今回は、作り置きができて料理にも重宝するバジルペーストを作りましょう。
フレッシュなバジルの葉は、いったん傷がつくとそこからすぐ黒く変色してしまいますので、ペーストにしてから使うのがおすすめです。
バジルペーストを使ったアレンジレシピは、旬のタコと合わせた一品です。
タコだけでもいいですが、アボカドを使うことによってタコにバジルが絡みやすくなり、クリーミーな中にバジルの味が引き立ちます。
まずはバジルペースト、次にお料理のレシピをご紹介します。
目次
バジルペースト
材料(作りやすい分量)
- バジル 70g
- ニンニク 2片
- 塩 小さじ2
- エキストラバージンオリーブオイル 50ml
作り方
1エキストラバージンオリーブオイル以外の材料をフードプロセッサーに入れて回す。
2ペースト状になったらエキストラバージンオリーブオイルを少しずつ回し入れる。
3ペーストのゆるさ加減を調整しながら仕上げる。
4出来上がったペーストは、煮沸消毒した密閉ガラス瓶に移し、最後にエキストラバージンオリーブオイル(分量外)をペーストの表面がかぶるくらい入れ、蓋を閉めます。
冷蔵庫で未開封なら半年、冷凍庫で未開封なら1年は保ちます。
開封後はできるだけ早めに使用してください。
タコとアボカドのバジル風味
材料(2人分)
- ゆでタコ 200g
- アボカド 1個
- レモン 1カット
- バジルペースト 大さじ2
作り方
1ゆでタコは洗うかサッと湯通しし、食べやすい大きさに切る。
2アボカドは縦半分に切り、種を取ったらボウルに入れてマッシャーで粗めにつぶす。
31のタコを2のボウルに入れ、バジルペーストも加えて全体に混ぜたらできあがり。
バジル
英名:バジル
学名:Ocimum basilicum
和名:メボウキ
科名:シソ科
原産地:熱帯アジア
使用部位:葉、花穂、種子(バジルシード)
学名のbasilicumはギリシャ語で「王」を意味する言葉で、そのためバジルは、ハーブの王様と呼ばれることもあります。バジルは、イタリア料理などヨーロッパのイメージが強いですが、もともとの原産地は熱帯アジアで、主にインドからヨーロッパへと伝わり広がっていった歴史があります。
シソ科の多年草ですが、日本では越冬できないので一年草扱いとなります。和名の「メボウキ」(目箒)の名前の由来は、水に浸すとゼリー状になるバジルシードを使って、目に入ったゴミを取り除いていたから、と言われています。
バジルは、鎮静・鎮痙作用と強壮作用を併せ持ったハーブです。喘息、気管支炎などにも役立つので、料理だけでなくハーブティーとして咳を鎮めたり痰切りにも使われます。また、気分が落ち込むとき、体の力が弱っているときにも、バジルの爽やかでスパイシーな香り(精油成分)が気持ちをあげてくれます。
さらに、殺菌作用、抗菌作用が高いので、虫刺されにはバジルの生の葉を傷口に擦り込んで使われたりと、バジルはメディカル的に役立てられることも昔から行われていました。
重宝するバジルペーストの作り置き
バジルペーストは、松の実またはナッツ類やアンチョビを使って作るジェノベーゼとは違い、とてもシンプルな材料で作れるのでおすすめです。
庭でバジルを育ててどんどん使いたい方は、保存ができて長期間楽しめるバジルペーストをぜひ作ってみてください。今回はタコとアボカドを使いましたが、トマトやパスタにはもちろん、魚介類、特に白身魚やホタテにも合いますし、マヨネーズ代わりにサンドイッチで使ったり、カナッペやバゲットに合うのは言うまでもありませんね。