梅雨が明けて暑さも本格的になってくると、畑では次々とナスが収穫できるようになります。
産直市などでもたくさん並び、お値段もお手頃になりますものね、せっかくだからナスに思う存分活躍してもらいましょうか。
そこで、今日おすすめしようと思っているレシピは「ナスのドライカレー」。この季節になると我が家で最も登場する人気1位の夏カレーです。
何故かというと、このレシピはとっても簡単で、あれやこれやとやることがいっぱいのこの時季に大助かりだからです。
上手に作るポイントは、豚ひき肉から出る脂をシッカリとナスに吸わせてから蒸し煮にすることくらいかな。
その際、水やスープは一切使わず、ナスに含まれている水分だけを利用することで、旨味がグーッと凝縮されるんです。
このレシピはちょっと大人向けの味付けなので、まだ小さなお子さんがいる家庭では、カレー粉やスパイスの量を少し調節してくださいね。
目次
材料(2人分)
- ナス 2〜3本(約250g)
- 豚ひき肉 110g
- 玉ねぎ(みじん切り) 1/4個
- 生姜(みじん切り) 大さじ1
- 赤唐辛子 1本
- カレー粉 大さじ1と1/2
- トマトケチャップ 大さじ1と1/2
- 塩 小さじ1/2
- サラダ油 大さじ1と1/2
- 粉末クミン 適量(あれば)
- 温かいご飯 2膳分
- ゆで卵 1個
- ししとう 4本
作り方
1ナスはヘタを落としたら皮付きのまま1〜1.5cm角に切る。
2フライパンにサラダ油と生姜を入れ、弱火で熱して香りが立ったら玉ねぎと赤唐辛子(半分に切りタネを取り除く)を加え、玉ねぎが透き通るまで炒める。
3フライパンの火を中火にして2の豚ひき肉を入れ、肉の色が変わるまで炒める。
43に1のナスを加え、豚ひき肉の脂をナスに吸わせるように炒め合わせてから蓋をし、ナスがしっとりするまで蒸し煮にする。
54にカレー粉とトマトケチャップ、塩、あれば粉末クミンを入れて味を調える。
6器に温かいご飯と5をよそい、半分に切ったゆで卵とソテーしたししとうを添える。
ナスの話
ナスはその原産地がインドと考えられているので、暑さは得意ですが、寒いのは大の苦手なんです。日本ではハウスなどの施設で栽培しない限り越冬することはないので一年草として扱いますが、冬のないインドでは立派な木に育つんですよ。
夏の間はグングンと成長し、実もいっぱいつけてくれるナスですが、少し冷たい風が吹き始める頃になると、収量が一気に落ちてきます。
そして晩秋となり、霜が降りるとナスはその一生を終え、もう二度と復活はしないので、翌年は再び苗作りから始めることとなります。
また、ナスを栽培する上で気温とともに欠かせないのが水で、土壌の水分量を常に維持してあげる必要があります。毎日のように夕立があればいいのですが、日照りが続くようなときは水遣りに追われ、これがかなりの重労働。
しかし、柔らかくてみずみずしい高品質のナスを作ろうと思えば、避けては通れない作業なんですね。