アフリカ大陸の最西端にあるセネガルの首都はダカール。日本では、過酷なことで知られるモータースポーツ競技大会「パリ-ダカール・ラリー」でその名を知った人が多いかもしれません。
ダカールの沖合い約3kmに浮かぶゴレ島はかつて奴隷貿易の拠点だった場所で、奴隷の収容に使われていた奴隷の家が現在も残されています。セネガル女性博物館、ゴレ島セネガル歴史博物館、IFAN海洋博物館の3つの博物館もあり、世界文化遺産に登録されています。
大西洋に面しているセネガルは漁業が盛んで、マグロ、タコなどが獲れます。農業ではピーナッツの生産国であり、過去には輸出の80%を占めていた時期もあったほど。当然ながらセネガルの食文化に深く関わっているのでピーナッツ料理のバリエーションも多く、生活に欠かせない食材です。
目次
マフェとは?
今回ご紹介するのはそのピーナッツを存分に楽しめる料理「マフェ」。セネガルだけでなく西アフリカ全体でも食べられている日本のカレーのような存在。
トマトの酸味にピーナッツペーストのコクが加わり、深い味わいながらもアッサリした口当たり。野菜もたっぷり摂れますよ。
大人も子どもも大好きな味わいで、日本人の口に間違いなく合うお料理ですよ。
材料(3~4人分)
- 骨付きラム肉 300g※1
- 水 600m
- ピーナッツペースト(ピーナッツバター) 100g※2
- オリーブオイル 適量
- 塩、こしょう 適量
※1 牛・鶏などでも美味しくできます。骨つき肉がおすすめ。
※2 砂糖やクリームの入っていない100%ピーナッツの製品を選んでください。
<A>
- 玉ねぎ(みじん切り) 1個
- セロリ(みじん切り) 1本
- ニンジン(角切り) 1本
- ニンニク(みじん切り) 1かけ
- 塩 約5g (ブイヨンの塩分によって変わります)
- *クミンパウダー 小さじ1
- *シナモンパウダー 小さじ1/8
- *コリアンダーパウダー 小さじ1/8
*ガラムマサラ(小さじ1)で代用可
<B>
- ダイストマト缶 1缶(400g)
- トマトペースト 1袋(18g)
- ローリエ 1枚
- ブイヨン(コンソメ) 1袋(4g)
- パプリカ 1個
- ナス 1本
- じゃがいも 1個
野菜の切り方
パプリカ・ナス・ニンジンは角切り、玉ねぎ・セロリ・ニンニクはみじん切り、じゃがいもは皮をむいて一口サイズにします。
サイズ感は写真を参考にしてください。
作り方
1骨付きラム肉に軽く塩、こしょうをする。
2鍋にオリーブオイルを入れ、中火にかけて1を入れ、表面に焼き目が付く程度に焼いたらいったん取り出す(中まで完全に火が通る必要はありません)。
32の鍋(洗わない)に<A>とオリーブオイルを足し、玉ねぎが透き通るまで炒めたら水を加える。
4ニンジンが柔らかくなったらハンドブレンダーでトロッとするまで撹拌する(フードプロセッサー等を使う場合は、攪拌後に鍋に戻す)。
54に2を戻し入れ、<B>も加えて蓋をし、肉が柔らかくなるまで30~40分弱火で煮込む。
6いったん火を止め、ピーナッツペーストを入れて全体になじませたら再度火をつけ、さらに弱火で10分ほど煮込む。
7塩、こしょうで味を調えたら出来上がり。
クスクスと相性抜群!
マフェとクスクスの相性は抜群です。ぜひ一緒に盛り付けてセネガルスタイルで味わってください。
- クスクス 100g
- オリーブオイル 大さじ1/2
- 塩 少々
上記をボウルに入れて混ぜ、100mlの熱湯を注いでラップで蓋をし、お好みの柔らかさになるまで10~20分ほど戻すだけです。