どちらがお好み?春の和菓子、桜餅の秘密 #和菓子女子の日記

どちらがお好み?春の和菓子、桜餅の秘密 #和菓子女子の日記

こんにちは、和菓子女子として活動しています、せせなおこです。小さい頃から和菓子が大好きで、その魅力をもっと多くの人に伝えたい!と活動しています。

春といえばやっぱり桜。飲み物・食べ物はもちろん、街全体がピンクに色づき、うきうきする季節です。和菓子好きな私は、なんといっても外せないのが桜餅。九州出身なので道明寺タイプの桜餅が当たり前と思って育ってきました。大学生になり、東京で関東風の桜餅を初めて見た時、「これが桜餅!?」と、とても驚いたのをよく覚えています。

今日は関東・関西で異なる、桜餅の秘密について、探っていきたいと思います。

STORY 1 〜関東風桜餅〜

江戸自慢三十六興 向嶋堤ノ花并ニさくら餅(画像出典)国立国会図書館デジタルコレクション
江戸自慢三十六興 向嶋堤ノ花并ニさくら餅
(画像出典)国立国会図書館デジタルコレクション

関東風の桜餅は1717年、隅田川沿いにある長命寺の桜餅が発祥とされています。8代将軍徳川吉宗は上野から隅田川沿いに桜木の植栽を行い、これを機に隅田川沿いは花見の名所として賑わい、発展していきました。

長命寺の門番だった山本新六が土手に散った桜の葉がもったいない、何かに使えないだろうか、と思い立ち、桜の葉を樽の中に塩漬けし、餅を挟み、門前にて売り始めたのが桜餅のはじめとされています。

お花見の際、片手に持って食べながら鑑賞できる手軽さに、江戸では大人気のおやつになったんだそうです。歌川広重の絵や正岡子規の歌にも登場するなど、その人気ぶりが伺えます。

薄いクレープ生地は白いものもあればピンクのものもあり、また、形もくるっと巻いてあるものもあれば、半分に折ってあるものもあったりと、関東風の桜餅はバリエーションが豊富。東京で桜餅を見た時、地元で食べてきたものとまったく別物だったことはもちろん、お店によって形が異なることにもとても衝撃を受けました。

関東風桜餅

これが桜餅、と言われてもいまだにピンとは来ないけれど、他のお菓子ではなかなかないもちっとした食感はいつの間にかお気に入りのお菓子の一つに。桜の季節が近づくと、関東風の桜餅を探してしまうほど、好きになってしまいました。

STORY 2 〜関西風桜餅〜

私にとって馴染みのある桜餅といったらやっぱりこれ。つぶつぶのもち米の食感が楽しいおやつです。関東風の“長命寺”に対して“道明寺”という名前があるのを知ったのもつい最近。関西風桜餅ができたのは、関東風の桜餅が江戸で人気、という噂が広まり、大阪の和菓子屋さんが作ったのが発祥とされています。

桃の節句やお花見のお供として毎年最低1回は食べるようにしています。お花見に行けなくても、手のひらにのった桜餅をみると、春がパッと咲いたようでなんだかあたたかい気持ちになります。

関西風桜餅

基本的には西日本を中心に食べられる関西風桜餅ですが、北海道や新潟、東北の一部でも食べられています。全国の桜餅事情を知るにはもうしばらく時間がかかりそう。こうして歴史を見ていくと、今まで知らなかった歴史や文化を知ることができるのも和菓子の魅力です。

STORY 3 〜葉っぱは食べる?それともはずす?〜

桜餅といえば気になるのが葉っぱを食べるかどうか、という疑問。子供の頃、「桜餅の葉っぱは食べるもの」と教わったおかげで、葉っぱを食べなければいけない、とつい最近まで思い込んでいました。あの桜の葉っぱの独特な香りと、食感が子供の頃はあまり得意ではなくて、中身だけ食べられたらもっと好きになるのになぁ…と思っていました。

葉っぱは食べる?それともはずす?

桜の葉っぱはもともと、葉っぱの香りをお餅にうつすため、そして乾燥を防ぐために、と使われ始めました。そのため、本来は葉っぱを外して、中身のみを味わうものでした。葉っぱははずして食べても間違いじゃないんだ!そう知ったおかげで桜餅との距離がぐっと縮まった気がします。
もちろんそのままお餅と一緒に食べても間違いではありません。お気に入りの方法で桜餅を楽しんでくださいね。

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