ピーターラビットの絵本のシリーズにある『ひげのサムエルのおはなし』。
主人公はこねこのトムです。
わんぱくざかりのトムが家から姿を消してしまったので、家族で探し出すことにしました。そんなとき、「家に住みついているねずみがトムをさらったのではないか?」という噂が流れてきて…ねずみに料理されて食べられてしまう寸前のところで助けることができました。ロープで巻かれた後、ぐるぐるっと生地に包み込まれてしまったトム。ハラハラする内容ですが無事に助かって一安心ですね。
今回紹介するお菓子はローリーポーリープディング。絵本ではトムが巻かれてしまいますが、代わりにジャムをたっぷりと巻きこんで作ります。パイやスコーンのようにサクサクホロッとした生地がジャムに絡まって美味しいんです。
とろ~りなめらかなカスタードソースをつけていただきます。
目次
材料(約25cm1本分)
<生地>
- バター(有塩) 100g
- 薄力粉 180g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 塩 小さじ1/4
- シナモンパウダー 小さじ1/2
- 牛乳 150ml
- お好みのジャム 150g
<カスタードソース>
- 卵 1個
- 砂糖 大さじ2
- 牛乳 250ml
- バニラオイル 少々
作り方
生地を作って焼き上げた後、カスタードソースを作ります。
1ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、塩、シナモンパウダーを入れて混ぜます。
22cm角くらいに刻んだバターを入れて混ぜます。
3指先でバターをつぶしながら粉類と混ぜていきます。バターの粒が小豆くらいの大きさになるまで混ぜましょう。
4牛乳を入れて全体を大きく混ぜます。
5手で軽くまとめたらラップに包んで冷蔵庫で30分休ませます。
6軽く薄力粉(分量外)を振った台で生地を伸ばします。バターの粒がまだ残っている状態が理想的です。
7両端の生地を少し折りたたんでからジャムを塗ります。
8ゆるく巻きます。
9巻き終わりを下にして天板に乗せ、180度に予熱したオーブンで30分~40分ほど焼きます。
10形が崩れていたら熱いうちにクッキングペーパーでくるんで輪ゴムで固定してしばらくおきます。
11ここからは、カスタードソースです。ボウルに卵と砂糖を入れて混ぜます。
12鍋に牛乳を入れ、人肌程度に温めます。
13卵が入っていたボウルに牛乳を少しずつ入れて混ぜます。
14ザルで濾してから生地を鍋に戻して弱火にかけ、とろみがつくまで混ぜたらバニラオイルを入れて冷まします。
15お皿にカスタードソースを流し、輪切りにしたプディングを乗せます。
バターとシナモンの香りが鼻をくすぐるお菓子
バターがたっぷりと入っているので、焼いているときに良い香りが部屋中に広がります。上手に生地を作ることが出来ればカサカサッとしたパイのようになりますよ。コツは
- バターを溶かさないこと
- 粉と混ぜすぎないようにすること
です。
ジャムは焼いている間にはみ出ることもありますが、その部分もカリッとしていたり煮詰まって飴のようになっていたりして美味しいです。
カスタードソースのまろやかな味わいに包まれるとまた違った雰囲気になり、いくつでも食べてしまいそうです!
【参考文献】
ビアトリクス・ポター(作), おびかゆうこ(訳)『ひげのサムエルのおはなし』フジテレビ出版, 1994年