味噌かんぷらは、福島県の郡山市、東白川郡矢祭町、塙町などを中心に食べられている郷土料理です。じゃがいもに味噌や砂糖で作ったタレを絡めた味噌かんぷらは腹持ちがよく、おやつにもおすすめ。
今回は、そんな味噌かんぷらのレシピをご紹介します。3〜5月に旬を迎える新じゃがは皮が薄く柔らかいので、ぜひ皮ごと使って作ってみてください。
目次
味噌かんぷらってどんな料理?

名前だけではどんな料理かピンとこないと思うので、まず味噌かんぷらの基本情報をご紹介します。
名前の由来は?
かんぷらとは、福島県の方言で“じゃがいも”のことです。じゃがいもを味噌ベースのタレで煮絡めた料理ということで、そのまま味噌かんぷらという名前がつけられました。
誕生したきっかけ
寒冷な福島県は昔からじゃがいもの栽培が盛んでした。味噌かんぷらは、じゃがいもを主食代わりにしていた食糧難の時代に生まれたとされています。
使う味噌の種類は?
味噌は地域性が強くさまざまな種類がありますが、福島県でポピュラーな味噌といえば会津味噌(赤色で辛口の米味噌)です。味噌かんぷらにも、この味噌を使うことが多いです。
会津味噌を使う習慣がない方のほうが多いと思いますが、自宅にある味噌を使い、砂糖やみりんで甘さを調節すれば大丈夫です。
出典:福島市役所 味噌かんぷら
味噌かんぷらのレシピ
味噌かんぷらは、小玉のじゃがいもで作るのが定番(出荷できないような小さいサイズのじゃがいもの消費策でもあります)。小玉のじゃがいもがない場合は、中サイズのじゃがいもをカットしてもOKです。
お好みで仕上げに青のりやネギ、ごまなどを振りかけると彩りがよくなります。
材料(2人分)

- じゃがいも(小玉) 10個
- 味噌 40g
- 砂糖 40g
- みりん 大さじ1と1/2
- 酒 大さじ1
- サラダ油 適量
作り方
1じゃがいもはよく洗って芽を取り、水気を拭き取ります。
2フライパンに味噌、砂糖、みりん、酒を入れて練りながら水分を飛ばします。

3別のフライパンで多めのサラダ油を熱し、じゃがいもを入れたら蓋をします。

時々揺すりながら、低温でじっくり揚げ焼きにします。
4竹串がスッと入るまで柔らかくなったら、余分な油を切って2に入れて絡めたら完成です。

こっくり美味しい味噌かんぷらをご飯に乗せて「いただきます!」
じっくりと揚げ焼きにすることで、外はカリッと香ばしく、中はほくほく食感になります。
こっくりと甘じょっぱい味噌ダレが絡んだ味噌かんぷらは、白いご飯のお供にぴったり。使う材料も少なく15分ほどで作れるので、「もう1品おかずが欲しい」という時にもおすすめです。