腸詰めにしなくても、おうちで簡単に作れるソーセージ。作り方によっては、もそもそしたり、「ハンバーグの細い版?」みたいになりがちですよね。実は、ソーセージらしい風味にするには、ハーブとスパイスの使い方が決め手になります。
ハーブとスパイスを使いこなして、美味しい皮なしソーセージを作るレシピのご紹介です。
目次
手作りならではの美味しさ
もともとは保存食として作られていたソーセージですが、そのためには天然の防腐剤としてハーブやスパイスが欠かせないものでした。ということは、使用するハーブやスパイスによって、お好みの味のソーセージを作ることができるということですよね。これはまさに手作りならではの楽しさです。
材料(8~10本分)
<A>
- 豚ひき肉 500g(直前まで冷蔵庫で冷やしておく)
- 天然塩 10g
- きび砂糖 5g
- 冷水 50ml
- オリーブオイル 大さじ1
- 片栗粉 小さじ2
<ハーブ・スパイス>
- フレッシュセージ 約10枚
- ドライセージ 約10枚
- ニンニク(みじん切り) 大さじ1
- ブラックペッパー 小さじ1
- オニオンパウダー 小さじ1
- セロリシード 小さじ1/2
- オレガノ 小さじ1/2
作り方
1<A>の材料のうち、片栗粉以外をボウルに入れて、手でよく混ぜ合わせる。粘りが出てきたら片栗粉を加えてさらに混ぜ合わせる。
2<ハーブ・スパイス>を全て1に加える。フレッシュセージは手でちぎる、ドライセージは手のひらで揉みつぶす、その他のスパイスはそのまま入れて、よく混ぜ合わせる。
32を8~10等分にし、作りたいソーセージの太さ・長さになるようにラップに盛る。
4ラップをしっかり密着させてひき肉を巻き、両端をねじる。
長さにもよりますが、10本だと細めになります。私は今回少し太めにしました。
5ねじったラップの両端を内側に折り曲げてお皿に並べて冷蔵庫で1〜2時間寝かせる(2〜3日は、このまま冷蔵庫で保存可能)。
65を冷蔵庫から出し、ラップの上からアルミホイルを巻いて両端をねじる。
7フライパンに6がかぶる程度のお湯を沸かし、沸騰したら火を弱めて6を並べる。
8茹でムラがないよう転がしながら10分ほど加熱したら火を止め、蓋をして予熱で仕上げる。
9茹で上がったら粗熱を取り、アルミホイルとラップを外して、フライパンにオリーブオイルを引き、こんがりと炒める。
※ラップの水分がフライパンに入ると油が飛ぶので気をつけてください。
10皿に盛り付けて、付け合わせを添える。今回はシンプルに、マッシュポテトと紫玉ねぎのソテーを添えましたが、お好きなものをどうぞ。
美味しく仕上げるポイント
冷水を加えるのは、肉の脂肪分と水分があわさって乳化が起こり、より粘度が高くなるためです。さらに、片栗粉も少し加えるので、ひき肉の脂の旨味が定着し、型がくずれにくく旨味が肉にまとわりつきますよ。
その他、以下の2点に気を付けてください。
- 空気の隙間ができないよう、両端をねじった時にしっかり圧縮するように詰めて巻くこと。
- 茹でるときに水分が入らないよう、ラップの巻き終わりがしっかり重なるよう余裕を持たせること。
ソーセージらしく仕上げる味の決め手はフレッシュセージとセロリシード
ラップなどを使って作る手作り皮なしソーセージは、下手をすると“ハンバーグの細い版”みたいな味になりがちですが、フレッシュセージをたっぷり使うことと、香りの強いセロリシードを少し加えることで、燻製っぽいソーセージらしい味わいになります。
抗菌作用、抗酸化作用のあるセージは、肉の保存によいだけでなく、香りそのものがひき肉の脂と合わさって素晴らしい旨みに変わります。特に豚肉との相性は抜群ですので、ぜひお試しください。