卵焼きはお手軽な料理というイメージが強いですが、「お客様に出すから作って!」と言われるとちょっと尻込みしませんか?
卵焼きはいざ作ってみると、形が崩れたりパサついたりと意外と失敗をしやすいものです。材料は卵と調味料だけというシンプルな料理だからこそ、ちょっとした作り方の違いで仕上がりに大きな差が出ます。
この記事では失敗とは無縁の、ここぞというときに作ってほしいひとてま加えた卵焼きのレシピを紹介します。
目次
卵焼きは甘い派?しょっぱい派?
旅行先の旅館で出された卵焼きやパートナーが作る卵焼きを一口食べてびっくりした経験がある方も多いのではないでしょうか?卵焼きは砂糖を使った甘い味付けと出汁や薄口しょうゆを使ったしょっぱい味付けがあり、小さいころから食べなれた卵焼きと真反対の味だとかなりの違和感があるものです。
基本的に関東は甘い味付け、関西はしょっぱい味付けの家庭が多いといわれています。
甘い味付けの卵焼きは箸休めとしてぴったり。特にお弁当のおかずは冷めても美味しいように、濃い味付けになっているので、優しい甘さの卵焼きはこってりとした口の中をリセットしてくれるでしょう。
またしょっぱい派の中には「砂糖入りの卵焼きはご飯と合わない!」と思っている方も多いですが、アツアツのご飯に甘い卵焼きをのせて、味付け海苔で巻いて食べると絶品ですよ!
明太子やのり、納豆などは出汁との相性がいいので、卵焼きに具材を入れる時はしょっぱい味付けにするのがおすすめ。シーチキンや牛肉のしぐれ煮、かにかまなども卵との相性がいい食材です。具を巻いてボリュームを出したしょっぱい味付けの卵焼きは、お酒のつまみにもなりますね。
それぞれに違った良さがあるので、用途や好みによって味付けを変えてみてください。
卵焼きのレシピ
今回は、関東地方で定番の砂糖を使った卵焼きの材料を紹介しますが、しょっぱい卵焼きも作り方は同じなので参考にしてくださいね。
材料(関東風)
- 卵 Mサイズ3個
- 砂糖 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 水 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
材料(関西風)
- 卵 Mサイズ3個
- 白だし 大さじ½
- 水 小さじ1
- 砂糖 小さじ1/2
作り方
1ボウルに卵を割り入れ、泡立てないように溶きほぐします。
2砂糖、みりん、水、塩を入れてよく混ぜます。
3こし器やザルなどで2をこし、キメを整えます。
4卵焼き器に多めの油を入れて強火にかけます。
5卵焼き器がしっかりと温まったら、卵液を1/3量ほど流し入れます。
6気泡ができるので、菜箸でつついて潰します。
7卵が少し固まってきたら卵焼き器を手前に傾け、奥から巻いていきます。
8全部巻き終わったら奥に移動させ、残りの卵液のうち半分を入れます。7で巻いた卵を持ち上げ、下にも卵液を入れます。
9また気泡を潰しながら火を入れ巻きます。
10残りの卵液も同じように巻きます。
11まきすの上に軽く濡らしたキッチンペーパーを置き、そこにできた卵焼きをのせて包みます。
12まきすで巻いて形を整えたらそのまま粗熱がとれるまで置いておきます。
1310分程度置いてからカットすれば完成です。
ポイント
- 砂糖入りの卵焼きは焦げ色が付きやすいからと弱火でじっくり火を入れながら少量ずつ何度も巻くと、必要以上に水分が飛びパサパサの仕上がりになります。卵液は1回に卵1個分ほど入れて、さっと巻きましょう。
短時間で焼き上げても休ませている間に余熱でちょうどよく火が入るので安心してください。 - 丁寧にこすことで、色が均一になりきれいな見た目になります。
- 気泡ができたまま巻くと空洞になることがあるので、根気よく潰しましょう。
簡単な料理だからこそ少しの手間を惜しまないことで見た目も味も極上の一品になりますよ。