自家製七味きんぴらと黒米でブッシュドノエルごはん #ハーブとスパイスの教科書

自家製七味きんぴらと黒米でブッシュドノエルごはん #ハーブとスパイスの教科書

クリスマスの食卓や家族が集まる冬の季節に、ちょっとユニークなブッシュドノエルはいかがですか?

リード

きんぴらごぼうと黒米で作るブッシュドノエルは、もちろんケーキではないので甘くはありませんが、冬に摂りたい食材がたくさん含まれています。

冬に体を温める七味。
七味と言えば冬に旬を迎えるごぼうで、きんぴらも美味しいですね。きんぴらのささがきごぼうを木の皮に見立てて黒米で作る、ブッシュドノエルのごはんです。家族みんなで、ホームパーティー気分でわいわいと作れば楽しいですよ。

この料理の工程は、4つに分けられます。

自家製七味を作る。
きんぴらごぼうを作る。
黒米ごはんを作る。
黒米ごはんの海苔巻き(ライスロール)を作る。

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自家製七味のレシピ

おすすめの配合でご紹介しますが、お好みの配合、辛さで調整可能です。

材料(作りやすい分量)

自家製七味のレシピ
  • 山椒 大さじ2
  • 唐辛子(粗挽きまたは一味唐辛子) 大さじ2
  • 陳皮(ちんぴ) 大さじ1
  • 白ごま 大さじ1
  • 黒ごま 大さじ1
  • 青のり 大さじ1
  • 生姜(パウダー) 大さじ1

※その他、紫蘇、ケシの実、麻の実なども使われます。

陳皮について

陳皮は、みかんの皮をかたくなるまで自然乾燥させたもの。七味にするときは、ミルサーなどで粉末にします。みかんの皮は、捨てずに乾燥させて保存しておきましょう。無農薬が好ましいですが、無農薬でなくても綺麗に洗って乾燥させておくとよいです。

作り方

白ごまを軽くすり、そのすり鉢の中にそれ以外の材料を全て入れてまぜ合わせれば完成です。

自家製七味の作り方
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きんぴらごぼうのレシピ

作り方5

海苔巻きに貼り付けるため、最後に片栗粉を入れて粘度を持たせるのがポイントです。

材料

  • ごぼう 200g
  • ごま油 大さじ2
  • 自家製七味 小さじ1

<A>

  • 砂糖 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 醤油 大さじ2

<水溶き片栗粉>

  • 片栗粉 小さじ2
  • 水 大さじ1

作り方

ごぼうの表面をタワシや硬いスポンジなどで綺麗に洗ってから、包丁で鉛筆を削るように根元側からささがきにする。切りながら水を入れたボウルに入れて変色を防ぐ。

作り方1

※袋入りのささがきごぼうを使う場合は、この工程は不要です。

ささがきごぼうの水気を切ったらフライパンに入れ、ごま油を入れてよく炒める。

全体にしんなりしてきたら、<A>を入れて焦げつかないようにさらに炒める。

味がなじんできたら自家製七味を加える。

作り方4

最後に水溶き片栗粉を回し入れて火を止める。

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黒米ごはんのレシピ

材料

  • 白米 1合
  • 黒米 大さじ1
  • 醤油 大さじ1
  • 塩 ひとつまみ

作り方

白米、黒米、醤油、塩を入れ、白米1合分の規定の水分量で炊飯する。

出来上がったら冷ましておく。

黒米ごはんの海苔巻き(ライスロール)のレシピ

海苔巻きを海苔巻きで包んで作ります。作り方の工程は多いですが、難しくはありません。

材料

同じ材料を繰り返し使うので、調味料の分量は「作り方」の中に記載にします。

黒米ごはんの海苔巻きの材料1
黒米ごはんの海苔巻きの材料2
  • 黒米ごはん 1合
  • 海苔(巻き寿司用焼き海苔) 2枚
  • れんこん(5mmの輪切り)  5枚
  • しめじ 1/2パック(約100g)
  • 紫芋チップス(あれば) 10枚
  • グリーンリーフ2枚
  • 大葉 5枚
  • ごま油
  • 醤油
  • みりん

