さつま芋の料理といえば、大学芋を思い浮かべる方も多いでしょう。誰もが一度は口にしたことがあるであろう秋冬の味覚の代表格ですが、実は地域によって見た目や味が大きく違うことをご存知ですか?
また、「自宅で作ると蜜がカリッとならない!」という失敗が起こりやすいので、今回は、
- 大学芋の地域差
- 外はカリッと中はホクホクになる大学芋のレシピ
を紹介します。
「お店で見た大学芋が知っているものと違う!」と驚いた方や「美味しい大学芋が作りたい」と思っている方は、最後まで読んでくださいね。
目次
大学芋は地域によってバリエーション豊富!︎
大学芋はさつま芋を素揚げして蜜と絡めた料理ですが、地域によってカット方法や蜜の状態に差があるので比べてみましょう。
関東

関東の大学芋は、乱切りや輪切りの形状が多いです。食べ応えがあり、さつま芋の食感や味を堪能できます。また、蜜は適度にカリッと感もありながら柔らかさも持ち合わせ、口の中でさつま芋とよく馴染みます。
ちなみに大学芋の発祥の地は東京都といわれており、関東の大学芋がスタンダードといえるでしょう。
関西

関西の大学芋は、スティック状にカットしてあるのが特徴です。また、絡めてある蜜に流動性はなくしっかりとした飴状になっています。表面はカリッとした歯応え、中はさつま芋のホクホク感と食感の違いを楽しめるのが醍醐味!
東北

東北の一部では、結晶化させた砂糖をまとった白い大学芋があります。しゃりしゃりとした食感で、シンプルな甘みを楽しめるのが魅力。
大学芋のレシピ
今回は、関東風の大学芋のレシピを紹介します。
材料(2人分)

- さつま芋 1本(250〜300g)
- はちみつ 30g
- グラニュー糖 30g
- 醤油 小さじ1
- 塩 ひとつまみ
- 黒ごま 小さじ1
作り方
1さつま芋を乱切りにし、5分ほど水にさらしてアク抜きをします。

2水切りし、キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ります。

3揚げ油を150度に熱して、時々かき混ぜながら5分ほどかけてじっくりと火を入れます。

4爪楊枝がスッと入るくらいまで柔らかくなったら、一度取り出して油を切ります。
5揚げ油の温度を170度に上げて、二度揚げします。黄金色になったらすぐに取り出し、しっかりと油を切ります。
6鍋にはちみつ、グラニュー糖、醤油、塩を入れてよく混ぜ合わせ、弱火にかけて沸騰するまで煮詰めます。
7焦げ付かないように木べらで混ぜながらさらに煮詰め、気泡が小さくなってとろみが出てきたら火を止めます。
87に5を入れて手早く蜜と絡ませます。

9重ならないようにクッキングシートなどに広げて黒ごまをかけ、粗熱をとります。

10蜜が冷めて柔らかい飴状になったら完成です。

大学芋を美味しく作るコツ
蜜に醤油を少量入れることで香ばしさが加わり、味が引き締まります。
そのほかのポイントはこちら!
- さつま芋は焦げやすいので、揚げ色が付きすぎないように油の温度と揚げ時間に注意します。
- 二度揚げをして、カリッと香ばしく仕上げます。
- 食べる前に冷ますことで、カリッとした食感を楽しめます。
時間が経つとさつま芋に蜜が染み込み「カリッと感」がなくなるので、ある程度冷めたら食感が良いうちに食べてくださいね!