
南米ペルーは、一年中温かい気候と自然豊かな土地柄で魚介や野菜・果物にめぐまれた国です。
日本ではやはり、マチュピチュが有名でしょうか。
目次
ペルー料理の特徴は?
16世紀の植民地時代、ヨーロッパやアジアからの移民も多かったことから今でも様々な国の食文化が影響し、ペルーでは独特の異文化融合料理がいただけます。
現地の料理と中国料理を融合させて作った料理(チファ)と呼ばれる「ペルーの中国料理」があり、その一つが今回ご紹介する「ロモサルタード(Lomo Saltado)」。ちなみにペルーと日本料理の融合は「ニッケイ料理」と呼ばれ親しまれています。
ロモサルタードとは?

ロモサルタードは、ペルーの国民食ともいえるお料理。こちらの写真は、実際にペルーの食堂で提供された一皿です。
ロモ=ロース肉、サルタード=炒め料理。ロモサルタードは、直訳するとロース肉の炒め料理という意味になります。牛肉で作るのが一般的ですが、日本のカレーと同様、各家庭ではチキンやポークでも作られているお料理です。
合わせるのは揚げたジャガイモ、つまりフライドポテト!
スパイスを使った牛肉とフライドポテトのボリューミーな一品でありながら、トマトやビネガーのさっぱりさと醤油がベースの味付けは日本人にも馴染みやすく、ご飯ともお酒とも相性が抜群なので大人から子どもまで楽しめます。
赤黄緑を使ったカラフルな出来栄えはパーティー料理にもぴったり。フライパン一つで出来るのも魅力の一つです。
レシピ
では、ロモサルタードのレシピをご紹介しましょう。
材料(2人分)

- 牛肉(拍子切り) 200g
- ニンニク(みじん切り) 1かけ
- フライドポテト 2個
- 玉ねぎ(くし切り) 1/2個
- トマト(大)(くし切り) 1個
- パプリカ(黄)(細切り) 1/2個
- パクチー(みじん切りと飾り用に少し残す) 1把
- アヒアマリージョ(黄唐辛子)(細切り) 1本
- ワインビネガー(または米酢) 大さじ2
- 醤油 大さじ2
- クミンパウダー 小さじ1/2
- パプリカパウダー 小さじ1/2
- 塩 小さじ1/2
- ブラックペッパー 小さじ1
- オリーブオイル 大さじ2
※アヒアマリージョは赤唐辛子で代用可
※今回はくし切りのフライドポテトを使いました
作り方
1 牛肉にクミンパウダー・パプリカパウダー・塩・胡椒を揉み込みます。
2 フライパンに油を大さじ2を入れて熱し、ニンニクが焦げないように注意しながらやや強火で炒めます。
3 肉に火が通ったら一旦牛肉をとりだし、同じフライパンで玉ねぎ、パプリカ、ニンニクを炒めます。
4 玉ねぎが透き通って来たら3の牛肉をもどし、最後にトマト、フライドポテト、パクチー、醤油、ワインビネガー、唐辛子を加えてさっと炒め全体がよく絡んだら出来上がり。
5 お皿にご飯とともに盛り付け、最後に飾り用にパクチーの葉を乗せて完成です。

ポイント
牛こま切れ肉でもできますが、ヒレ肉やステーキ肉で作ればごちそうになります。
合わせるドリンクはビールや赤ワインはもちろん、ペルーの国民的ドリンクであるインカコーラもいいかもしれません。黄色くて甘い炭酸飲料ですよ。