作り方

れんこんをごま油(大さじ1)でこんがりと炒め、塩(ひとつまみ)と醤油(大さじ1)で味付けしておく。

れんこん

鍋に水(100ml)、醤油(大さじ1)、みりん(大さじ1)を入れ、煮立たせる。

小房に分けたしめじを入れて一煮立ちさせて火を止め、味を含ませておく。

しめじ

クッキングシートとラップを重ねた上に海苔を乗せ、黒米ごはんの半量を薄く平らに広げる。クッキングシートはそのままで、ラップごと海苔と黒米ごはんを巻く(ラップは内側に巻き込まないように注意)。

海苔とごはん

巻いたらラップの上からクッキングシートでしっかり押さえて形を整え、丁寧にラップを外す。

再度クッキングシートの上に先ほどのラップを広げ、もう1枚の海苔と残りの黒米ごはんを同じように広げる。

をラップごと裏返し、ラップを外す(海苔が上の状態)。

の海苔巻きをに置く。

海苔巻きの上に海苔巻き

包むように巻き上げ、形を整えたら丁寧にラップを外す。

巻き上げる
海苔巻き2

両端を切って断面を見せる。

巻き目

10海苔巻きの表面に、きんぴらごぼうを木の皮のように均一に貼り付ける。

きんぴらごぼう貼り付け

きんぴらごぼうが冷め切っていたら、レンジで軽く温めてください。片栗粉の粘度が戻ってくっつきやすくなります。

11クッキングシートで巻きながら定着させる。

クッキングシートで定着

12クッキングシートを外し、最後に両端のきんぴらをキッチンばさみで整える。

13盛り付ける皿にグリーンリーフや大葉を乗せ、12をバランスよく置く。

14のれんこん、のしめじの水分をキッチンペーパーでしっかり取り、12の上や周りに飾る。

15最後に紫芋チップスを散らしてできあがり。

完成写真

今回は紫のフジマメの花もあしらいました。

切り分け

切り分けるときは、パン切り包丁のようにギザギザしている刃のほうが切りやすいです。

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冬の体を労る食材で楽しく美味しい料理

冬の体を労る食材で楽しく美味しい料理

まるで冬の森の中で朽ちた木々の幹にキノコや枯れ葉が絡まったようなブッシュドノエル。この黒米ごはんときんぴらのブッシュドノエルには、冬の養生のための食材がたくさん詰まっています。

七味

七味は日本独特の調味料のひとつですね。海外の食通の中でも人気で、「Japanese seven spices」と呼ばれたり、「Shichimi」とそのまま呼ばれたりして使われています。

七味は基本的には7種類の薬味で作られますが、特に「七」という数字にこだわる必要はなく、「たくさんの」という意味があるのでお好みでブレンドしても楽しいです。構成するスパイス類は、どれも体を温めたり気管支の不調を整えて咳を鎮めたり痰を出やすくしたりする作用があります。風邪予防のためにも、日頃から少しずつ取り入れるといいですね。

ごぼう

ごぼう
(画像出典)PIXTA

ごぼうもまた日本特有の野菜のひとつですが、韓国でもキンパやキムチなどの料理に使われるそうです。その他の国では、ハーブとしてお茶にして飲んだり、生薬として扱われることが多く、中国では種子が生薬として使われます。

ごぼうには喉を潤す効果があり、痰切りや咳にもよいとされています。また、腸内環境を整える解毒作用によって、冬に溜まりやすい老廃物を排出しやすくしてくれます。

黒米

黒米
(画像出典)PIXTA

もち米の一種である黒米も冬に摂るとよい食材のひとつ。肌の乾燥を防ぎ、滋養にもよいとされています。黒い色はご存知のようにアントシアニンなので、洗わずにそのまま白米と合わせて摂取しましょう。

その他、れんこん、しめじ、大葉、紫芋なども冬におすすめの野菜です。

季節の流れとして1年のうちで冬は体を休める季節。この季節に自分自身の体を労わり、メンテナンスしながら新しい春を迎えたいものですね。

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