとして温泉巡りをすると、この国のまた違った旅の魅力を感じられることでしょう。
目次
ハンガリー料理の特徴は?

あらゆるハンガリー料理に登場するのが「パプリカ」。ハンガリー料理にはなくてはならない基本食材で、その証拠にパプリカというのはハンガリー語なんですよ。
パプリカの種類は130種類ほどありそのほとんどが辛味のないものですが、体を温めるカプサイシンが含まれているため冬にはマイナス30度にもなるハンガリーにはかかせない食材なのです。生鮮からパウダー、瓶詰め、チューブとあらゆるスタイルで売られています。
グヤーシュとは?

今回は「ハンガリー料理といえばグヤーシュ」と言われるほどの、最もポピュラーな牛肉料理をご紹介いたします。現代ではグヤーシュは「肉とパプリカの煮込み」という総称で牛肉以外で作ることもあるようですが、グヤーシュのグヤは「牛の群れ」を意味する言葉。グヤーシュという言葉自体も「牛飼い」を意味しており、長年に渡り牛飼いが食べる料理として伝わって来たことが想像できるでしょう。
もしペルケルトと書いてあるものがあれば呼び名が違うだけでグヤーシュと同じ料理です。また、このグヤーシュにサワークリームを乗せるとパプリカーシュという名になります。
レシピ
では、グヤーシュのレシピをご紹介しましょう。パンだけでなくショートパスタとも相性が良いので、一緒に合わせるとお野菜たっぷりで身体が温まるボリューミーな一皿になりますよ。
材料(2人分)

- シチュー用牛肉(今回はスネ肉) 150g
- 玉ねぎ (みじん切り) 1個
- パプリカ(小乱切り) 1個※
- ニンジン(小乱切り) 1/2本
- ジャガイモ(小乱切り)大きめ1個
- トマト(湯むき) 大きめ1個
- パプリカパウダー 大さじ1
- 牛脂 1個
- ローリエ 1枚
- ニンニク(みじん切り) 1かけ
- セロリ(みじん切り) 1/2本
- 塩 2g
- 水 2カップ
- コンソメ 大さじ1
- コショウ 適量
※今回は赤黄半分ずつ使いました
作り方
1フライパンに牛脂を入れて熱したら、塩をまぶした牛肉を表面に焼き目がつく程度に焼き、いったん取り出します(中まで火が通る必要はありません)。
21のフライパンに玉ねぎ、ニンニク、セロリを入れて弱火で炒め、玉ねぎがしんなりしたら1の牛肉を戻し、さらにトマトとパプリカパウダーを加えて軽く炒めます。
3パプリカパウダーがしっかり具材に馴染んだらニンジン、お水、コンソメ 、ローリエを加えて蓋をし、牛肉が柔らかくなるまで弱火で1時間ほど煮込みます。
4牛肉が柔らかくなったらパプリカとジャガイモを加え、さらに30分程煮込みジャガイモが柔らかくなったら塩(分量外)とコショウで味を調えて出来上がりです。
5お好みでパセリのみじん切りを乗せて盛り付けます。
