アジの旬は、6~8月。旬のアジは脂のりが良くどんな料理にしても美味しいですが、アジ料理の定番といえば、「南蛮漬け」ではないでしょうか?
酸味のあるさっぱりとした味付けは、暑く食欲がない日にもぴったりです。甘酸っぱい南蛮酢を想像するだけで、よだれが溢れてきそう……。
この記事では
- 新鮮なアジの選び方
- 下処理の方法
- アジの南蛮漬けのレシピ
などを紹介しています。美味しいアジの南蛮漬けを作りたい方は参考にしてください。
目次
アジの種類

スーパーの鮮魚コーナーに行くと「真アジ」「小アジ」「豆アジ」といったラベルが貼られたアジが並んでいます。
実はこれらは同じ種類の魚で、子アジと豆アジはどちらも真アジの幼魚。
体長によって分類され、
- 20cm前後 真アジ※
- 7~15cm 小アジ
- 5~6cm 豆アジ
と呼ぶことが多いようです。
小さいサイズのアジほど骨が柔らかいので、頭も一緒に調理しまるごと食べることができますよ。
※ 50cmほどになる真アジもいますが、一般的に流通しているアジはこの大きさです。
美味しいアジの見分け方

新鮮で美味しいアジは、以下のような特徴があります。
- 目が澄んでいる
- エラが鮮やかな紅色をしている
- 身が厚い
- 身にハリがある、傷が無い
鮮度が落ちると、目が濁ったりエラが茶色っぽくなったりするので、特に目とエラをしっかりと確認しましょう。
アジの下処理
アジの内臓とセイゴを取り除きます。
具体的な方法は以下の通りです。(右利きの方用の説明なので、左利きの方は逆の手で行ってください。)
頭もまるごと食べる場合
1アジを流水で洗い、表面のぬめりをとります。
2尾びれから頭の方に向かって包丁を小刻みに動かし、セイゴを削ぎ取ります。

10cm以下のものはセイゴが柔らかいので、除去する必要はありません。
3左手で頭の上部を持ち、右手の親指・人差し指を両側のエラに差し込みつまみます。

4つまんだ右手を下に引き、エラを外します。ゆっくりと下に引っ張ると、エラについて内臓もとれます。
5キッチンペーパーで内臓があった部分を拭いたら下処理が完了です。
頭を落とす場合
1アジを流水で洗い、表面のぬめりをとります。
2尾びれから頭の方に向かって包丁を小刻みに動かし、セイゴを削ぎ取ります。
3ヒレを持ち上げ、脇の部分から包丁を一気に入れて頭を落とします。

4お腹に沿って包丁を入れて、内臓を取り出します。

5キッチンペーパーで内臓があった部分を拭いたら下処理が完了です。
骨まで柔らかいアジの南蛮漬けのレシピ
アジの南蛮漬けはある程度時間をおいた方が美味しいので、食べる1日以上前に調理するとよいでしょう。
材料(2人分)

- 小アジか豆アジ 6~8尾
- 片栗粉 大さじ4
- 揚げ油 適量
<南蛮酢>
- ニンジン 5cm
- 玉ねぎ 1/4個
- ピーマン 1個
- 酢 100ml
- 醤油 大さじ1
- 砂糖 大さじ2
- 塩 小さじ⅓
作り方
下準備をする
上記で紹介した方法でアジの下処理をします。(今回は15cm程度の小あじを使用したので、頭を落としました。)
南蛮酢を作る
1ニンジンとピーマンは細切り、玉ねぎは薄くスライスにします。

2小鍋に砂糖と醤油を入れて火にかけます。
3砂糖が溶けたら火を止めて塩と酢を加え、1と混ぜます。
アジの南蛮漬けを仕上げる
1下処理したアジに片栗粉をまぶします。内臓があった場所も、忘れず片栗粉をまぶします。
2余分な片栗粉をはたき、160度の油で5分ほどじっくりと揚げます。

3野菜をよけて、2を熱いうちに南蛮酢に両面浸します。
4上から野菜を乗せます。

5冷蔵庫に入れて1日以上置いたら完成です。

長時間南蛮酢につけることで骨まで柔らかくなる
魚の骨は酢につけることで柔らかくなるので、長時間しっかりと漬け込むのがポイント。
アジの南蛮漬けは温めても冷やしても美味しく食べられます。気分や気温に合わせて、お好みの温度で食べてください。