甘辛いタレを絡めた野菜の肉巻きは、彩りもよくお弁当のおかずにもぴったり。今回は、6〜9月に旬を迎える、さやいんげんを使った野菜の肉巻きレシピを紹介します。
さやいんげんの「キュッキュ」とした歯応えが苦手な方のための対処方法も記載しているので、さやいんげんを敬遠している方も試してみてくださいね。
目次
苦手を克服!さやいんげんの下処理の方法
この章では、さやいんげんの基本的な下処理の方法と食感を変える方法を紹介します。
基本の下処理
1さやいんげんは、ヘタを切り落とし筋をとります。(品種改良により、筋がないものもあります。)
2を塩をまぶしたまな板の上で転がし、板ずりをします。
板ずりをすると、
- 茹で上がりが色鮮やかになります
- うぶ毛が取れて舌触りがよくなります
- 味が染みやすくなります
- アクが抜けます
3沸騰したお湯で2分ほど茹で、氷水に10秒ほどさらして粗熱をとります。
キュッキュという食感を軽減する方法
さやいんげんを噛んだ時の、キュッキュとした歯応えが苦手な方も多いのではないでしょうか。これを解消する方法は、重曹で茹でること。
重曹は豆のたんぱく質を分解し、繊維を軟化させる働きがあります。そのため、重曹を入れたお湯でさやいんげんを茹でると皮が柔らかくなりキュッキュとした食感を軽減できるのです。
1ヘタと筋をとり、板ずりをします。
2沸騰したお湯(約500ml)にさやいんげんを入れ、火を弱めて重曹(大さじ1/2)を入れます。
31分半ほど茹で、流水で洗ってから氷水にさらします。
参考URL:ニチノウ食品 家庭の重曹(タンサン)活用法
野菜の肉巻きのレシピ
彩りよく仕上がるよう、にんじんを一緒に巻き込みました。
材料(2人分)
- 豚ロース肉(薄切り) 200g
- さやいんげん 10本
- にんじん 1/2本
- 片栗粉 適量
- 塩こしょう 適量
<タレ>
- 醤油 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 酒 大さじ1
作り方
1上記の手順に沿って、さやいんげんの下処理をします。
2粗熱が取れたら半分にカットします。
3にんじんを長さ8cm、5mm角の棒状にカットし、3分ほど下茹でします。
4豚ロース肉を少しずつずらしながら4枚並べ、塩こしょうと片栗粉をまんべんなく振りかけます。
5手前にさやいんげんとにんじんを乗せ、手前から奥にクルクルと巻きます。
6表面にも片栗粉をまぶします。
7フライパンにサラダ油(分量外)を入れて中火で熱し、巻き終わりを下にして6を焼きます。
8巻き終わりがしっかりとくっついたら、転がしながら表面に焼き色をつけます。
9蓋をして3〜4分蒸し焼きにし、いったん火を止めて余分な脂をキッチンペーパーで拭きます。
10ボウルに<タレ>の材料を入れてよく混ぜ合わせ、9に入れて水分が飛ぶまで煮絡めます。
113等分し、お皿に盛りつけたら完成です。
野菜の肉巻きは野菜と肉をバランスよく摂れる万能おかず
野菜の肉巻きを作る時は、
- 脂身の少ない豚ロース肉を選びます
- 片栗粉をつけて接着します
- きつめに巻きます
- 巻き終わりを下にして焼き始めます
というポイントを押さえると、型崩れしにくいです。
今回のレシピは、しっかりと味つけをしているので冷えても美味しく、お弁当のおかずにもおすすめ。少し多めに作って冷凍しておくと便利ですよ。