汗ばむ陽気の日が多くなり、夏までもうすぐ。今回、私はスイーツ好き女子とともに一足先に夏を感じられるアフタヌーンティーに行って参りました。訪れたのは、東京・汐留にある「コンラッド東京」。
2021年5月14日～2021年6月29日まで、「ドルチェ・フィオーリ・アフタヌーンティー」が開催されています。「光り輝くイエローと花」をテーマにしたアフタヌーンティーは、フォトジェニックでかわいすぎ！なんとメニューにはヴィーガンアイテムも取り入れられ、ヘルシー志向の方でも楽しめる内容です。
ヘルシーにアフタヌーンティーを楽しめるなんて……夢みたい。シェフのこだわりもじっくり取材させていただきましたのでぜひ体験レポをご覧ください。
目次
東京湾と浜離宮の絶景を望める「コンラッド東京」
コンラッド東京は汐留駅から徒歩1分、言わずと知れたヒルトングループのラグジュアリーブランドのホテル。「ドルチェ・フィオーリ・アフタヌーンティー」は、フロント・ロビー階（28階）にあるバー&ラウンジ「トゥエンティエイト」で開催されています。
トゥエンティエイトは天井が高く吹き抜け、ラグジュアリーでシックな空間。心地良いおもてなしと窓から一望できる絶景がゲストを出迎えてくれます。
窓から望めるのは浜離宮恩賜庭園、東京湾やレインボーブリッジなど東京ウォーターフロントの景色！取材日は少し空が霞んでいましたが、それでも感動するほど美しく、非日常の世界に吸い込まれました。どの席からも景色を見渡せますが窓際の席は特等席です。
「光り輝くイエローと花」をテーマとしたアフタヌーンティー
アフタヌーンティーのスタートを飾ったのは、コンラッド東京オリジナルのスコーン2種（プレーン、パイナップル）。重たいイメージのあるスコーンですが、どちらもエアリー感がありサクサク！シンプルなプレーンは安定の美味しさ、パイナップルは果肉やココナッツの香りが楽しめる南国感あるフレーバーでした。
続いて運ばれてきたのは、ガラスのプレートに乗ったアフタヌーンティーセット。「光り輝くイエローと花」をテーマとしたプレートには、5種類のスイーツと3種類のセイボリーが並べられています。ヴィタミンカラーで彩られ、まるでお花畑のよう！
ヴィーガンを意識して創作されたメニュー
近年、食物由来原料を使用した食品への注目が高まっていることから、コンラッド東京ではアフタヌーンティーにヴィーガンアイテムを採用。白砂糖やハチミツは使用せずてんさい糖を、牛乳や生クリームの代わりに豆乳やアーモンドミルクを使用するなどしています。
8種類のスイーツ＆セイボリーのうち4種類が完全にヴィーガンメニュー。
なんとこちらの「アーモンドミルクパンナコッタ」がヴィーガン！パンナコッタ作りには欠かせない生クリームやゼラチンの代わりに、アーモンドミルクと寒天が使われています。寒天だとはわからないほど滑らかな口当たりに衝撃。アーモンドミルクのコクとマンゴーソースが絡み絶品でした。
「マンゴームース」は甘すぎず、マンゴーのリッチな味わいを感じる一品。パッションフルーツが入っているため後味さっぱり、底に敷かれたビターなチョコレートタルトとの相性も抜群でした。ちなみに、添えられているお花はエディブルフラワーなので全て食べられます。
飲み物は約20種類から90分間、好みのものを好きなだけいただけるのですが、驚いたのはその上質なティーセレクション。最高級紅茶ブランド「ロンネフェルト」の紅茶各種やコンラッド東京オリジナルティーをはじめ、味わったことのない極上のティーが揃います。
私ははじめに中国緑茶にバラ、菊、マンゴーの香りをブレンドした「モルゲンタウ」をチョイス。渋みが少なく華やかな香りが残るフレーバーティーで、スイーツにぴったりでした。
お肉を使わないハンバーガーも！3種のセイボリーも美味！
イエローガスパチョと豆乳クリーム（奥）
スイーツの合間には、少々塩気のあるセイボリーを。
中でも私のお気に入りは「ファラフェルミニバーガー」。お肉ではなく、ひよこ豆のコロッケのパテを使ったヴィーガンハンバーガーです。言われなければ気付かないほどの肉感に一驚！ターメリックが入ったバンズや何種類ものスパイスを合わせたヴィーガンマヨネーズが使われ、香りも楽しめるエスニックな味わいに仕上がっていました。
