夏である。
もう誰が何を言おうとビールが美味い。あまりに暑いのでライトなビールを選んで、ついゴクゴクいきたくなるのだけど…。それ一辺倒ではもったいない。
夏だからこそ、主張の強い食事とやや重口のビールを合わせるのが面白い。
ビアエッセイストおすすめの鉄板ペアリングをご紹介!
目次
累計販売12億本突破にタモリも唸った。

今回あえてこのシーズンにセレクトしたのがキリンの本麒麟。
この商品、今売れに売れている。その数なんと累計12億本を突破しているというから尋常ではない。
※2018年~2020年6月時点の累計出荷本数(350ml缶換算)。
ビール好きとして知られるタモリに「こりゃ本物だ」「もう本麒麟だけでいい!」と言わしめている質の高さが圧倒的支持の理由だろう(空気を読んで発言している部分もなくはないと思うが)。
一番の特徴は、軽快な飲み口が多い新ジャンルの中で光る“やや重い”飲み応えだと僕は考える。夏が終わって秋になると、やや重い秋限定のアイテムが出る。冬もハイアルコールの1本がお店に並びがち。
つまり、重いビール類はひんやりした季節に飲むものという常識がある。
その点、アルコール度数が6%あってやや重口の本麒麟は夏向きではないはずだ。でも、夏の刺激的な食事とはぴったり合ってしまうのである。
夏に本麒麟を飲む場合は、スパイシー系の料理と合わせることを意識すると、より美味しく感じられるのでオススメだ。
本麒麟に合う!麻婆そうめんの作り方
「でも、そういう料理って作るの面倒でしょ?」
という切実さを帯びた声が聞こえてくるので、簡単なメニューを考えてみた。
市販品を使った麻婆そうめんである。材料はこちら。

麻婆豆腐の素・そうめん・キュウリ・豚ひき肉…以上!
シンプルかつソリッドなラインナップだ。

作り方はこちら。
- 豚ひき肉を油で炒めて、
- 色が変わったら市販の麻婆豆腐の素を入れ、
- 一方でそうめんを茹で、
- キュウリを細かく刻む。
- そうめんが茹で上がったら麻婆とキュウリをのせるだけ。
である。

「麻婆豆腐の素」とか書かれていると、つい思考停止して「豆腐を入れなきゃ」と思ってしまうけど、そこは不要なので我慢。逆に箱のレシピには書かれていない豚ひき肉はマストである。
ポイントは特にないが、「2人分で肉200グラムくらい入れると贅沢でいいよ」ということと、「味噌を少し入れても美味しくなるよ」ということくらいだろうか。失敗のしようもないと思う。
麻婆パンチを本麒麟がしっかり受け止める。
せっかく日が長い夏なのだから、背徳感を無視して明るいうちからいってしまおう。

まずは本麒麟を一口含んで、麻婆そうめんを食べて、また本麒麟を口に含もう。
食事をお酒でサンドイッチするのがペアリングのコツである。
……最高ではないだろうか?
麻婆そうめんが繰り出すパンチを、本麒麟がボクシングのトレーナーのように受け止めてくれるのがわかるだろう(異論はあるかもしれぬが、そう想像したらそう思えてくるはず)。
麻婆の辛さとコクが口の中で本麒麟とぶつかることでマイルドになり、一方、本麒麟が持っているコクとアルコール感も麻婆で穏やかになる。まさに相乗効果。
麻婆が辛ければ辛いほど、「麻婆そうめん→本麒麟→麻婆そうめん→本麒麟…」
と延々に繰り返してしまい、いつの間にかどちらもなくなっているはずである。
(異論はあるかもしれぬが、食べていくとなくなることだけは確かだ)
食中酒としても存在感を放つ本麒麟。
これはもう一年中飲んでしまい、今後も累計本数の積み重ねに貢献してしまいそうだ。
【当記事につきまして】
キリンビール様よりご案内をいただき、試飲させていただきて記事を作成しました。