ひなまつりの食卓に欠かせないちらし寿司。ちらし寿司の素を使う方も多いですが、具材から調理するとお好みの味の濃さに調節できますよ。
この記事では、
- 具材から作るちらし寿司のレシピ
- 縁起の良い食材
について紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ちらし寿司には、縁起の良い食材を

ちらし寿司の具材に明確な決まりはなく、地域や家庭によって差があります。しかしハレの日の食事なので、古くから健康や長寿を願って縁起の良い食材が使われてきました。
代表的な食材と意味はこちら!
- 海老…曲がった腰と長いひげが長寿を、脱皮を繰り返すことが成長を連想させます。
- れんこん…たくさんの穴が空いていて向こう側を見通せるため、「将来の見通しが良い」という縁起を担いでいます。
- にんじん…栄養価が高く、食べた人を病気から守るとされています。
- 豆…「まめに働く」「まめに暮らす」という語呂合わせから、縁起物とされています。
- 桜でんぶ…縁起の良い紅白を演出します。鯛などの白身魚から作られているため、おめで“たい”食材とされています。
- 錦糸玉子…黄身と白身の2色からなる玉子は、金と銀に例えられます。
縁起物であるだけでなく、美しい見た目も重要。例えばにんじんは、鮮やかなオレンジ色が料理に華を添えます。また、桜でんぶのピンク色、絹さやの緑、錦糸玉子の黄色の鮮やかさもちらし寿司には欠かせません。
彩り豊かなちらし寿司のレシピ
工程が多いので、酢飯、トッピング、錦糸玉子、仕上げに分けて作り方を紹介します。
材料(4人分)
酢飯

- 米 2合
- しいたけ 1枚
- れんこん 3cm
- にんじん 3cm
<A>
- 米酢 大さじ2と2/3
- 砂糖 大さじ2と1/2
- 塩 小さじ1
<B>
- だし汁 180ml
- 醤油 大さじ1と1/2
- 砂糖 大さじ1と1/2
- 酒 大さじ1と1/2
トッピング

- 絹さや 5〜6枚
- 海老 6〜8尾
- れんこん(スライス) 6〜8枚
- 桜でんぶ 適量
<C>
- 米酢 大さじ2
- 砂糖 大さじ4/5
- 塩 小さじ1/5
錦糸玉子
- 卵 1個
- 砂糖 小さじ1
- 塩 1つまみ
作り方
下準備として以下の作業をしておきます。
- 米を洗って水切りをする
- <A>をよく混ぜ合わせる
- <C>を耐熱ボウルに入れて電子レンジで沸騰させ、冷ます
- 絹さやの筋を取る
- 海老の背わたを取る
酢飯
1米を炊飯器に入れて、目盛りよりやや少ない分量の水を入れて炊飯します。
2しいたけ、れんこん、にんじんを5mm角にカットします。
3小鍋に2と<B>を入れて強火で煮立たせ、沸騰したら弱めの中火で煮汁がなくなるまで煮ます。

4粗熱を取ります。
5炊き上がったご飯に<A>を回しかけ、4も加えてしゃもじで切るように混ぜます。

トッピング
1適量の塩(分量外)を加えた熱湯にれんこんを入れます。1分後に絹さやを入れ、さらに1分茹でて具材を取り出します。
2絹さやを冷水にくぐらせて冷やし、食べやすい大きさにカットします。
31の鍋に海老を入れ、2〜3分茹でたら取り出します。
4<C>にれんこんと海老を入れて馴染ませます。

錦糸玉子

1卵を泡立てないようにしっかり溶きほぐし、砂糖と塩を入れます。
2フライパンをよく熱して油をひき、溶き卵を入れて薄く広げたら火を止めて余熱で火を通します。
3縁が乾いてきたら、両手でそっと持ってひっくり返します。
4焼き色がつかないように弱火でじっくりと火を入れます。
5まな板の上に出して細く切ります。
仕上げ

酢飯を平皿に盛り付け、上にトッピングをバランスよく乗せたら完成です。
華やかなちらし寿司でハレの日の食卓を彩ろう

ちらし寿司は必要な材料が多いので大変に感じるかもしれませんが、一つひとつの工程は難しくありません。また、カップに入れたりケーキ型を使って押し寿司のように仕上げたりと、最近ではアレンジを楽しむ方も増えています。
この記事では基本的なちらし寿司のレシピを紹介しましたが、これを参考にトッピングを家族好みの食材に変えたり、自由にデコレーションしたりしてみてくださいね!