ベルギー王国(通称:ベルギー)は西ヨーロッパに位置する、九州ほどの大きさの国。首都のブリュッセルには欧州連合の主要機関も置かれているので、EUの首都とも呼ばれています。
目次
ベルギーってどんな国?
公用語はフランス語とオランダ語(一部はドイツ語)で、国の上半分はオランダ語、下半分はフランス語が主に使われています。

ベルギーには歴史的建造物や美しい運河などがたくさんありますが、実は一番の人気観光スポットはブリュッセルにある「小便小僧・小便少女・小便犬」の銅像です。この周囲は観光客であふれており、お土産店や飲食店も多く、ショッピングやグルメも楽しめるエリアです。
また、イーペルという街で3年に1回行われる「イーペル猫祭り」も有名で、町中が猫一色になるそれはそれは見事な祭典です。猫好きにはたまらない圧巻のショーやパレードの数々を一日中楽しめる、猫好きな私の最大おすすめイベントです。
ベルギー料理の特徴は?

ベルギーといえばチョコレート、ワッフルなど既に身近に感じるものも多いと思いますが、実はフライドポテトの発祥もベルギー。フリッツという呼び名で親しまれ、あらゆるお料理についてくるベルギー料理にはかかせない一品です。

フリッツ博物館ではこんな可愛いキャラクターが色々な案内をしてくれているんですよ。ベルギーチョコレート博物館とともに訪れたい、おすすめの美味しいミュージアムです。

またベルギービールも有名ですね。銘柄ごとに専用のグラスとコースターが作られており、お店では必ずセットで出てきます。形や大きさだけでなく、描かれた意味なども知るとまた一味違った美味しさを味わえるでしょう。
今回ご紹介するのは、ベルギーからフランス北部にまたがるフランドル地方のお料理。英語表記はフランダース、これだと聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか。さきほどご紹介した猫祭りのイーペルも、フランドル地方です。
カルボナードフラマンドとは?
今回のお料理は、「カルボナードフラマンド」。「牛肉のビール煮フランドル風」という意味のベルギー発祥の煮込み料理です。
ビールは発酵スタイルの違いで主にラガーとエールに分かれ、ベルギーは華やかなエールタイプが大半を占めています(日本はラガーが主流です)。今回使うのも、エールビール。牛肉がホロホロになるまで煮込むシンプルなお料理ですよ。お料理後に残ったビールとともに、ベルギー料理をゆっくりお楽しみください。
材料(2人分)

- 牛肉 400g ※1
- 玉ねぎ(スライス) 1個
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩 小さじ1
- こしょう 適宜
- 薄力粉 大さじ1/2
- バター 10g
<A>
- 黒砂糖 大さじ1/2 ※2
- 白ワインビネガー 大さじ1
- タイム 1本
- ローリエ 1枚
- キャトルエピス 小さじ1/2
- エールビール 330ml ※3
- ディジョンマスタード(粒ではないもの) 小さじ1
※1 ほほ・バラ・すね・シチュー用など煮込みに適した部位。今回はすね肉を使用しました。
※2 本来はカソナードという華やかな香りとコクのある砂糖を使います。今回は黒糖で代用しました。
※3 ラガーや黒ビールでも代用可ですが出来ればエールがおすすめです。
キャトルエピス(クォーターエピス)とは?
シナモン・ナツメグ・クローブに辛味としてジンジャーやペッパーを混ぜたミックススパイスです。インドのガラムマサラや日本の七味のような存在です。
キャトルエピスを使わない時は
- ナツメグパウダー 小さじ1
- クローブホール 2粒
で代用してください
作り方
1厚手の鍋にオリーブオイルと塩こしょうした牛肉を入れて火にかけ、表面全体に焼き目をつけます。(中まで火を通す必要はありません)
2全体に焼き目がついたら牛肉をいったん取り出します。
3同じフライパンにバターと玉ねぎ、さらに小麦粉を振りいれ、玉ねぎが飴色になるまで中火で炒めます。
43に<A>を加え、いったん強火でひと煮立ちさせ灰汁を取ります。
5蓋をし、ごく弱火で2時間ほど煮込んで出来上がり。

水分が飛んでしまうようであれば、焦げないように様子をみて必要に応じてお水を少し足してください。灰汁をとったら炊飯器に移し、保温モードで煮込むのもおすすめです。