紅茶選びをより楽しく!知っておきたい「紅茶」の豆知識 #ロンドン女子の英国日記

紅茶選びをより楽しく!知っておきたい「紅茶」の豆知識 #ロンドン女子の英国日記

こんにちは、フリーライターの山田志桜里です。
こちらの連載 #ロンドン女子の英国日記 では、ロンドンで在英ライターとして活動していた私が、イギリスで見つけた素敵なお店や紅茶にまつわるあれこれを毎月ご紹介しています。

カフェのメニュー表や、スーパーの紅茶コーナーでお馴染みの「アールグレイ」や「ダージリン」…。名前は聞いたことあるけれど、違いがよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、お店での紅茶選びがより楽しくなる、知っておきたい「紅茶」の豆知識をご紹介します。

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そもそも「紅茶」ってどんなお茶?

そもそも「紅茶」ってどんなお茶?

緑茶や麦茶、ハーブティーなど、お茶の種類もさまざまですが、中でも「緑茶」「ウーロン茶」「紅茶」は、全て同じ茶樹「カメリア・シネンシス」の葉から作られています。

それぞれの違いは、その製造工程にあり、摘み取った茶葉を、最終段階まで発酵させた「完全発酵茶」が紅茶。蒸したり煎ったりして、発酵を抑えた「不発酵茶」が緑茶。一定程度発酵させた「半発酵茶」がウーロン茶です。

お茶は中国で古くから薬や飲料として親しまれていましたが、18世紀からイギリスの貴族社会を中心にお茶文化が盛んとなり、そこから世界へと広がっていきました。今では「紅茶」が、世界で最も消費量の多いお茶となっています。

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「紅茶」はどこで作られる?

紅茶

茶樹の栽培には、高温で降水量が多く、昼夜の寒暖差が大きい気候が適しているとされており、主なお茶の産地は、北緯45°〜南緯35°に広がる「ティーベルト」と呼ばれるエリアに集まっています。

インドの茶畑
インドの茶畑(画像出典)PIXTA

世界最大の紅茶生産量を誇るのは「インド」。インド北東部のアッサム、ダージリン地方、南インドのニルギリ地方などで栽培されています。紅茶の種類でもお馴染みの「アッサム」「ダージリン」は、お茶が栽培されていた地域の名前から取られているんです。

スリランカの茶摘み
スリランカの茶摘み(画像出典)PIXTA

日本への茶葉の輸出量第1位を誇るのは「スリランカ」。セイロン島という名でも知られているため、スリランカで採れた紅茶は「セイロンティー」と呼ばれています。ディンブラ、ウバ、ヌワラエリヤなど7つの産地があり、気候に恵まれ、1年中茶葉の生産が行われています。

トレゴスナン

紅茶と聞くと、イギリスのイメージも強いですが、イギリスはティーベルトよりも北に位置しており、茶樹の栽培には向いていないとされていましたが、唯一「Tregothnan(トレゴスナン)」という茶園が、茶樹の栽培に成功し、イギリス産の紅茶を販売しています。

Tregothnan:https://tregothnan.co.uk/

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世界三大紅茶って?

ダージリンの茶葉
ダージリンの茶葉(画像出典)PIXTA

インドの「ダージリン」、中国の「キーマン」、スリランカの「ウバ」は、数種類の茶葉やハーブをブレンドした“ブレンドティー”のベースになることも多く、「世界三大紅茶」として愛されています。

特に「ダージリン」は、日本のお店でもよく提供されているので、聞き馴染みのある方が多いのではないでしょうか? マスカットのようなフルーティーな香りとやさしい口当たりが特徴で、“紅茶のシャンパン”と称されることも。

オータムナル

収穫時期が3度あり、収穫時期の早いものから「ファーストフラッシュ」「セカンドフラッシュ」「オータムナル」と呼ばれ、それぞれ異なる味わいが楽しめます。ストレート向きの紅茶ですが、秋摘みの「オータムナル」はコクがあるため、ミルクと合わせて楽しむ方も多いそう。

よく聞く「アールグレイ」って?

ダージリンやアッサムは、茶葉が収穫された地域の名前がつけられていますが、カフェやコンビニでも身近な「アールグレイ」はまた別もの。

ベルガモット
ベルガモット(画像出典)PIXTA

アールグレイは紅茶の銘柄ではなく、紅茶にベルガモットの香りづけをした「フレーバーティー」の一種なんです。主にキーマン(中国)の茶葉が使われますが、ほかの茶葉が使用されることも。

アールグレイ

私のお気に入りの紅茶の一つでもあるのですが、ダージリンの茶葉を使った“ダージリンアールグレイ”なども販売されています。
アールは英語で伯爵という意味で、諸説ありますが「アールグレイ」という名は、1830年ごろにイギリス首相として活躍していた「グレイ伯爵」にちなんでいると言われています。

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日本で作られた“国産紅茶”にも注目!

日本で作られた“国産紅茶”にも注目!

知っておきたい「紅茶」の豆知識として、世界中で愛飲されている有名な紅茶をご紹介しましたが、最近では、日本の茶園で作られた“国産紅茶”にも注目が集まっています。“和紅茶”と呼ばれることも多いですね。(実際にイギリスのティーショップでも、何度か日本産の紅茶を見かけたことがありました!)

ちなみに、昨年開催された「国産紅茶グランプリ2020」では、熊本県水俣市にある「お茶の坂口園」さんから販売されている「はるべに」がグランプリに輝いています。

お茶の坂口園:http://sakaguchien.jp/

国産紅茶は、渋みが少なく、柔らかな口当たりとほのかな甘味が特徴。和菓子や和食と合わせても美味しいのも嬉しいポイントです。お住まいの地域の茶園で採れた“国産紅茶”で、いつもと一味違うティータイムを楽しんでみるのもおすすめですよ。

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