
チューリップなどの花に風車、木靴と、まるで絵本のようなイメージが浮かぶ国オランダ。
至る所に運河が張り巡らされ、まさにどこでも撮影スポットとなるような美しい国ですが、意外と知られていないのが正式名称。正式にはネーデルランド王国といいます。
ゴッホやレンブランドなどの芸術家を輩出した芸術面もある他、アンネ・フランクが強制収容所に送られるまで身を隠していた家なども有名です。
さらに特徴的なのは、ドラッグが合法的に認められている国だということ。オランダでの「Coffee Shop」は合法ドラッグのお店なので、コーヒーが飲みたい時は「Cafe」の表示を確かめてお店に入らないといけません。要注意ポイントです。
目次
オランダ料理の特徴は?

オランダは45%が農地でありその輸出量はアメリカに次ぐ第2位。食材ではチーズやハムが有名ですが西側が海に面しているので海産物も豊富です。中でもニシンを塩漬けした「ハーリング」はオランダの名物料理です。
また、食事方法にも特徴があります。朝とお昼の2食はチーズやハムなど冷製のものを使い簡単に済ませるのがオランダ流。そして夕食には温かいお料理。特に野菜、豆とお肉やソーセージを煮込んだお料理が多いのですが、基本ワンパターンと言われています。
というのもオランダ人は倹約家で、食事に重きを置いていないそう。
ちなみにオランダ人を表す英語は「Dutch」ですが、英語で「割り勘にしよう!」は「Let’s go Dutch」。Dutch=倹約家=ケチというニュアンスによるものだからだそうです。
さて、今回ご紹介するのは、煮込み料理の代表「エルテンスープ(Erwtensoep)」です。
エルテンスープとは?

お野菜をお肉とともにトロトロになるまで煮込んだシンプルなお料理で、塩のみの味付けですが旨味がたっぷりの一皿。このトロトロのお野菜がサラッとするのではなくモッタリするくらいの出来上がりが、美味しい証拠です。
優しい味わいでヘルシーながら、一皿で栄養面でもボリューム面でも満足度が高いお料理です。
エルテンスープのレシピ
では、エルテンスープのレシピをご紹介しましょう。
材料(2人分)

- 戻し乾燥えんどう豆(冷凍グリーンピースで代用) 200g
- 豚肉(シチュー用) 200g
- スモークソーセージ(食べやすいサイズにカット) 2本
- じゃがいも(小さめ角切り) 1個(小さいものなら2個)
- 玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
- セロリ(みじん切り) 1/2本
- ニンジン(みじん切り) 1/2本
- 水 400ml
- ローリエ 1枚
- 塩 5g
- こしょう 少々
- オリーブオイル 大さじ2
1フライパンにオリーブオイル大さじ1と豚肉を入れ火にかけ表面に焼き色がつく程度に焼いたら、いったん取り出します。(中まで火を通す必要はありません)
21のフライパンに残りのオリーブオイルを加え豆、玉ねぎ、ニンジン、じゃがいも、セロリを弱火で10分炒めます。
32のフライパンに1のお肉と水、ローリエ、塩を加え蓋をして弱火で1時間ほど野菜がトロトロになるくらいまで煮込みます。
43にソーセージを加えてさらに10分ほど煮込み、塩とこしょうで味を調えたら出来上がりです。
