調味料はいつのまにか増えている食品の1つ。新しいお料理にチャレンジするときに購入して、そのまま使い切れずにいる方も多いのではないでしょうか?
にもかかわらず、新たに買った調味料の収納場所を決めていない場合もよく見受けられます。スペースがないと、あちこちに調味料が分散してしまいがち。そうすると、とても動線が悪くなってしまいます。
そこで、ここでは調味料収納のコツとおすすめの収納グッズを紹介します。まずは見た目の美しさよりも使いやすさを考えてみてください。どこに収納したらいいのか見えてくると思います。
目次
調味料を全部出して仕分ける
まずはキッチンにある調味料を冷蔵庫のものも含めて全部出してみましょう。消費期限が切れている、または使わないと判断した調味料は処分します。
ところで、調味料の正しい保存方法をご存知でしょうか?
保存方法は、冷蔵保存と常温保存の2つに分けられます。意外とまぎらわしいので、おもな例を挙げていきますね。
冷蔵庫収納に向いているもの:
いりごま、わさび、味噌、醤油、ソース、マヨネーズ、ケチャップ、めんつゆ、バターなど
常温保存が向いているもの:
酢、本みりん、塩、砂糖、スパイス、粉物など
スパイスや粉物類を冷蔵庫に収納している方もいるかもしれませんが、パウダー状のものは冷蔵庫から出したときに湿気を吸収して劣化を早めてしまいます。
ですから、スパイスや粉物類は常温保存にして、消費期限内に使い切るようにするほうがいいのです。
常温保存の調味料は、1番よく使うコンロまわりにまとめて収納すると使いやすくなります。但し、油など熱に弱い調味料は少し離しておきましょう。
調味料収納におすすめのグッズ
調味料があちこちに分散してしまうのは、買い足すたびに「ちょい置き」してしまうのがおもな原因。つまり、定位置が決まっていないからです。
定位置を決めるためには、用途や場所別に収納グッズにまとめることが大切。そこで、調味料の収納に便利な収納グッズを4つ紹介します。
1ファイルボックス
ファイルボックスは、サラダ油やみりん、料理酒など大きめの容器を引き出しに収納するのに向いています。
ファイルボックスは、液ダレしてもサッと洗えるので衛生的。紙袋を中に入れるか、キッチンペーパーを敷けば、掃除の回数を減らせます。
ファイルボックスの中でも必ず定位置を決めておいてくださいね。
2キャスター付き収納ボックス
棚に収納するときは、キャスター付き収納ボックスにまとめると便利。なぜならば奥に置いた調味料が出し入れやすくなるからです。
キャスター付き収納ボックスもファイルボックスと同様にサラダ油やみりんなど大きめの容器を収納するのに向いています。
収納ボックスは水で洗える素材を選ぶようにすると液ダレしても安心です。
3スパイスラック
備え付けや市販のスパイスラックをお持ちの方もいるでしょう。その場合は、定位置を決めると使いやすくなります。
サイズの合った整理ボックスを入れて、さらに仕分けるとラク。
なるべく同じ高さ・大きさの調味料でそろえると統一感が出てきます。
4キッチンラック(積み重ねタイプ)
積み重ねタイプのキッチンラックは塩や砂糖などの調味料を置くのに使えます。そのまま調理台に調味料を置くと、拭き掃除のときにいちいち移動させるのはとても面倒ですよね。ラックに収納してまとめておけば、調理台をサッと拭けて掃除がラク。
スパイス類がたくさんある場合は、ラックを積み重ねていけば、スパイスが増えても安心です。おそろいの容器に入れ替えると統一感があって、ごちゃごちゃして見えません。
5マグネットケース
コンロの上のレンジフード(素材による)や冷蔵庫にマグネットケースをつけて収納しておく方法もあります。万が一フタがはずれてしまうことも考えると、パウダー系のスパイスよりもローリエのようなハーブ類やコショウの粒などを入れておくほうがおすすめです。
調味料収納の理想は「コックピット収納」
「コックピット収納」とは、動かなくてもその場で使いたいモノが出し入れできる収納のこと。飛行機のコックピットのイメージです。
調味料やキッチンツールが使いやすい位置にあると、とても効率よくお料理ができます。それらをコンロまわりに置いて、コックピット化をめざしてみましょう。
ゴールデンゾーンと呼ばれる「目線の高さから腰の位置」に収納することを心がけるとさらに使いやすくなります。
キッチンの調理台には何も置かないようにしたい方がいるかもしれませんが、中にしまってしまうと出し入れが面倒くさくなるというデメリットがあります。ただ掃除はしやすくなるので、見せる収納か隠す収納かは、自分の好みで決めるのがいいと思います。
調味料収納は見た目重視でなく使い勝手重視で
調味料を増やすと、お料理のバリエーションが増えて楽しいですよね。
ですが、あちこちに調味料を分散させてしまうと使い忘れが増え、食品ロスにもつながります。
食品ロスを防ぐためにも調味料は定位置を決めて収納することがとても大切です。定位置は冷蔵庫とコンロまわりがベスト。調味料の特徴でどちらに収納するか仕分けます。
お料理を効率よく作るためにも、コックピットのような調味料収納をめざしてみてくださいね。