シェフが一番手間をかけたスイーツはこれ！
ピタヤ＆ジャスミンゼリー（左奥）
最後はこちらの3品。
「レモンタルト」は、レモンタルトにレモンクリームを閉じ込めた、がっつりレモンを感じるスイーツ。夏の訪れを感じさせてくれるような、甘酸っぱく爽やかなスイーツでした。
そして「バナナカップケーキ ビーツクリーム」は、完熟バナナをたっぷり練り込んだヴィーガンカップケーキ。バナナピューレを使わず完熟バナナをフレッシュな状態で丁寧に潰し生地に練り込み、しっとり感を出すために重曹を使用し膨らみを微調整しています。トッピングは生クリームの代わりに、ビーツを混ぜ合わせたピンク色の豆乳クリーム。
一見シンプルなスイーツに見えますが、一番手間がかかる一品なのだそう。スイーツには目がない女子がかぶりついてもボロボロとこぼれ落ちない超しっとり食感で、豆乳クリームはしっかりコクがあり生クリーム以上に絶品でした。
そして最後にいただいたのは、ピタヤ（ドラゴンフルーツ）とジャスミンの2層のゼリー「ピタヤ＆ジャスミンゼリー」。フルーツジュースは使用せず、フレッシュフルーツや茶葉から抽出した果汁、お茶を使用し、寒天で固めたヴィーガンゼリーです。
中にはマリネしたパイナップルとライムの果肉がゴロゴロ。滑らかさとぷるっと感もたまりません。アフタヌーンティーの締めにぴったりのサッパリとしたゼリーでした。
全体的に南国やエスニック感のあるアフタヌーンティーをいただき、夏を先取りできたような気分に。食後も絶景を眺めながら気になった紅茶を数種類いただき、最後の最後まで優雅なひとときを過ごせました。
最後に
最後にペストリーシェフの岡崎さんが、今回のアフタヌーンティーの開催に対する想いを語ってくださいました。
「ヴィーガンメニューの需要を感じ、時代に合ったものを提供したいという想いで今回のアフタヌーンティーを企画しました。海外での流行りなどからインスピレーションを受け、体に良く、すっきりと召し上がっていただけるように心掛けています。ヴィーガンスイーツは作り上げるまでに一筋縄では行きませんでしたが、私も知らなかった食材をアフタヌーンティーで表現、発信できたことが嬉しいですね。ヴィーガンメニューに関しては、白砂糖、生クリーム、チョコレートなどは使用していません。ヘルシー志向の方、普段スイーツをあまりお召しにならない方に、こうしたスイーツの楽しみ方もあることを知っていただけたらと思います」
ヴィーガンスイーツに使用する素材は、雑味が残ったり食感が良くないこともあるそう。それを払拭し絶品スイーツを作り出せるかどうかはシェフの腕にかかっています。ヴィーガンメニューとは思えないほど美味しかったスイーツの裏には、シェフの腕の良さと体に優しいものを提供したいという素敵な想いが隠されていました。
今回はヴィーガンを中心としたメニューだったおかげでしょうか、たくさんいただいたのに不思議と体が軽やか。罪悪感なしにスイーツを楽しめるなんて……これは何度でも足を運びたくなるアフタヌーンティーです。かわいいコンラッド・ベア付きのアフタヌーンティープランやテイクアウトボックスも用意されているので、ぜひチェックしてみてください。
2021年8月14日からはオールデイダイニング「セリーズ」で、青い空と海が広がる地中海沿岸の爽やかな夏をイメージした「ブリスフル・サマー スイーツビュッフェ」がスタート。夏本番はこちらにも足を運んでみたいですね。
ドルチェ・フィオーリ・アフタヌーンティーの基本情報
期間：2021年5月14日（金）～6月29日（火）
時間：毎日 11:00～16:30 ※2時間制
場所：コンラッド東京 28階 バー&ラウンジ「トゥエンティエイト」
アクセス：都営大江戸線・ゆりかもめ線 汐留駅より徒歩1分
URL：https://conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp/restaurants/afternoon_tea
【当取材記事につきまして】
hitotema編集部が企画、ライター中島誠子さんが取材依頼し、記事を作成しました。
