どっちにする?IHクッキングヒーターとガスコンロの違いと特徴を比較

どっちにする?IHクッキングヒーターとガスコンロの違いと特徴を比較

新築やリフォームなど、キッチンの調理設備をどうするか考える際に、IHクッキングヒーターとガスコンロを比較検討する人が多いのではないでしょうか。

「IHクッキングヒーターだと火災の心配がない」「ガスコンロなら停電の際にも使えるので安心」「IHはお手入れがラク」「やっぱり料理はガス火」など、さまざまな情報であふれているため、結局どちらを選べばいいのか迷ってしまうのも当然です。

そこでこの記事ではIHクッキングヒーターとガスコンロを比較していきます。それぞれのメリット・デメリットや光熱費節約のコツなどを詳しくご紹介するので、悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。

IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーター
(画像出典)PIXTA

IHとはInduction Heatingを略したもので、日本語に訳すと「電磁誘導加熱」ことです。
IHクッキングヒーター内部の磁力線に電流を流し、電流が調理器具の底を通過するときにうず電流が発生。うず電流の抵抗で調理器具自体を発熱させるという発熱方式です。

ここからはIHクッキングヒーターならではのメリット・デメリットをご紹介していきます。

メリット

IHメリット
(画像出典)PIXTA

まずはIHクッキングヒーターのメリットからです。メリットとしては以下の3つが挙げられます。

発熱効率がいい

IHクッキングヒーターは調理器具自体を直接温めるタイプのため、発熱効率が非常にいいことがメリットです。IHは火力が弱いというイメージがあるかもしれませんが、実は熱しやすく高火力で調理できるため、ガスコンロよりも時短調理できます。

また火を使うガスコンロと違って周囲の温度が上がりにくいのも特徴です。暑い夏でも比較的快適に調理できます。

掃除がしやすい

IHクッキングヒーターは掃除のしやすさが大きなメリットです。ガスコンロと違って凹凸が少ないため、毎日の調理後にサッと拭くだけの簡単なお手入れでいつでも清潔な状態を保てます。また天板がガラスの製品も多く、飛び散りや吹きこぼれがあった場合でもすぐに拭き取れるのも特徴です。

火災の心配が少ない

IHクッキングヒーターは炎が出ないため、ガスコンと比較して火災のリスクがかなり少なくなります。コンロからフライパンや鍋を外すと加熱がストップするため、消し忘れの心配もありません。
ただし使用中や使用直後は天板が熱いこと、火災のリスクがゼロになるわけではないことには留意してください。

デメリット

IHデメリット
(画像出典)PIXTA

次にIHクッキングヒーターのデメリットをご紹介します。
デメリットは以下の3点です。

使用できる調理器具が限定される

IHクッキングヒーターは「IH対応」と表記された調理器具しか使用できません。金属製で鍋底が平面になっていないと、調理器具との間で電気抵抗が起きず、発熱できないからです。そのためガラス鍋や土鍋と行った電気が流れない調理器具や金属製でもIH非対応の調理器具は使用できません。

ただ近年では多くの金属鍋が使用可能な「オールメタル対応」のIHクッキングヒーターも出てきています。オールメタル対応なら鉄製・ステンレス製はもちろん、アルミ製や銅製、ステンレス多層鍋も使用可能です。初期費用はかかってしまいますが、調理器具の買い替えを面倒に感じる方はぜひオールメタル対応のIHクッキングヒーターもご検討ください。

停電時に使用できない

IHクッキングヒーターは電気を使用するため、停電時には使用できないこともデメリットです。台風が多い地域など、停電が起こりやすい場合は少し不安があります。
調理設備にIHクッキングヒーターを設置するなら、卓上用のカセットコンロを用意しておくのがおすすめです。カセットコンロがあれば、停電の際にも調理ができるので安心できます。

鍋振りに適していない

IHは磁力線で鍋底を加熱するため、フライパンや鍋などをIHの表面につけていないと加熱できません。チャーハンをはじめとする鍋を振る炒め方には適していないことを知っておきましょう。
光センサーなどを使用し、鍋振りをしても加熱できる製品も出てきていますが、まだまだ少ないのが現状です。

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ガスコンロ

ガスコンロ
(画像出典)PIXTA

次にガスコンロについてです。ガスコンロはガスで火をおこして加熱します。昔からある調理器具のため、使った経験がある方も多いのではないでしょうか。

ここからはガスコンロのメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。

メリット

ガスコンロメリット
(画像出典)PIXTA

ガスコンロのメリットとしては以下の3点が挙げられます。

調理器具を選ばない

対応器具が必要なIHクッキングヒーターとは違い、ガスコンロは調理器具を選びません。金属製の調理器具はもちろん、土鍋やガラス鍋なども使用可能です。コンロを交換する際に調理器具を買い替える必要がないため、手間やコストを減らせます。

調理器具にこだわりがある方や、調理器具の買い替えを面倒に思う方はガスコンロがおすすめです。

停電時でも使用できる

ガスコンロは停電の際にも普段どおりに調理できます。ほとんどのガスコンロは乾電池を使用して点火しているため、停電時でも使用可能です。一部のガスコンロでは電源接続が必要な機種もありますが、「停電時対応用の乾電池ケース」や「内蔵の乾電池ボックス」を使用することで停電時にも対応できます。

