
こんにちは、野菜農家のホマレ姉さんです。
今日は、春に必ず食べたくなる豆ご飯をご紹介しようと思います。
豆ご飯の豆といえばグリンピース(実エンドウ)ですが、そのグリンピースの収穫期はちょうど農家にとって忙しい時期でもあるんです。グリンピース以外の春野菜も収穫しなきゃならないし、梅雨に入る前に植え付け作業や草取りや、やらなきゃならないことがいっぱい。
せっかく農家の役得で新鮮なグリンピースが手に入っても、残念なことに料理は手抜きにならざるを得ません。
本格的に作るなら、莢(さや)を煮た煮汁で豆を煮て、ご飯も炊くのでしょうが、時間のない姉さんは最初から豆と米を一緒に炊いてしまいます。
この方法だと豆には多少皺が寄ってしまいますが、お客様に出すわけでもないし、そんな小さなことは気にしていられません。美味しければそれでいいんです。
一点だけポイントを挙げるとしたら、豆に塩を馴染ませてから炊くようにすることくらいかな。そうすることで豆の色がキレイに仕上がりますからね。
目次
材料(4人分)
- 米 2合
- グリンピース(莢付き) 300g
- 酒 大さじ1
- 塩 小さじ1強
作り方
1炊飯器の内釜やボウルで米を研いですすぎ、水が透き通ってきたら一度水を捨てる。炊飯器の内釜に研いだ米を入れ、2合の目盛り(白米コース)まで新たに水を入れて5〜10分程度浸水させる。

2グリンピースを莢から出してボウルに入れ、塩を振り、手で馴染ませるように軽く揉む。

31にグリンピース(ボウルに付いた塩も)と酒を入れ、炊飯器の白米普通コースで炊く。

4炊き上がったら底の方から大きくご飯を混ぜる。

5グリンピースをバランス良く入れて盛り付ける。

グリンピースの話

随分と昔の話ですが、姉さんがこの岡山の田舎に引っ越して来た頃、「豆ご飯にでもしんさい!」と、近所のおばちゃんにグリンピースを頂いたことがありました。
正直言ってその頃は、あまりグリンピースが好きではなかったのですが、貰った手前、言われた通りに豆ご飯にしてみたのです。
そうしたらとても甘く、美味しいの何のって、今まで食べていたのは一体何だったのだろう……?と思うくらいの感動でした。
当時は素人だった姉さんも、今では何年もグリンピースを作り続けてきた身となってしまいました。
そこで、今回は美味しいグリンピースを選ぶコツを教えちゃいます。
グリンピースは完熟させるよりもほんの少しだけ若採りする方が甘味が強く、発色も良く柔らかです。熟すまで待てば実自体はひと回り大きくなるのですが、固くなり始め、美味しさという点では今ひとつかな。
まだ若いのか熟しているのかを見分けるポイントは、莢です。
実が熟してくると莢が薄くなってきて皺が寄り、色も段々と黄色味がかってきますので、莢に若干の厚みがあり、瑞々しさが残っている緑色のものを選びましょう。
あと、収穫してから時間が経つと甘味が落ちてきてしまうので、できるだけ鮮度の良いものを選びましょう。
近くに農家が直接持ち込む産直市などがあれば、是非覗いてみてください。おそらく鮮度の良いグリンピースが見つかると思いますよ。