食器洗い乾燥機(食洗機)は、時短家事の強い味方として普及率が高くなってきた家電です。
そんな食洗機ですが、食器を洗う家電だから庫内は何もしなくてもキレイだと思っている人も多くいます。
でも実は、食洗機の中は意外と汚れています。食器や調理器具をキレイにする家電だからこそお手入れしなければなりません。
ここでは、食洗機のお手入れ方法とキレイに保つコツをご紹介します。
目次
食洗機はどうして汚れるの?
庫内は使用しているうちに、少しずつ汚れていきます。なぜなら食洗機の残菜フィルター(ゴミ受け)に食べ物のカスや油などが付着してしまうからです。
そのままにしておくと、カビが発生したり、臭いがついたり、庫内に雑菌が繁殖したりして、とても不衛生な状態に。
ゴミが詰まっていると食器がキレイにならないばかりか、食洗機の劣化にもつながります。食洗機は、できるだけ長く使いたいですよね。
だからこそ、こまめなお手入れと定期的な洗浄が必要なのです。
食洗機のお手入れ方法
食洗機のお手入れは、だいたい1ヵ月に1回または汚れに気づいたときが目安です。
では具体的なお手入れ方法を見ていきましょう。
庫内は標準コースで洗浄
食洗機庫内の洗浄方法はとっても簡単。何も入れていない食洗機に洗剤投入口から洗浄剤を入れて、標準コースで運転するだけです。
お手入れコースがあれば、そちらを選択してください。
庫内洗浄に使える洗浄剤は以下のとおりです。
- クエン酸 大さじ2〜3杯
- 粉末の酸素系漂白剤 大さじ1杯
- 酢 100ml
- 専用洗剤(説明書の指示どおりの分量で)
*分量は深型タイプの食洗機用です。食洗機のサイズによって調整してください。
*クエン酸は機種によっては洗浄剤として使えないものもあるので、説明書で確認をお願いします。
汚れに応じた拭き掃除
食洗機の庫内に白い粉や白い固まりがついていることはありませんか?
白い粉は溶け残った洗剤、白い固まりは水垢です。見つけたら、まずはカラ拭きしてみます。それでも落ちなかったら水拭き。頑固な汚れは、白い粉なら重曹水、水垢ならクエン酸水を吹き付けて拭き取ってみてください。
パーツは擦り洗い
カゴや箸立てなどのパーツは取り外し、使い古しの歯ブラシやスポンジに食器用洗剤をつけて擦ってみましょう。
汚れがひどい場合は、酸素系漂白剤で浸けおきすると汚れが落とせます。
カビが生えていたら塩素系漂白剤で除去
気づかないうちにカビが発生してしまう可能性もあります。
カビを見つけたら、塩素系漂白剤を吹き付けて、キッチンペーパーでパックしてみてください。パック後、しっかり拭き取って、カビが除去できていればOKです。
食洗機をキレイに保つコツ
細かいパーツのお手入れは面倒です。けれども普段の心掛けしだいで、お手入れの回数は減らせます。さほど手間のかかる方法ではないので、ぜひ実践してみてください。
残菜フィルターは毎回洗う
残菜フィルターは、一番汚れやすいのでこまめに洗う必要があります。
洗い終わった食器を取り出す「ついでに洗う」よう習慣化してしまうのがベスト。食洗機のお手入れの中でも残菜フィルターの掃除がもっとも重要なので、忘れずにやりましょう。
とはいえ、放置してしまうことだってあります。もしベタベタしていたら、使い古しの歯ブラシで擦り落としてくださいね。
食器を入れる前に軽く汚れを落としておく
汚れた食器をそのまま食洗機に入れても食器はキレイになります。けれども、食洗機にかける前の予洗いは必要だと思っています。
なぜなら、そのまま食器を入れると残菜フィルターにゴミがすぐ溜まってしまうからです。ゴミと一緒に食器が洗われていると思うといい気分ではありません。それに食洗機のトラブルの原因にもなります。
ひどい汚れの場合は、予洗いする前に古布やキッチンペーパーで拭き取っておくのがおすすめ。茶碗は水につけて、ご飯粒を取っておきます。ほかの食器もサッと洗い流すだけで、食洗機の負担が減るので、無理のない範囲で実践してみてください。
食器が少なくてもすぐに運転する
食器がいっぱいになるまで食洗機をかけない方も多いのではないでしょうか?
汚れたままの食器を数時間放置すると雑菌が増えてしまいます。食器が少なくても、少量モードですぐ運転させましょう。
洗剤は適量を入れる
洗剤を入れすぎると、溶け残りが庫内で固まってこびりついていきます。逆に少なすぎると、食器がしっかり洗えません。なので、説明書に従って適量の洗剤を入れることが大切です。
庫内の乾燥を保つ
運転が終了すると、庫内に蒸気が溜まります。蒸気はカビの原因の1つ。
食洗機をしばらく開けておき、庫内の蒸気を逃して、乾燥を保つようにしましょう。
食洗機をお手入れする際の注意点
食洗機のお手入れは必要です。けれども間違ったお手入れをしてしまうと、食洗機の寿命を縮めることになってしまいます。ここに挙げる注意点を守って、正しいお手入れをしてください。
ネジ止めされているパーツは外さない
食洗機本体に直接ネジ止めされているパーツがありますが、分解してしまうと故障の原因になりかねません。汚れていると感じても、拭き掃除に留めておきましょう。
使用不可の洗浄剤を使わない
使用できる洗浄剤はメーカーによって異なります。クエン酸がNGのメーカーもあるので、取扱説明書をよく読んで使用できる洗浄剤を使ってください。
お手入れ後も乾燥させる
食洗機の使用後と同じで、お手入れが終わった後も庫内を乾燥させておかなければなりません。カラ拭きしたり、乾燥モードにかけたりしてください。
食洗機を長持ちさせるためにもお手入れを!
食洗機をキレイに保つコツは、こまめなお手入れです。庫内がキレイだと、食器の洗い上がりもずっとピカピカのまま。お手入れしておけばトラブルが減って、長持ちもして…とメリットしかありません。
面倒かもしれませんが、大切な食洗機を清潔な状態に保てるよう心掛けてみてくださいね。