2020年7月1日、新宿に日本1号店が誕生したシンガポールのカフェ「ヤクンカヤトースト(Ya kun Kaya Toast)」。世界10ヶ国に展開するカヤトーストの老舗です。
今回は、本場シンガポールのヤクンカヤトーストをご紹介しましょう。東京のお店に行ってみた方は、シンガポールのお店と違うかどうか確かめてみてくださいね。
なお、取材は2019年12月。2020年7月現在、シンガポールではテイクアウトのみの営業になっています。
目次
カヤトーストとは?
カヤトーストは、さっくり焼いた薄いトーストにたっぷりの「カヤジャム」を挟んだ、シンガポールのソウルフード。写真はジャムのみですが、分厚いバターを挟むのがオーソドックスな食べ方です。
そしてカヤジャムとは、砂糖・卵・ココナッツミルクにパンダンリーフというハーブを加えた緑色のペースト状のジャム。パンダンリーフにそれほどクセはないので、ココナッツミルクが苦手でなければキャラメルクリームのような感覚で美味しく食べられると思います。
おともはコピ!
カヤトーストのおともにおすすめなのは、コピ。シンガポールで「コーヒー」を指しますが、コンデンスミルク入りなのが日本とは違うところ。
コンデンスミルクではなく砂糖が入っているのは「コピ-O」、エバミルク(無糖練乳)と砂糖が入っているのは「コピ-C」。砂糖なしはそれぞれ、「 コピ-O コソン」「コピ-C コソン」と言います。
紅茶もありますし、紅茶とコーヒーを混ぜた「鴛鴦茶(えんおうちゃ)」も日本では珍しいドリンクなので試す価値あり。不思議な味ですが、意外と美味しいです。
シンガポールの定番朝食
カヤトーストは、シンガポールでは朝食として親しまれています。とろとろの温泉卵を添えるのがお決まり!
どうしたらこんなに上手に作れるのか、秘密を聞きたくなるほど完璧な温泉卵。ほんのりエスニック風味の醤油を混ぜ、カヤトーストにつけていただきます。この味変が感動的なので、 カロリーは恐れずチャレンジしてください。
ヤクンカヤトーストはシンガポールの老舗
今回日本に上陸したヤクンカヤトーストは、 1944年創業のカヤトーストの老舗。シンガポール国内だけで約70店舗あります。シンガポールの大きさを考えれば、「至るところにある」と言えるほどメジャーなお店です。
チャンギ空港の出国後のエリアにもあるので(第3ターミナル)、出発直前でも食べられますよ。
カヤトースト以外のメニューも魅力的
ヤクンカヤトーストには、カヤトースト以外のメニューもあります。
こちらは「トーストウィッチ」という、袋状にしたトーストに具材を詰めたもの。こちらはチキンチャーシューで、真っ赤ですが辛くはありません。フィッシュやツナもありました。
ちなみに、これに温泉卵をつけても美味……!
フレンチトーストは、ふっくらしたパン。日本のフレンチトーストはお砂糖たっぷりの卵液に浸されていますが、こちらは甘くはありません。
卵液も表面くらいで、牛乳も入っているのかどうかわからないくらい。フレンチトーストというよりもピカタに近いイメージかもしれません。おすすめはチーズ入り!
甘くはないフレンチトーストに、カヤジャムを付けるのもまた、やみつきの美味しさ。ぜひ、カヤジャム付きをオーダーしてください。
カヤはどうしても苦手……という方も大丈夫!シンプルなシュガーバタートーストもあります。さっくりトーストにたっぷりのバターと砂糖、美味しくないわけがない!
また、麺類などのしっかりめの食事のある店舗もあります。新宿にできたお店も、アジアンフードメニューが登場するようですね!
※2020年7月16日現在、輸入の関係で食事系はまだ始まっていません。
お手頃価格のお土産もおすすめ
お店によっては、お土産を販売していることもあります。シンガポールは物価高でお土産代もバカになりませんが、空港で買うお菓子よりずっとお手頃。
カヤジャムの小瓶はやや割高なので、自分用に買うなら大きな瓶がお得です。
カヤバターを練り込んだハート型のクッキーも人気商品で、箱入りは日本の通販サイト等でも販売されています。
カヤトーストとコピ-Oのイラストもかわいいのは、ポッキーとのコラボ商品。2019年に発売された商品で、2020年7月現在もシンガポール国内で販売中です。軽いうえに2SGD(約160円)と手にとりやすい価格なのが嬉しい!
ヤクンカヤトーストの基本情報
公式サイト: http://yakun.com/
ヤクンカヤトースト(日本の公式サイト): https://yakun.jp/
日本の店舗は、イートイン・テイクアウトともに可能です。
【当取材記事につきまして】
hitotema編集部所属ライターがシンガポールの店舗を訪問後、掲載許可を得て記事を作成しました。