香港といえば、日本人に大人気の観光都市。ペニンシュラやマンダリン・オリエンタルといった高級ホテルの本拠地である一方、伝説的な安宿ビル「重慶大厦(チョンキンマンション)」もあり、どんな旅行者をも魅了する街です。


毎晩行われている光のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」、ヴィクトリア・ピークからの夜景、香港ディズニーランド、寺院巡り、ストリートアートなど、観光の楽しみは多岐に渡ります。
また香港映画のファンも多く、世界的な大スターが数多くいますね。
目次
食の街、香港

香港に行くなら何よりもグルメが楽しみという人も多いはず。香港の料理は、素材を生かした味わいの広東料理が基本。飲茶が有名ですが、実はインドやマレー、西洋料理といった他国の影響も受けており、その調理方法もさまざまです。

主食としては麺にご飯、そしてパンなど日本と似ていますが、特徴的なのはお粥が日常的に食べられていることでしょう。お粥の専門店も多いので、お粥を食べ比べてみるのも香港グルメを知る楽しみのひとつですよ。
香港風焼きそばのレシピ

さて今回ご紹介する豉油皇炒麵(シー・ヤウ・ウォン・チャウ・ミン)は、日本でもお馴染み、みんなが大好きな焼きそば。香港でも定番中の定番で、庶民に愛されています。
パッと見は日本のソース焼きそばとあまり違いがないように見えますが、基本は肉を入れないシンプルなもやし焼きそばで、大きな違いは味付けです。
豉油皇とは?

「豉油」は醤油のこと。「豉油皇」は日本では香港醤油とも呼ばれており、醤油の成分(大豆・小麦・食塩)に砂糖が加わったものです。味は「たまり醤油」や「照り焼きソース」に近いイメージ。香港のスーパーには多くの香港醤油が並び、濃度や甘さ、飲茶用や煮込み用など用途によって使い分けできるほどです。
豉油皇炒麵の味付けのベースは、この「豉皇」。日本のソース焼きそばとはまた違った美味しさを、ぜひ味わって欲しいなと思います。
香港醤油はKALDIなどでも購入できますよ。
材料(2人前)

- 麺(焼きそば用の中華麺) 2袋
- もやし 1/2袋
- ネギ(千切り) 1/4本
- 生姜(千切り) 10g
- ニラ(5cmの長さ) 1/4束
- ごま油 大さじ2
- ごま 適量
- サラダ油 適量
※中華麺は、袋に穴をあけ1分ほどレンジで温めるとほぐしやすくなります。
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- 香港醤油(豉油皇) 大さじ1.5
- オイスターソース 大さじ1.5
- 紹興酒 大さじ1
作り方
1フライパンにサラダ油を入れ、麺を加えてほぐしたら片面に少し焼き目がつくまで動かさないように中火で炒めます。
2麺をひっくり返し、同じようになるべく動かさずに焼き目をつけます。
3両面に焼き目がついたら、麺全体をほぐしてごま油を足し、ネギと生姜も加えて香りが出るまで炒めます。
4さらにニラともやしを加え、混ぜ合わせておいた<A>を回しかけて2分ほど炒めます。
5盛り付け、ごまをふりかけてできあがりです。