アレルギーっ子の生活、こんなことに気を付けています!#アレルギーフリー生活

アレルギーっ子の生活、こんなことに気を付けています!#アレルギーフリー生活

愛知県でアレルギーフリー食研究家として活動している野田真実です。
この度連載をさせていただくことになり、自己紹介を兼ねて私が日々制作している「アレルギーフリーレシピ」をなぜ作るようになったのか、また現在アレルギーっ子を育てているママ目線でアレルギーっ子はこんなことに気を付けているよ、こんなことを知ってもらえたらうれしいよということをお伝えしたいと思います。

思い出の写真やInstagramの過去の投稿を交えてお話ししていきますね。

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子供が食物アレルギー発症!アレルギーフリーレシピができるまで

私には現在6歳と3歳になる息子がいます。長男がまだ離乳食も始まっていない生後4ヶ月の頃、いつものように母乳を飲ませたところ、全身に湿疹ができました。
病院で調べたところ、卵・乳製品・小麦アレルギーとアトピー性皮膚炎ということが分かりました。

長男8ヵ月の頃。アトピー性皮膚炎に加え、よだれで口周りがただれてしまい、周りからの視線が痛かったことも。

この日から、我が家の食事情は一変しました。
その当時通っていた病院の見解で、母乳を飲ませた数時間後に湿疹が出たことから母乳の中に含まれるアレルゲンにも反応しているのでは……ということで、私自身も上記の3大アレルゲンを除去しなければならない生活になったのです。
(授乳中の母親の食物除去が、子どものアレルギー性疾患の発症を予防するという科学的な根拠はありません。アレルギー専門医の診断の元、除去を行うようにしてください。)

それまで原材料表示を見て買い物なんてしたことがなかったのですが、ドレッシングひとつ買うにしても、卵や乳製品が入っていないものを選ぶのが本当に大変!
例えば、洋風のお料理に欠かせないコンソメ。実は原材料に「乳」が含まれている商品もあるのです。
おせんべいはお米で出来ているから大丈夫だろう!と思っていても、裏の原材料表示を見ると卵黄パウダーが使われていてびっくりしたこともありました。

 

 
 
 
 
 
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(卵・乳製品など入っていない商品を見ると、テンションが上がります)

さらに外食はもっと大変。
メニューにはアレルゲン表示が記載されていないお店も多く、店員さんにひとつずつ聞いて確認する必要があります。事前に電話で確認して断念したお店は数知れず。
気軽に外食することができなくなり、行く回数が極端に減ってお家で食事することが多くなりました。

 

 
 
 
 
 
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(おやつもお家で手作り。最近では長男も手伝ってくれるようになりました!)

そうなると、自炊がメインになります。
今でこそ料理研究家として活動していますが、その当時の私は料理が苦手で、卵や牛乳を使わない料理なんて存在するの⁈とお先真っ暗になったことを思い出します。
毎日ネットで「卵・乳・小麦不使用レシピ」と検索しては、出てきたレシピを片っ端から作って試す日々。
うまく作れなかったり、普段食べ慣れない食材が口に合わなかったりすることもありました。

 

 
 
 
 
 
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(今ではアレルギーっ子の保護者が集まる患者会で、レシピをお伝えする側になりました。)

とにかく、「症状が出ないように食べさせること」が最優先の食事。
アレルギー除去食は、卵や乳製品を使わないで料理するので色味がどうしても茶色っぽくなりがちです。
子供はそれでもおいしいと言って食べてくれるのですが、見た目がどう見てもおいしそうだとは言い難い。
せめてお家で作る食事だけでも、どうにかかわいくてカラフルなものは作れないのか?笑顔で心から喜んでおいしいと食べてもらいたい!と思い作り始めたものが、現在の仕事となっているアレルギーフリーレシピを制作するきっかけとなっています。

7大アレルゲンを使わないスティックおにぎり。
講師になって初めてレッスンした、思い入れのあるメニューです。

なぜ我が子が食物アレルギーになってしまったのだろう……後悔と学び

今思えば、あの時のあの症状が食物アレルギーに繋がっていたのかも、と思うこともあります。
それは、生後すぐから乾燥肌だったこと。まだ赤ちゃんの保湿がそこまで大切だと言われていなかった時だったのと、1人目の子だったこともあり知識が本当に乏しく、全身に粉が吹いてカサカサだった我が子も「こんなものかな」と思い、特に保湿することもなく過ごしていました。

現在、乾燥などでバリア機能が弱っている皮膚からアレルゲンが直接体内に入り、アレルギーを発症するとも言われています。後にアトピー性皮膚炎もあると診断された息子も、それが原因だったのかなと事実を知った時はとても後悔しました。

