麻婆豆腐は、一般家庭で作られることの多い中華料理です。そのためスーパーには麻婆豆腐の素が必ずといっていいほど陳列されていますが、「辛さを自分で調節したい」「イチから自分で作ってみたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
実は、麻婆豆腐は素を使わなくても本格的な味に仕上げられます!
そこで今回は、
- 麻婆豆腐のレシピ
- 豆腐を形崩れさせないための方法
を紹介します。
本場の麻婆豆腐と日本の麻婆豆腐の違いも紹介していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
本場の麻婆豆腐の決め手は“花椒”
「中華料理店で麻婆豆腐を注文したら、家で食べていた麻婆豆腐とは辛さの種類が違う!」という経験をした方も多いでしょう。日本の一般家庭で広く親しまれてる麻婆豆腐は、四川省出身の陳建民という料理人が日本人向けの味にアレンジしたものが広まったといわれています。
一方本場四川省の麻婆豆腐は、唐辛子の辛みだけでなくピリリと舌が痺れる辛みがあるのが特徴で、これは花椒(ホアジャオ)というスパイスによる刺激です。
花椒は中国原産のミカン科サンショウ属の植物の果実を乾燥させたスパイスで、四川料理で広く使われています。
四川省の麻婆豆腐は、この花椒を粗く砕いたものを混ぜ込み、さらに粉末状の花椒を仕上げにたっぷりとかけて食べるため、激辛好きの日本人でも食べられないことがあるほどの辛みと強い刺激を感じるのです。
日本風麻婆豆腐のレシピ
今回は、日本人になじみのある味付けの麻婆豆腐を紹介します。「本場に近い麻婆豆腐が食べたい!」という場合は仕上げに花椒を振りかけてくださいね。
材料(2人前)
- 木綿豆腐 300g
- 塩 小さじ1
- 豚ミンチ 100g
- 豆板醤 小さじ1
- 甜麺醤 小さじ1と1/2
- 片栗粉 大さじ1
- 刻みねぎ お好みで
- こしょう お好みで
- 花椒 お好みで
<A>
- 長ねぎ 1/3本
- すりおろしにんにく 1かけ分
- すりおろししょうが 1かけ分
- ごま油 大さじ1
<B>
- 水 70ml
- 醤油 大さじ1/2
- 酒 大さじ1
- 鶏がらスープの素 小さじ1
作り方
1木綿豆腐を3cm角にカットします。
2鍋に熱湯を沸かし、塩を入れます。
32の鍋に1を入れ、木綿豆腐が湯の中で踊るまで湯通ししザルにあげます。
4フライパンに<A>を入れて中火にかけます。
5香りが立ってきたら豚ミンチを入れて色が変わるまで炒めます。
6豆板醤と甜麺醤を入れてなじませたら、<B>を入れてひと煮立ちさせます。
7木綿豆腐を入れてなじませます。
8片栗粉を同量の水で溶いて回し入れ、とろみがついたらお皿に盛り付けます。
9お好みで刻みねぎやこしょう、花椒をかけたら完成です。
木綿豆腐を下茹でするのがポイント
木綿豆腐を塩水で下茹ですると以下のようなメリットがあります。
- 余分な水分が抜け、形崩れを防ぐことができます。
- 豆腐が事前に温められていることで、さっと混ぜるだけで適温になります。
- 短時間で仕上げられるため、必要以上に水分が飛ばず味が濃くなりすぎません。
調理前のひとてまで見た目も味も思い通りの麻婆豆腐が作れるので、ぜひ試してみてくださいね。