こんにちは、野菜農家のホマレ姉さんです。
今年も新玉ねぎの季節がやってきましたね。皆さんご存知のように、新玉ねぎは甘味が強くてみずみずしいのが特徴なので、サラダなどによく使われます。でも、玉ねぎサラダばかりでは、なかなか使い切れないし、飽きてしまいますよね。
そこで、今日は姉さんが新玉ねぎを使った、少し珍しいレシピを2品ご紹介したいと思っています。どちらも簡単に作れるレシピなので、是非とも作ってくださいね。
目次
「新玉ねぎのアチャール」のレシピ
ひとつ目は「新玉ねぎのアチャール」、インドの漬物みたいなものでカレーの添え物にピッタリです。
材料(2〜4人分)
- 新玉ねぎ 1/2個
- レモン果汁* 大さじ1強
- 塩 2つまみ
- チリパウダー 適量
*レモン1個からおよそ大さじ3と1/3の果汁がとれます。
作り方
1新玉ねぎは皮を剥いて上部と根部分を切り落とし、繊維に対し直角になるように薄切りする。
21をボウルに入れて塩を振り、軽く揉むように混ぜ合わせたら、しんなりするまでおく。
32にレモン果汁とチリパウダーを加える。
43を混ぜ合わせる。
54を1時間~一晩おいて食べる。
「新玉ねぎのジャム」のレシピ
もうひとつは「新玉ねぎのジャム」、塩分強めのチーズやパン、ベーコンなどによく合う万能保存食です。
材料(作りやすい量・出来上がり約400ml)
- 新玉ねぎ 500g
- きび砂糖 50g
- 白ワイン 1/2カップ
- レモン果汁 大さじ1と1/2
※保存する場合は保存するためのビンが必要です。
作り方
1玉ねぎは皮を剥いて上側と根部分を切り落とし、繊維にそって薄切りにする。
2耐熱容器に1と白ワインを入れたら両端に少し隙間を空けてラップをかけ、500Wの電子レンジで12分加熱する。
32にきび砂糖とレモン果汁を加えて混ぜ合わせ、今度はラップをせずに500Wの電子レンジで14分加熱する。
4玉ねぎジャムの完成。
ビンに保存する場合
1鍋に保存するためのビンと水を入れて強火にかけ、5分煮沸する。
2トングなどで煮沸したビンを取り出し、ペーパータオルの上に逆さまにしておき、しっかりと乾かす。
3完成したジャムを熱いうちに入れ、フタをしたらビンを逆さまにしておく。冷めたらフタを上にして冷蔵庫で保存する。
玉ねぎの話
数ある野菜の中でも玉ねぎは最も使用頻度の高い野菜の一つです。
姉さんは、じゃがいもやニンジンと並んで、野菜の横綱だと思っているんです。だって、どれもカレーライスに欠かせない野菜ですもんね。
もちろん、姉さんの畑でもこれらの野菜を毎年作ります。でも、正直言っちゃうと玉ねぎはあんまり作りたくないのよね……。
なぜなら、収穫までの時間がとにかく長いんですよ。
じゃがいもやニンジンだったら、だいたい4ヶ月もすれば収穫できるのに、玉ねぎったら苗を植え付けてから、早いものでも半年くらいかかっちゃうんです。
姉さん家では苗も作るので、9月から梅雨入り前まで、概ね1年の3/4くらいは玉ねぎ栽培に関わらないといけません。
おまけに収穫したあと、日の当たらない風通しの良い所に吊るし乾燥させ、貯蔵するって作業まであるんです。
そんな手間のかかる玉ねぎですが、新玉ねぎだけは特別な存在。一般的に新玉ねぎとして出荷されるのは、甘味が強く、生育の早い極早生や早生の品種。
糖度が高いので長期保存には向かないし、収穫時期も晩生の品種よりもひと月くらい早いんです。
なので、収穫期に入ればパパパッと抜いて、サササッと葉っぱを切り落とし、乾かすのはほどほどにして、あれよと言う間に出荷です。
甘くて、みずみずしい新玉ねぎの美味しさはさることながら、農家の姉さんにとっては仕事も早いという良いこと尽くめの野菜なんですよ。