リスク軽減!ノロウィルスによる食中毒を防ぐための対策

リスク軽減!ノロウィルスによる食中毒を防ぐための対策

ノロウイルスによる食中毒は、12月から翌年1月頃がもっとも発生しやすいと言われています。感染力が強く、発症してしまうと家族全員に感染する可能性があります。食中毒症状もきつくトイレ掃除や衣類の洗濯も大変になるので、できるだけ感染しないようにしたいですね。
そこでここでは、ノロウイルスによる食中毒を避けるための対策をご紹介します。

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ノロウイルスに感染する原因と食中毒の症状

ノロウイルスに感染する原因と食中毒の症状
(画像出典)shutterstock

ノロウイルスによる食中毒が起こる主な原因は2つあります。

  • 「ノロウイルスに汚染された食品・飲料水」を口にして感染する。
  • 「ノロウイルスに感染した人」からの飛沫感染、または二次感染。

主な症状は「嘔吐」「下痢」「腹痛」など。抗ウイルス剤がないため対症療法でしのぐしかなく、食事もままならなくなります。脱水症状にならないよう水分補給が必要で、回復後しばらくは食事も胃に負担のないメニューにしなければなりません。
感染者にも看病する側にも大きな負担になりうる状況を考えると、未然に防ぐのが一番です。

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ノロウイルスの感染を防ぐための対策

ノロウイルスの感染を防ぐための対策

ノロウイルスの感染予防対策のポイントは「高温加熱」「殺菌消毒」です。対策をしても完全に防げるわけではありませんが、リスクは減らせます。
では対策を3つ、ご紹介します。

食品からのノロウイルス感染を予防するには「加熱」が大事

食品によるノロウイルス感染の場合に、原因食品が特定されることは少ないようです。
しかしノロウイルスは熱に弱いので、中心部が85〜90度になった状態で90秒以上加熱すればほぼ死滅します。つまり、とにかくしっかり加熱することが大切なのです。
また、牡蠣のような二枚貝はノロウイルスに汚染されやすいと言われていますので特に注意してください。

ノロウイルスに汚染された調理器具は消毒や加熱処理を

ノロウイルスに汚染された食品を取り扱った場合の二次感染を防ぐために、まな板や包丁などの調理器具の殺菌が必要です。
よって以下のような作業を行いましょう。

  • 熱湯消毒(85度以上のお湯で1分以上の煮沸)
  • 塩素系漂白剤で浸けおき

殺菌に必要な温度は85度以上なので、食洗機(機種によるが給湯60度前後)では温度が足りません。ですが、殺菌後に食洗機にかけて高温乾燥するのは有効です。

感染予防にはとにかく手洗いが重要

手についたノロウイルスを減らすには手洗いが有効です。石鹸で消毒という意味ではなく、手や指についたノロウイルスを落とすために使います。温水でしっかりと手洗いしましょう。
手洗い後は清潔なタオルで水分を拭き取り、エタノール消毒するとさらに効果的です。

近年は「ノロウイルスはエタノール消毒では効果がない」と言われていますが、手指を塩素系漂白剤で洗うわけにはいきません。また、ノロウイルスの代替ウイルス(形態の似ているウイルス)はエタノールでも効果がありますので、エタノール消毒はしたほうが望ましいです。
調理前、食事のあと、トイレのあと、感染者と接触したあとなどに必ず行うようにしましょう。

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ノロウイルス感染者がいる場合の対応

ノロウイルス感染者がいる場合の対応

家庭にノロウイルスの感染者がいる場合、しっかり殺菌しないと家族にも感染してしまいます。とは言っても、自宅では感染者を完全に隔離することはできません。だからこそ感染者にはきちんとした対応が必要です。
では、どんな対応をしたらいいのかをご紹介していきます。

感染者と接触する場合は使い捨てマスクと手袋をする

オムツをしている赤ちゃんや要介護の方などがノロウイルスに感染した場合、オムツを直接触ってしまうのはとても危険。飛沫感染の恐れがあるので、マスクとビニール手袋をしてオムツ処理をしましょう。マスクもビニール手袋も使い捨てにして、オムツと一緒にしっかりとビニール袋に密閉して捨ててください。
処理後の手洗いも忘れずに。

食器を消毒する

感染者が使った食器にはノロウイルスが付着している可能性があります。食器は塩素系漂白剤で浸けおきしてから、洗剤で洗ってください。食洗機があれば高温乾燥を併用すると安心です。

なお、金属製の容器・用具、メラミン食器、漆器など塩素系漂白剤の使えない食器もあります。メラミン以外のプラスチック食器、陶器、ガラス器、木・竹製品は使えますよ。

参考:花王「キッチンハイター」
https://www.kao.com/jp/haiter/hit_kitchen_00.html

トイレ使用後は消毒する

感染者がトイレを使用したあとは飛沫感染の恐れがあります。マスクと手袋をして、塩素系漂白剤で便器や床、洗浄レバー、ペーパーホルダー、ドアノブなどを消毒しましょう。換気には注意してくださいね。

リネン類に吐物がついてしまったら消毒後に洗濯

シーツや枕に吐瀉物が付着した場合は、ペーパータオルで拭き取ったあと、可能であれば塩素系漂白剤でもみ洗いします。よくすすいだ後、洗濯機で洗い、乾燥機があれば乾燥までかけます。
付着が広範囲にわたり、どうにもならない場合は捨ててしまうというのも手段の一つです。
リネンやカーペットは、温度設定を「高温」にしたスチームアイロンを使うと効果的。濡らしたペーパータオルを敷いて2分以上アイロンをあててください。

ノロウイルス対策をする際の注意点

ノロウイルス対策をする際の注意点

ご紹介した感染予防対策、感染後の処理方法の際に注意することが3つあります。
繰り返しになる部分もありますが、再度書いておきますね。

  • 自分が感染しないために“使い捨て”を使用すること。手袋、マスク、あればエプロンも使い捨てが望ましいです。
  • 汚物を処理するときは必ずビニールでしっかりと密閉してノロウイルスが外に飛散しないようにすること。
  • 処理する際に洋服に水しぶきなどが付着したら、必ず洗濯すること。

以上の3つに注意して、感染が広がらないようにしましょう。

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ノロウイルスに感染しないように万全の対策を

ノロウイルスによる食中毒は、大人も子どもも非常に症状がつらく、家族でダウンしてしまうとどうにもならない状況になってしまいます。
自宅の周辺や学校、職場でノロウイルスにかかった人がいたときは、ご紹介した方法でなるべく感染しないように対策してくださいね。もし感染してしまっても、対策を続けて家庭内での広がりは阻止しましょう。

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