こんにちは、野菜農家のホマレ姉さんです。
にんじんやキャベツ、ほうれん草などは、スーパーに行けば一年中手に入りますが、だからと言って旬がないワケではありません。
これらの野菜の旬は冬で、寒くなればなるほど甘味が増して美味しくなり、また、糖度だけではなく、ビタミン類など他の栄養素の含有量も高くなるんです。
気になるお値段は、災害などがあった年は例外として、概ねお手頃な価格になりますから、旬の野菜は積極的に摂らないと勿体ないってもんですね。
今回は、そんな今が旬の冬野菜をメインに使い、身体が喜ぶミネストローネのレシピをご紹介しようと思います。
姉さん家では冬になるとこのミネストローネをよく作るのですが、最近はこれに今話題のもち麦を加えて作ることが多いんです。
ご存じの方も多いと思いますが、もち麦は食物繊維がとても豊富に含まれていて、腸内環境を整えてくれるという、何とも有難い穀類なんですよ。
特に、便秘で悩んでいる方には効果的なようで、姉さんも普段の食卓にもち麦を採り入れるようにしてから、とても調子が良くなりました。
使用する野菜はこのレシピの通りでなくても構いません。
姉さんは、セロリと玉ねぎは必ず入れますが、その他の野菜は旬のものを多く使うくらいで、何でも入れちゃいます。長ねぎやレンコンなどの和野菜だって意外とイケるんですよ。
冷蔵庫に中途半端に残っちゃった野菜なんかも、この際ですから一緒に使ってしまいましょう。
また、このレシピでは具が野菜ばっかりになってますが、それでは物足りないという方はベーコンなどを加えてみてもOKです。
冬は夏と比べて水分摂取量や運動量が減り、便秘がちになりやすい季節です。便秘でお悩みの方は、是非このもち麦入りのミネストローネを作ってみてくださいね。
但し、普段からお通じの良い方は多めに摂ると、緩くなり過ぎることもあるので、加えるもち麦の量は少なめにしてください。
目次
もち麦入りミネストローネのレシピ
それでは、レシピと参ります。
材料(作りやすい量・4人分くらい)
- もち麦 50g
- にんじん 1本
- 玉ねぎ 1個
- じゃがいも 1個
- セロリ 1/2本
- キャベツ 1/8玉
- ほうれん草 50g
- にんにく 1片
- トマト缶(ホール) 1缶(400g)
- ローリエ 2枚
- タイム 適量(あれば)
- オリーブオイル 大さじ1〜2
- チキンスープの素 小さじ1
- コンソメスープの素 小さじ1
- 塩、コショウ 適量
作り方
1鍋に1Lの湯を沸かし、もち麦を入れ15〜20分茹でる
21をザルにあげたら流水で洗い、水切りする。
3にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、セロリは1cmの角に切る。
4キャベツ、ほうれん草は3〜4cmの食べやすい大きさに切る。
5にんにくは包丁の腹で上から押さえて軽く潰し、皮を剥いてみじん切りにする。
6鍋にオリーブオイルと5を入れて弱火にかけ、香りが出るまで炒める。
76に3を加えて中火に変えたら、全体にオリーブオイルが行き渡るように炒める。
87に3を入れ、ヒタヒタになるまで水を注ぎ、沸いたらチキンスープの素とコンソメスープの素を加え、蓋をして具に火が通るまで煮る。
98に果肉を潰したトマトと4、ローリエ、タイムを入れ、水200〜300mlを加えて全体がクタクタになるまで煮込む。
109に2を入れて温め(この時にスープが少ないようなら再度水を足す)、塩、こしょうで味を調える。
1110を器によそい完成。好みでオリーブオイルやパルミジャーノをかけ、イタリアンパセリを散らしてもよい。
冬のほうれん草のお話
冬になると、『寒締めほうれん草』とか『縮みほうれん草』と銘打ったほうれん草を見かけるかと思います。
これらのほうれん草は、真冬に収穫期を迎えるように計算し、栽培されているので、冬に向けて冷え込んでいく中を、じっくり時間をかけて生育します。
寒さの中で葉はロゼット状(放射状)に広がり、肉厚となり、最低気温が0℃を大きく下回ってくる頃には、自らが凍結しないように糖度を上げて甘くなります。
栽培や出荷に手間がかかり、面積の利用効率も悪いので、通常のほうれん草よりも値段がお高いことが多いですが、味は格別です。地域によって若干の違いはありますが、12月〜2月くらいが一番美味しい時季だと思います。見かけたら是非食べてみてくださいね。