フランス北部に位置するノルマンディー地方は酪農が盛んな地域。カマンベールチーズの元祖とも言われる白カビチーズ「カマンベール・ド・ノルマンディー」も有名です。
また、りんごや梨が特産の地域でもあり、りんごを使ったお酒・シードルの産地としても知られています。ワインのイメージが強いフランスですが、このあたりはりんご農園を巡りながらお酒造りの見学が出来る「シードル街道」があるほどです。
目次
シードルとは?
シードルとはりんごを使った発泡酒で、小ぶりで酸味のあるりんごから作られたさっぱりとしたお酒。乳製品を使ったお料理との相性が抜群です。シードルを作るときに出た絞りカスを牛の餌に使うこともあるので、ノルマンディー地方のミルクはりんごとの相性が特に良いかもしれません。
またシードルを更に蒸留させたりんごのブランデーで香り高いカルヴァドス、シードルとカルヴァドスを合わせたポモーなども有名なノルマンディーのお酒です。
今回ご紹介するお料理はまさにノルマンディーならでは、乳製品と特産品りんごを使った定番料理「ポークノルマンディー」です。
ポークノルマンディーのレシピ
ポークノルマンディーは、ボリューム感もありながらサッパリとした味わい。煮込むことで厚みのある豚肉も柔らかくいただけます。
お酒を使いますが、アルコールは飛ぶのでアルコールが苦手な方でも安心です。ほんのり香る焼きりんごの風味がたまりません。子どもにも大人気の味わいですよ。
豚肉、りんご、乳製品と日本でもお馴染みの食材ばかりですが、料理でこれらを合わせることはないかもしれません。一度作ってみるとこの見事な組み合わせにきっと大好きな一皿となることでしょう。
材料(2人分)
- 豚ロース(トンカツ用) 2枚
- 玉ねぎ(スライス) 1/4個
- マッシュルーム(スライス) 4個
- ニンニク(みじん切り) 1かけ
- 生クリーム 80ml
- オリーブオイル 適量
- りんご(6枚にスライス)1/3個※
- バター 10g
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- 粒マスタード 小さじ2
- シードル 200ml
- ブラックペッパー 適量
- カルヴァドス(あれば) 小さじ1
※紅玉など酸味のある方がおすすめです。
作り方
1筋切りした豚肉に重量の1%の塩(分量外)をまぶし、オリーブオイルを入れたフライパンに入れて中弱火にかける。
2両面に焼き目がつくまで焼いたら、いったん取り出しておく。
3別のフライパンにバターとりんごを入れ、弱火で焼きりんごを作っておく。
42のフライパンの余分な油を拭き取り(必要ならオリーブオイルを足す)、玉ねぎ、マッシュルーム、にんにくを入れて玉ねぎがしんなりするまで炒める。
5フライパンに豚肉を戻し、<A>を入れて蓋をして40分ほど極弱火で煮込む。
6蓋を取り、生クリームを入れてソースがトロッとするまで煮込む。
7器に盛り付けて焼きりんごを乗せたら出来上がり。