ニョッキが水っぽくなってしまう、という話をよく耳にします。コツさえ掴んでしまえばすごく簡単なニョッキですが、その“コツ”をきちんと教えてくれるレシピがなかなかないのも事実。
今回は、本当に美味しいニョッキの作り方をご紹介します。
目次
たくさんの種類が存在するニョッキ
ニョッキと一口に言っても、実は種類がたくさんあります。
じゃがいもで作るもの、かぼちゃやほうれん草を練りこんで作るもの、そしてローマ風と名付けられている、セモリナ粉やエメンタールチーズを使ってオーブンで焼き上げるものなど、数をあげたら両手では足りないほどです。
今日はその中でも、ニョッキの王道であり、一番シンプルなじゃがいものニョッキをご紹介していきたいと思います。
じゃがいものニョッキ
まずはじゃがいも選びから。水分含有量の少ない男爵がおすすめです。海外の方は、皮が赤いじゃがいもが最適です。そしてじゃがいもは余計な水分を加えずに加熱するのがポイント!水で茹でずに電子レンジで加熱していきます。
材料(2~3人分)
- じゃがいも 大2個(約300g)
- 薄力粉 100g
- 溶き卵 小1/2個分(約20g)
- 塩 ひとつまみ
- セモリナ粉 適量(なければ薄力粉で代用可)
下準備
1じゃがいもはよく洗い、皮の付いたままの状態で真ん中部分にやや深めに切り込みを入れ、そのまま包丁をぐるっと一周させる。
切り込み部分が十字になるように先ほどの切り込みから90度の部分に再度包丁を入れ、ぐるっと包丁を一周させる。
2皮の表面を水で濡らした状態でじゃがいもをひとつずつラップに包み、電子レンジ600Wで約7~8分、途中で一度ひっくり返しながら、皮がふにゃふにゃの状態になるまで加熱する。
3熱いうちに皮を剥く。
作り方
1大きな 台の上に円を描くように薄力粉を敷く。
2 熱々のじゃがいもを薄力粉の円の真ん中に雪を降らせるように裏ごしする。
3薄力粉とじゃがいもをさっと混ぜ合わせたら、溶き卵と塩を加える。
4押しつぶさないように注意しながら、生地をひとつにまとめる。(あまりこねすぎない)
5 生地を4等分し、それぞれを棒状に伸ばす。
6スケッパーで1cm幅に切り、セモリナ粉をしっかりとふるう。
72リットルのお湯に粗塩(約15g、分量外)を加え、沸騰したら一気にニョッキを入れていく。
※ニョッキは茹でたあとすぐにソースとあえる必要があるので、茹でる前にソースの準備をしておいてください(ソースの作り方は後述します)。
8最初は下に沈んでいたニョッキがひとつずつ上に上がってくる。最後のニョッキが上がってきたあと、1分ほど待ってから湯切りをする。
この時にソースが出来上がっていたら理想的!
ズッキーニと小エビのソース
それでは私のオリジナル、ズッキーニと小エビのソースをご紹介していきましょう。
材料(3人分)
- ズッキーニ 小2本(200g)
- 小エビ 400〜500g
- 生クリーム 100ml
- ニンニク 1片
- オリーブオイル 大さじ3
- 赤唐辛子 お好みで適量
- 塩・こしょう 適量
作り方
1ズッキーニは薄く輪切りにしておく。
2フライパンに包丁の背で潰したニンニクとオリーブオイル大さじ2、お好みで赤唐辛子も加え弱火で加熱する。
3ニンニクのよい香りがしてきたら小エビを加え、すぐに塩、こしょうをしたあと、中火で2~3分加熱する。
4小エビを脇に寄せ、オリーブオイル大さじ1とズッキーニを加える。
5ズッキーニが柔らかくなったら生クリームを加えて1分ほど加熱し、最後に塩、こしょうで味をととのえる。
仕上げ
あとは、ソースとさっと絡めるだけです。
温めたソースの入ったソースパンの中に湯切りをしたニョッキを入れ、20秒ほど加熱しながら余計な水分を飛ばします。こうすることによりニョッキとソースがしっかりと絡んでいきます。
そして最後に、味の決め手となるパルミジャーノチーズ(大さじ1程度)を加えて出来上がり。
パルミジャーノチーズはなくても十分に美味しいですが、入れたほうがコクが出ます。
お好みでイタリアンパセリのみじん切りをふりかけて召し上がれ!
Profumi e colori “イタリアからの香り”
キノコやラズベリー、トリュフなどが美味しい季節がまもなく到来します。秋の味覚ですよね。そしてその秋の味覚がぎっしりとつまった小さな美しい町が、ローマ市内から1時間弱の地にあります。
ローマ市内から南東30キロに位置するカステッリ・ロマーニ(カステッリ・ロマーニとは、ローマ郊外のアルバーニ丘陵にある14の町の総称です)。美しい風景とワインで名高いアルバーニ丘陵には、森に囲まれた古城や別邸のある町が存在します。
ローマ法王の避暑地があるのもこの地域。その中に木苺と花で有名な町、ネーミもあります。ネーミはカルデラ湖であるネーミ湖を見下ろす断崖の町。とても可愛らしい町なんです。
断崖絶壁の上には可愛らしい町が!
そして断崖の下にはエメラルドグリーンのネーミ湖が広がっています。
ネーミに足を運んだのはなんと1年ぶり!
海近くに住んでいる私には、新鮮な山の空気がとても心地よく感じました。
トリュフはまだ時期尚早でしたので、また来月にも出かけてみます。