調理方法が多彩

ガスコンロは炎で調理器具を加熱するため、多彩な調理が可能です。ある程度ガスコンロから調理器具を離しても熱を加えられるため、チャーハンのような鍋振りをする炒めものを調理しやすくなってます。
焦げ目を付けたり、ガス火で炙ったりといった調理もしやすいので、「絶対にガスコンロ!」というこだわりを持つ方も多いです。

デメリット

ガスコンロデメリット
(画像出典)PIXTA

ガスコンロのデメリットは以下の3点が挙げられます。

IHに比べると、火災のリスクが高い

ガスコンロはガス火を使っているため、IHに比べると火災のリスクが少し上がります。ガスコンロの周囲に燃えやすいものがあると危険ですし、特に小さなお子さんや高齢者、ペットがいる家庭では不慮の事故に注意が必要です。
また、機器の進化でガス漏れの危険性は少ないというものの、ゼロではありません。

なお、古いガスコンロにはは自然発火や空焚きの恐れがあります。古いガスコンロを使用しているご家庭は、早めの買い替えをおすすめします。

掃除が大変

最近はお手入れしやすさがウリのガスコンロも増えていますが、ゴトクがある以上、IHより掃除しやすくなることはありません。隙間やくぼみもあるため、場合によってはスポンジやブラシなど、さまざまな道具を使って掃除する必要があります。

周囲の温度が上がってしまう

火を使うため、ガスコンロ周りの温度が上がってしまうのもデメリット。特に夏場の暑いときは不快に感じる人も多いのではないでしょうか。夏にガスコンロを使用する際には換気をしっかりする、エアコンで涼しい温度を保つといった工夫が必要です。

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光熱費節約のコツ

光熱費節約
(画像出典)PIXTA

IHクッキングヒーターとガスコンロにはそれぞれ電気代、ガス代が必要になります。どちらを使用するにしても、光熱費はできるだけ節約したいものです。

ここからはIHクッキングヒーターとガスコンロ、それぞれの光熱費節約のコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

IHクッキングヒーター

IH光熱費節約
(画像出典)PIXTA

IHクッキングヒーターはガス代はかからないものの、ガスコンロと比べて光熱費(電気代+ガス代の合計)は高くなりがちです。ですが節約のコツを知ることで、ある程度、電気代を抑えられます。

オール電化向けの電力料金プランを活用

オール電化の場合は、専用の電気料金プランがあり、かなりお得な価格設定になっていることが多いです。

電気を使った分だけ課金される「従量電灯プラン」、時間帯ごとに電気料金が変わる「時間帯別電灯プラン」があります。「時間帯別電灯プラン」の場合、一般的には日中が割高、夜間は割安なことが多いです。
日中は仕事や学校で不在がちなご家庭は、「時間帯別電灯プラン」への乗り換えを検討してみるといいでしょう。

節電機能を活用

IHクッキングヒーターには節電機能が搭載されており、調理を終えて電源を切った後に使用した電気代の目安がディスプレイに表示される「電気代表示機能」や消費電力を自動で切り替える機能などがあります。見える化することで電気代を意識したり、消費電力を制限したりすることで、効率よく電気代を抑えることが可能です。

他の調理器具も活用

IHクッキングヒーターだけでなく、圧力鍋や保温調理器、電気ポット、電子レンジなどを併用するのもおすすめです。電子レンジでの下茹で、圧力鍋での時短調理、保温容器での余熱調理、電気ポットや電気ケトルでの湯沸かしは、電気の節約と時短を兼ねるので一石二鳥です。

ガスコンロ

ガス光熱費節約
(画像出典)PIXTA

次にガスコンロの節約のコツについてです。以下の3つをご紹介します。

ガスコンロの火力調整

ガスコンロの火を強くすれば強くするほど、多くのガスを使用します。いつも強火を使うところを中火にするだけでも一定の効果があるので、火が強くなりすぎないよう注意するのがおすすめです。

経済産業省・資源エネルギー庁の省エネポータルサイト※によると、1日3回、20℃程度の水1Lを沸騰させる時に強火から中火にした場合、年間で約390円の省エネ効果があります。お湯を沸かす以外でも強火から中火にしていくと、より効果が高くなるので意識してみるのがおすすめです。

鍋底からはみ出すような大きな火を使うと、鍋やフライパンの劣化も進んでしまうので、火を強くする際には鍋底のサイズに合うように調整してください。

※参考サイト:https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/kitchen/index.html

他の調理器具も活用

IHクッキングヒーターと同様になりますが、圧力鍋や保温調理器、電子レンジ、電気ポットを積極的に使うことでガス代の節約になります。ガスを使う時間や調理時間も短縮できるため、余暇の時間を増やすことも可能です。

光熱費の節約なら、電力会社の乗り換えも!

IHクッキングヒーターかガスコンロか、心は決まりましたか?
どちらにしても、光熱費を抑えて効率よくお料理したいものですね。

電気代やガス代の節約なら、電力会社・ガス会社の乗り換えもおすすめです。
お得に乗り換えできるキャンペーンや、電気・ガスのセット割引プランなどもあるので、コンロの買い替えのタイミングでぜひ検討してみてください。

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