
西アフリカのガーナ共和国は大西洋に面した赤道直下に位置する熱帯雨林気候で、一年中暑い国。
周辺国の公用語がフランス語の中、イギリス植民地だったこともあり英語も話されている国です。
その植民地時代の名残が顕著な都市「ケープコースト(Cape Coast)」には、奴隷貿易に使用された城塞やお城などが負の遺産として世界遺産に登録されており、今では観光スポットとなっています。
目次
ガーナ料理の特徴は?

日本人にはガーナというとサッカーの他「ガーナチョコレート」でおなじみですが、まさにカカオ生産量は世界第2位の国(ちなみに第1位はガーナの隣の国コートジボワールです)。
そんなガーナの食事スタイルは、お餅とパンの間のような食感の「フフ」やライスなどの炭水化物にスープやシチュー、そしてトッピングというセットが主流です。
今回ご紹介するジョロフライス(Jollof rice)は、ガーナをはじめ西アフリカ一帯で食べられている家庭料理ですよ。
ジョロフライスとは?

ジョロフライス はトマトベースのパエリアや炊き込みご飯のようなお料理で、西アフリカの農耕民族「ウォルフの飯」という意味だそう。アメリカ料理として知られる「ジャンバラヤ」のルーツとも言われていています。
チキンやビーフに野菜も色々入ったボリューミーなお料理ですが、トマトベースで炊き上げるという共通点以外、家庭によって入れるものは様々。
私にこのお料理を教えて下さったガーナの方が「本当はアフリカだと、こんな風にいちいち量とか測らないで作るのよ。好きなスタイルで良いのよ」と仰っていたことを思い出します。
ガーナではココナッツもお菓子や料理によく使うため、今回のレシピではココナッツオイルを使用していますが、ない場合は家にある油で代用可能です。また、このお料理はオレガノの香りがポイントとなるので、オレガノはぜひ使っていただきたいスパイスです。
ジョロフライスのレシピ
では、ジョロフライスのレシピをご紹介しましょう。
材料(2~3人分)

- 鶏手羽元 6本
- インディカ米(タイ米または日本米で代用可) 2合
- 玉ねぎ(スライス) 1/2個
- ニンジン(さいの目切り) 1/2個
- ニンニク(みじん切り) 1かけ
- ナス(拍子切り) 1本
- ピーマン 2個
- ココナッツオイル 大さじ2
- カットトマト(缶のもので可) 100g
- クミンパウダー 小さじ1/2
- ナツメグパウダー 小さじ1/3
- 乾燥オレガノ 小さじ1/2
- トマトピューレ 大さじ1
- 鶏がらスープ 420ml
- ローリエ 1枚
- 塩6g (鶏ガラスープが濃い場合は調整してください)
作り方
1鶏手羽元にクミン、ナツメグ、オレガノをそれぞれの分量から1/3、塩2gを揉み込み30分ほどおきます。
2フライパンに1の 鶏手羽元をのせてから火をつけ表面に焼き色が付くまで弱火で焼いたらいったん取り出します(中まで火を入れる必要はありません)。
32のフライパンにココナッツオイル 、ニンニク、玉ねぎ、ニンジン、ピーマン、ナスを入れ、玉ねぎが透き通るくらいまで火を通したらピーマンとナスを取り出しておきます(ナスはフライパンの端に皮目を下に置き、焼き目が付くまでひっくり返さないようにしてください)。
43のフライパンにインディカ米を入れてお米に油が回るように軽く炒めたら、残りのスパイス、カットトマト、トマトピューレ、鶏がらスープ、塩4gを入れて全体を混ぜ合わせ、最後に2のチキン、3のピーマンとナス、ローリエを並べて入れて火にかけます。
5一度沸騰したら蓋をし、弱火で20分ほど炊いたら10分蒸らします。

6全体をよく混ぜ、お皿に盛り付けたら出来上がりです。
