爽やかな甘い香りとほのかなスパイシーさを持つフェンネルは、ほんの少し加えるだけでいつもの料理の味を上品に仕上げてくれます。また、繊細で羽のように美しい葉は料理の盛り付けのセンスをグンと引き立たせてくれますよ。

フェンネルといえば、乾燥したシード(本当は種ではなく果実の部分)をスパイスとして使うことが多いかもしれませんが、細い葉の部分も料理に使えます。魚介類やサラダとも相性抜群です。
ただ長期保存できるシードと違い、フェンネルの葉は保存がちょっと難しいです。乾燥させても色が悪くなるし、冷凍しておいてもべちゃっとして色が悪くなるんですよね。
でも、バターと合わせて保存しておくと長く楽しめるんです!
今回は、「フェンネルバター」とそれを使って作るポテトサラダをご紹介します。

目次
フェンネルバターの作り方

材料

- 有塩バター(無塩でも可) 100g
- フェンネルリーフと果実 約15g
※フェンネルはかたい茎を取り除いた重さです。果実とは乾燥したシードではなく、花から実になった柔らかいものです。
作り方
1有塩バターを常温で柔らかくしておく。
2フェンネルの葉と実をみじん切りにする。
31と2を混ぜ合わせ、蓋のある容器に入れて冷蔵庫で保存する。
マヨネーズを使わないフェンネルのポテトサラダ
材料(5~6人分)


- じゃがいも(メークイン) 600g
- 茹で卵 2個
- トッピング用のフェンネルの実(あれば) 適量
<A>
- エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1
- プレーンヨーグルト 大さじ2
- 酢 小さじ1
- 塩 小さじ1
- オニオンパウダー 小さじ1
- フェンネルバター 小さじ1
- フェンネルリーフ(みじん切り) 少々
- フェンネルの実(あれば) 適量
作り方
1メークインは皮付きのまま茹で、芯まで柔らかくなったら皮を取り除く。(電子レンジの根菜調理モードなどでもOK)
21と茹で卵を、それぞれボウルに移してマッシャーで粗めにつぶしておく。

31と2を合わせ、<A>も混ぜ合わせたら出来上がり。

4フェンネルの実をトッピングする。

フェンネル

フェンネルはセリ科のハーブで、和名は、茴香(ウイキョウ)。
食後にお腹に溜まりやすいガスを出して、お腹のぽっこりをスッキリさせてくれます。フェンネルの実を一粒口に入れてみるとわかりますが、たった一粒で、口の中にすっきり爽やかな香りが広がります。食後の口臭予防にもなります。もしかしたらカレー専門店で、お支払いのレジのところでフェンネルのお菓子をもらった経験があるのかもしれません。カレーはついつい一気に食べてしまいがち。なのでお腹にガスが溜まりやすいのかもしれませんね。フェンネルはそんな消化を優しく助けてくれます。
また、発汗作用や利尿作用もあるので、むくみがちな人にはフェンネルのハーブティーもおすすめです。体を温めるスパイスのひとつですので、季節に関わらず冷え性の人は効果的に取り入れることもいいですね。