我が家では手放せない保湿剤。
最近は肌の調子も安定してきて、出番も少なくなってきました。

長男は離乳食開始前に発症しましたが、いつ頃発症するのかは人それぞれ違ってきます。また、新生児・乳児特有のアレルギーである新生児・乳児消化管アレルギー(※)は、発症したとしても成長と共に自然治癒することが多いと言われています。
※哺乳開始後、主に牛乳(粉ミルク・母乳もまれに含む)が原因による嘔吐・哺乳力低下・下痢・血便などの消化器症状が出る。

アレルギーを発症してしまったらどうしよう……と心配するあまり、自己判断で除去をすることは子供の成長過程にも関わってくることですので、心配な時はアレルギー専門医のいる医療機関を受診してくださいね。

長男のアレルギー症状ですが、病院での治療と日々のケアの甲斐もあってか、今では加熱卵1個分、牛乳200mlまでなんとか食べられるようになりました。
皮膚症状に関しても、保湿剤を1年中塗り続けなくても荒れない日が年々多くなりました。
適切な治療と正しい知識をつけることが大事だなと、子供の病気を通して日々学びとなっています。

最近は、休みの日に開催するレッスンに一緒に同行してくれる日もあります。

アレルギーっ子の生活~日々気を付けていること・してもらえるとうれしいこと~

普段の生活の中で、何気ないことでも、アレルギーっ子にとっては命に関わることもあります。だからといって、何かあったら怖いという理由で、距離をあけられてしまうのも悲しい……。どんなことに日々気を付けているのか、またこんな風に接してもらえたらうれしいなということをまとめました。

思いがけない場面でもアレルギーが起きます

アレルギーのない人からすると、「え!そんなことまで⁈」というようなことも、アレルギーっ子にとっては気を付けないといけないことがたくさんあります。その一例をご紹介します。

工作の時間に症状が!

保育園や幼稚園など、工作で紙パックやヨーグルトの容器を使うことも多いですよね。水洗いしているから大丈夫と思っていても、重篤な乳アレルギーの子にとっては触るだけで症状が出ることも。
綺麗に洗っているつもりでも、こびりついて取れず洗い残しはあるものです。その微量のアレルゲンが皮膚に付着して、肌からアレルゲンを吸収してしまい症状が出る場合があります。食べ物だけ気を付けていればいいというわけにはいかないところが、アレルギーっ子ママの気の揉むポイントでもあります。

キッチンで卵雑炊を作っていたら症状が!

自宅のキッチンで料理をしていて、直接食べさせていないのに症状が出てしまったということもあります。雑炊の仕上げに溶き卵を回し入れて加熱した湯気の中に、卵のアレルゲンが気体となって部屋に漂い、それを吸ったことで発症することも。こればかりは防ぎようがないのですが、空気中に漂うだけでも反応してしまう場合もあるので、本当に対処が難しくママも神経質になってしまいます。

商業施設で借りたベビーカーに乗せたら症状が!

前に乗っていたお子さんが食べていたお菓子の食べカスに反応してしまう場合もあります。ウェットティッシュでこれでもか!と拭いているのは、潔癖症でもなんでもなく、アレルゲンが残らないよう拭き取っているのです。公共のものを利用するときは、常にママは細心の注意を払って使っています。

こんなふうに接してもらえたら嬉しいです

アレルギー症状の程度は個人差があるので、一概にこれさえすれば良いということが言えないのがアレルギーの難しいところでもあります。

また、子供の年齢が上がるにつれてお友達と一緒に遊ぶことも増えてきます。その時にとても気を使うのがランチやおやつのこと。
せっかく楽しい場なのに、アレルギーがあるからということでその場の空気を悪くしたくない思いがあるママ達。反対に良かれと思って言ってくれたことが、実は傷つけてしまうこともあります。

アレルギーっ子のママとして、こんな風に接していただけるとうれしいなということを3つピックアップしました。アレルギーのあるお友達に接するときや、初めて一緒に遊ぶお友達がいるときに思い出してもらえたらありがたいです。

会う前に、事前にアレルギーがあるかお互い確認しよう

うちの子アレルギーがあって……という話って、なかなかはじめは言い出しにくいもの。初めて一緒に遊ぶ仲だと尚更。
でも、何気なくあげたおやつでアレルギーが発症してしまうと、お互い悲しい気持ちになります。重い雰囲気ではなく、おやつ持っていこうと思うんだけど〇〇ちゃんはアレルギーあるかな?と聞いてもらえると、アレルギーっ子ママとしては伝えやすいし、おやつの擦り合わせができるので準備もしやすくなります。

ランチで行くお店についても同様。事前にお店の連絡先を教えてもらえると、お弁当持参可能なのか、アレルギー対応メニューはあるのか確認できるので、ママは安心して当日を迎えることができます。

原材料表示を捨てずに残しておいてほしい

子供の急な「お腹空いた!」に対応できるよう、ママのバッグの中に常に入れてあるお菓子。お友達と一緒に遊んでいる時、みんなにお菓子を配ることもあるのではないでしょうか。ひとつずつ個装されていて、原材料表示も記載されているものだとママが食べられるのか確認できるのですが、大袋のものだと個装には書いていないこともあります。

できれば本体の原材料表示は捨てずに持ってきてもらい、子供にお菓子を渡す前に見せてもらえるとありがたいです。それが荷物になって大変な時は、やはり事前に持参するお菓子について確認してもらえると安心できます。

「大変だね」より「頑張っているね」がうれしい!

