スペインは、ヨーロッパの西側、イベリア半島に位置する国。
観光地としては首都マドリードの王宮やプラド美術館、バルセロナのサグラダ・ファミリア、古都グラナダの壮麗なアルハンブラ宮殿などが有名ですね。
日本にも多数のスペインバルがあり、ピンチョスやタパスという言葉もかなり定着してきました。さらに近年はバスク地方のサン・セバスチャンが美食の街としてたびたびテレビや雑誌に登場するようになり、「グルメ大国」というイメージはさらに濃くなっているのではないでしょうか。
ハモン・セラーノ(生ハム)やパエリア、アヒージョが特に有名ですが、生産量が世界1位であるオリーブオイルをたっぷり使うお料理が多いです。仕上げには、レモンもよく使われますよ。
目次
ガスパチョとは?
ガスパチョは、スペインやポルトガルを代表する野菜の冷製スープのこと。発祥はスペインのアンダルシア地方と言われ、特に暑い時期に好まれているスープです。
ビネガーのさっぱり感でいろいろな野菜の栄養が手軽にたっぷり摂れるため、夏に欠かせない美味しくかつ万能のお料理と言えるでしょう。お料理でありながら、一種の栄養ドリンクのような位置付けとなっているのです。
元々はニンニク・パン・塩・ビネガー・水で作る極めてシンプルなスープでしたが、その後19世紀までに野菜や果物が加わるように。歴史的にも、長く愛されてきたお料理です。トマトが入る赤いスープ、トマトの入らない白いスープ、タバスコで辛味をプラスしたスープなど、地域や家庭、個人によってその味わいはさまざま。日本の味噌汁みたいですよね。
ガスパチョは、アラビア語で「びしゃびしゃしたパン」、ラテン語で「カスパ(かけら・断片)」、ヘブライ語で「ガザズ(ばらばらにちぎる)」など。いろいろな由来が、ガスパチョの調理法を表しています。料理名がレシピになっていますよね!
ガスパチョのレシピ
今回は、発祥の地アンダルシア風のクミン入り。これが本当に美味しくて、暑いときは何度も作ってしまうスープです。
気温や体調に合わせてニンニクを増やしたり、ビネガーやお好みのお野菜を多めにしたりと、自由に楽しんで味わってもらえたらと思います。
材料(2人分)
- トマト(完熟) 300g
- きゅうり 1/2本
- 玉ねぎ 1/10個
- ピーマン 1/4個
- 赤パプリカ 1/3個
- ニンニク 1/2かけ
- バゲット 5cm
- シェリービネガー(ワインビネガーや米酢でも可) 大さじ1
- パプリカパウダー 小さじ1
- クミンパウダー 小さじ1/2
- 塩 小さじ1/2
- こしょう 少々
- オリーブオイル 30ml
<トッピング用>
- オリーブオイル 適量
- 小さくカットした材料の野菜とバゲット 適量
作り方
1トマトは湯むきし、パンは小さくちぎっておく。
2全ての材料をブレンダーで滑らかになるまで撹拌し、冷蔵庫で一晩おく。
3盛り付けたらオリーブオイルを回しかけ、トッピングの野菜とバゲットを散らして出来上がり。