野菜だけなのに驚くおいしさ「パプリカと玉ねぎの煮込み」 #今井真実さんの思い出レシピ

野菜だけなのに驚くおいしさ「パプリカと玉ねぎの煮込み」 #今井真実さんの思い出レシピ

大昔、付き合い始めた彼とイタリア料理店に行った時のこと。
ラタトゥイユを注文して「私、きんきんに冷えたのが好きなの」と言うと、「俺は温かい方が好きだなあ」と彼は言いました。ふーん、そうなんだ。冷たいラタトゥイユが好物の私は残念な気持ちで、大丈夫かな、この人と長続きするかしら、と思いました。

だけど、結婚して月日が経ち、今彼は冷たいラタトゥイユをうまいうまいと食べています。そしてこの「パプリカと玉ねぎの煮込み」は我が家では常備していて、夫も作り方を覚えています。
ラタトゥイユはたくさんの野菜を揃えなくてはいけないので、ちょっとおおごと。これは素材も少ないけれど、とても濃厚な野菜料理に仕上がり、びっくりするほど美味!なのです。

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材料(2人分)

  • 玉ねぎ 2個
  • にんにく 1かけ
  • パプリカ 3個
  • オリーブオイル 小さじ1
  • 塩 小さじ1
  • 米酢 小さじ1
  • 水 適量
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作り方

玉ねぎを薄切り、にんにくをみじん切りにして、フライパンに入れます。
オリーブオイル、塩小さじ1/2を入れて混ぜ合わせます。水1/2カップを入れて蓋をして弱目の中火にかけて、水が無くなるまで放っておきます。

玉ねぎを炒める

水気がなくなり焦げてきたら、更に水を入れて混ぜて、蓋をして放っておき、これを狐色になるまで繰り返します。

狐色になるまで水を足して加熱1
狐色になるまで水を足して加熱2

玉ねぎが狐色になったら、種を取って角切りしたパプリカを入れ、水2カップ、塩小さじ1/2、米酢を入れます。
蓋をして中火で20分間蒸し煮にします。

パプリカを加えて蒸し煮
パプリカを加えて蒸し煮2

パプリカが柔らかくなったら、蓋を開け、時折混ぜながら、ねっとりするまで水気を飛ばし煮詰めたら出来上がり。

ねっとりするまで炒める

出来立てもおいしいですが、私が好きなのは粗熱が取れた頃、もしくはきんきんに冷たくした状態。

完成

パプリカは高価な野菜。だから、お買い得な時にたくさん買って、これを作ります。
玉ねぎ2個とパプリカ3個と野菜たっぷりだけど、1週間は日持ちするから多めに作って。私は小腹が減ったら、冷蔵庫を開けてスプーンひと匙食べたり、目につくともう食べたくなってしまいます。

朝、昼、晩と食卓に出しても飽きません。パスタソースにしてもいいし、これをベースにカレーだって作れます。
とにかく野菜が甘い。だから、お酢を入れてちょっぴり味を引き締めて。パクパク食べたいからオリーブオイルもぐっと量を抑えています。
夏の常備菜にいかが?あまりにおいしくて驚いちゃいますよ。

さて、私の思い出のレシピをテーマに綴ってきた、hitotemaさんでの連載も今回が最終回です。
ひとつの料理にもたくさんの思い出と物語が詰まっています。その時料理していた時の私の気持ち、いっしょに食べた人の顔、ここでレシピを書いていると鮮やかに思い出しました。
私の今までの道のりを彩ってきた思い出のご飯を、皆さんと味わえたことをうれしく感じています。どうもありがとうございました。

撮影:今井裕治

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