話をしている中で、「アレルギーがあるといろいろ大変だね」と言われることがあります。これ、実はとても傷ついてしまうワードなのです。大変なのはママが一番分かっていること。その大変さを誰にも相談できず、1人悩まれているママも多いです。「アレルギーはあるけれどこうやって〇〇ちゃんが元気に成長しているのもママのおかげだね、頑張っているね!」と声をかけてもらえると、それだけでも自分の頑張りが認められた気がして心が軽くなります。

ちょっとしたお出かけの時も、お弁当持参でお出かけしていた頃。
現在は食べられるものも増え、外食も出来るようになりました。

アレルギーフリーレシピ制作への想い

現在日本で患者人数が多い乳・卵・小麦・えび・かにと、重篤な症状に至ることが多いそばと落花生の7品目が「7大アレルゲン」として指定されています。
私が日々制作しているアレルギーフリーレシピは、この7大アレルゲンを使わず見た目もカラフルで、なおかつ作り方もなるべく簡単な工程にし、誰でもおいしく作ることができるように心がけています。
調味料や食材そのものにもこだわり、素材の味を活かした味つけにしています。

 

 
 
 
 
 
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野菜の自然な色をたくさん使って、アレルゲンを使わずとも茶色い見た目にならないよう工夫をしたり。

 

 
 
 
 
 
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例えば伊達巻のような見た目だけれど、卵は使わず豆腐とかぼちゃを使って伊達巻風に再現したり。

 

 
 
 
 
 
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これは、名古屋リビング社主催「親子レシピクッキングコンテスト」にて最優秀賞をいただいた、丸ごと野菜の生春巻きです。

 

 
 
 
 
 
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「カラフルで華やかで、なおかつ体にも優しいスイーツはアレルギーがあると無理」という概念を払拭したくて考えた、野菜や果物が持つ天然の色素を活かした米粉のピンクケーキは特に人気が高く、今では私の代表作となっています。

 

 
 
 
 
 
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何年か前のクリスマスケーキ。お料理もすべて卵・乳製品・小麦不使用です。

とはいえ、難しい作り方やスーパーで手に入りにくい食材を使うと、作る気が起きなくなってしまいますよね⁈
アレルギーっ子を持つママ目線で、毎日の家事やお買い物の負担にならないよう、実際に自分の生活の中に落とし込んでレシピを制作しています。

オンラインレッスンもやっています!

1年前からは、WEB会議ツールアプリ「ZOOM」を使ったオンラインレッスンにも力を入れています。
食事やおやつ作りに人知れず悩まれているアレルギーっ子のママ達は、全国にたくさんいるはず。
レッスンを受けることで、毎日のアレルギー除去食作りが少しでも楽になってもらえるように。アレルギーがあっても、こうやって作ればみんなと一緒のものを食べられるんだ!と希望になるように。

オンラインを使うことで、小さいお子様がいる方も、コンタミネーション(アレルギー物質の微量混入)が気になって教室に来ることが難しい方も、海外在住でアレルギー除去食に悩まれている方にも、気軽にご参加いただきたい思いがあり開催しています。
リアルタイムでビデオ通話しながらのレッスンなので、コミュニケーションを取りながら対面レッスンと変わらない内容でお届けするよう心がけています。
これまで、日本全国・オーストラリア・ニュージーランド・シンガポール・インドネシア在住の日本人ママ達にご活用いただいています。

初めて開催したオンライン講座は、米粉カップケーキを作りました。緊張していたのを覚えています。

「みんな一緒に食べられる」を当たり前にしていきたい!

これからの連載では、アレルギーのある子もない子も、子供も大人も同じ食事を一緒に楽しめる、「これなら私も作れそう!作ってみたい!」と思ってもらえるようなアレルギーフリーレシピをご紹介していきます。普段の食事や節目の日、ちょっとしたパーティーで作ってもらえたらうれしいです。
これからどうぞよろしくお願いいたします。

【参考文献】
独立行政法人 環境再生保全機構 『 ぜん息予防のための食物アレルギー基礎知識 』
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 『 2017/11/11 新生児-乳児食物蛋白誘発胃腸炎(新生児-乳児 消化管アレルギー)診断治療指針』
アレルギー支援ネットワーク アレルギー大学テキスト 『 新・食物アレルギーの基礎と対応 』
(株) キャリアカレッジジャパン『 アレルギー対応食アドバイザー資格取得講座テキスト1 』

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