南米大陸の北東部に位置するトリニダード・トバゴ共和国(通称:トリニダード・トバゴ)は、トリニダード島とトバゴ島と属島から構成されるカリブ海の共和国。千葉県を一回り大きくした程度の小さな国で、首都はポートオブスペインです。

目次
トリニダード・トバゴってどんな国?

美しいビーチや世界屈指のダイビングスポットを有するトリニダード・トバゴの海。中でも海の真ん中に現れるエメラルドグリーンの浅瀬は、下が砂ではなく珊瑚で出来ており、ナイロンのように美しいことから「ナイロンプール」とも呼ばれるほどの絶景ポイントです。
また、世界のバードウォッチャーから絶大な支持を得ているのが、世界10指に入るトリニダードのエーサ ライト ネイチャー センター(Asa Wright Nature Centre)。ここは約150種類の色彩豊かな美しい鳥が生息する広大な敷地があり、敷地内のコテージに宿泊しながら日々観察を楽しめるというバードウォッチャーにはたまらない人気スポットです。
トリニダード・トバゴの料理の特徴は?
トリニダード・トバゴは、アフリカ系とインド系が約4割ずつ、その他2割がスペイン系やフランス系などで構成される多民族国家。そのため料理も、インド系とクレオール系(※)が主に混ざった多民族グルメとなっています。
海と山に囲まれた食材も豊富なトリニダード・トバゴの料理の中には、日本人にも馴染みのある料理や味付けが多くあることに驚くと思います。
※中南米で生まれ育ったヨーロッパ人(主にスペイン人・フランス人)をクレオール人と言います。
カリビアンチキン煮込みのレシピ
今回ご紹介するのは、ビールで煮込むカリブ海風の鶏肉煮込みです。
実はトリニダード・トバゴはビールも有名で、「カリブビール」はカリブ海周辺諸国でも販売されています。このカリブビールは南国のビールながらしっかりと苦味もあるラガータイプのため、今回は日本のアサヒ スーパードライで代用してみました。
ほんのり感じる苦味がまたたまらなく、暑い日の食欲を誘います。
レシピの材料を見るとエキゾチックな感じがしますが、味わいは至ってシンプルです。
ぜひ、使った残りのビールとともにこのカリビアンチキンをお楽しみください。
材料(2人前)

- 鶏手羽元 500g
- ニンニク(すりおろし) 1かけ
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩 3g
- こしょう 適量
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- ビール 250ml(写真は350ml缶)
- 水 150ml
- クローブ 3粒
- シナモン 1片
- トマトペースト 大さじ1
- 赤唐辛子 1本
作り方
1ビニール袋に鶏手羽元にニンニク、塩、こしょうを入れよく揉み込み、できれば1時間おく。ここでしっかりと味をつけておくのがポイントです。

鶏手羽元は、骨と身の間に包丁を入れて開いておきます。
2鍋にオリーブオイルを入れ、1の鶏手羽元の皮目を下にして火をつける。
3全体にきつね色の焼き目がつくまで、中火で焼き付ける。
ここでは完全に火が通らなくても大丈夫です。ニンニクが入っていて焦げ易いので注意してください。
43に<A>を加え蓋をし、中火で鶏手羽元に火が通るまで煮込み、最後に塩、こしょう(分量外)で味を調えて出来上がりです。

※今回は2の時点で黄パプリカを1個分、手羽元と一緒に炒めそのまま一緒に煮込んでいます。