食べたい時に食べたい分だけ作れるお餅。市販のお餅より、餅米の香りがして柔らかくて、ほっぺたが落ちそうなお餅を作ってみませんか。自宅でお餅が簡単に作れたら、好きなものを練りこんでいろんな味が楽しめますよ。
お餅好きの私は、ハーブやスパイスなども練りこんでアレンジしています。
大きい餅つき機やホームベーカリーなど持っている人でも、わざわざ出すのが面倒だったりしますよね。ちょっとお餅が食べてみたいと思ったときに、餅米から簡単につきたてのお餅が作れるレシピです。
つきたての柔らかいお餅は、お醤油つけたり、きな粉をつけたり、海苔や大根おろしももちろん美味しいですが、今回のようにスパイスやハーブを使ったお餅もいいですよ。胃もたれもしにくくて、何よりも香りが良くて美味しいのでぜひ試してみてください。
目次
材料
<お餅>
- 餅米 2合
- 水 炊飯器のメモリに準ずる分量
<お餅に混ぜるもの(お餅を三等分にした場合)>
A シナモン餅
- シナモンパウダー 大さじ1
- 粉砂糖 小さじ2
Bペッパー餅
- ブラックペッパー 小さじ2
- ごま 適量
C柚子餅
- 柚子の皮(細かくスライス) 1/2個
- 柚子茶用ペースト 適量
作り方
1餅米を炊飯器で炊く。
2炊き上がったらボウルに入れて、マッシャーを水に濡らしながら、米粒がなくなるまで捏ねる。
炊き上がった餅米は柔らかいので結構早くお餅状態に捏ねることができます。
3大きめのバットまたは平らなお皿に、米粉または片栗粉を広げておき、そこにつきたての餅を入れて手に水を付けながら三等分にする。熱いので食品用のニトリルゴム手袋やマッシャーを使いましょう。
4材料のA、B、Cをそれぞれにまぶして、手に水をつけて餅を捏ねながら絡めていきます。
5全体にハーブやスパイスが絡まったら、手に水をつけて適当な大きさに丸めてバットに並べていけば出来上がり。
出来立てをほおばる時は至福の時間。たまりませんね。こちらの作り方だと、餅米のデンプン質に水分が保持されるので、冷蔵庫に入れておいても硬くなりません。冷凍しておいて食べたいときにチンしていただいたり、お味噌汁に入れたり(煮崩れやすいので注意してください)、出汁の効いたお澄ましに入れても美味しいです。
また、スイーツとしても使えます。きな粉ペーストを作って(きな粉+お砂糖+水)絡めてもいいですね。
シナモン餅や柚子餅だけでなく、意外とペッパー餅も、きな粉と相性いいですよ。上の写真ではクルミもトッピングしました。
それぞれのお餅の食べ方とスパイスやハーブの効能
スパイスとハーブは美味しいだけでなく、効能も魅力ですね。それぞれ、説明していきますね。
シナモン餅
シナモン餅は、京都でも有名な生八ツ橋のような味わいですが、似たような甘さにするには、粉砂糖を分量の3倍くらいは必要です。
シナモンは体を温めて胃腸をすっきりさせてくれます。
ブラックペッパー餅
意外な組み合わせと思われたかもしれませんが、ブラックペッパー餅にごまを入れることでバランスがとってもよくなるんです。
こちらも甘さはないので、甘い黒蜜やきな粉ペーストをかけていただくか、チーズと合わせて軽く焼いてもいいですね。ブラックペッパーも体を温めてくれるスパイスなので冬にはいいですね。
柚子餅
柚子餅は、柚子の風味が豊かですし、さらに甘さが含まれている柚子茶のペーストを練り込むのでそのままでも美味しいです。実は、柚子も和のハーブのひとつです。日本人になじみのある冬の香りですね。体も温まりますし、ペクチンの保湿作用が粘膜に働きかけるので、ビタミンCと合わせて風邪予防にもなります。
胃もたれしないので、お餅好きの人には特に良い組み合わせだと思います。
お餅をいただくときは懐かしい思い出が重なります
以前は、正月用のお餅を年末に母が毎年餅つき機でついてくれました。杵と臼はさすがに使っていませんでしたが、毎年それが楽しみでしたね。お正月はおせち料理とともに三食お餅でもいいくらいで、お雑煮や焼き餅とあれこれ楽しんでいただいていました。
今では高齢になった母も、さすがに餅つき機を出すこともできなくなり、私がその餅つき機を受け継いだけれど、1年でギブアップ。妹に引き取ってもらいました。昔の餅つき機だったので、結構重かったんですが、意外と壊れずに長持ちしていましたね。
今回は餅つき機を使わなくても作れるお餅を、相性がいいハーブとスパイスと合わせてご紹介しました。お好みのものを練りこんだりトッピングして試してみるのもいいですね。ぜひお餅作りを楽しんでみてください。