3月はひなまつりですね!女の子の節句ということもあり、華やかでカラフルな食べ物が多いですよね。
定番のメニューをひなまつりっぽく鮮やかに、だけど簡単に作れてアレルギー対応で食べられるメニューを3品ご紹介いたします。何も言わなければ、まさかこれがアレルギー除去食とは思わないかも⁈
今回ももちろん、全て7大アレルゲン(※)不使用レシピです。
(卵・乳製品・小麦・カニ・エビ・そば・落花生)
目次
甘酒のすし酢と野菜シート使いがポイント!刺身盛合わせで作るてまり寿司
通常、すし酢は砂糖をたくさん使いますが、砂糖は使わず甘酒を使うことで優しい味のすし飯に。お米もしっとり柔らかくなります。また、野菜と寒天で作られている生春巻きの皮のような野菜シートを使って、アレルギー対応でも色とりどりでワクワクするお寿司に仕上げました。
スーパーに売られている刺身盛合わせで作ることができる、てまり寿司です。
材料(9個分)
<すし飯>
- 白ご飯 250g
- A:濃縮タイプ甘酒 40g
- A:純米酢 15ml
- A:塩 3g
<トッピング>
- VEGHEET(ベジート)(かぼちゃ・ニンジン・トマト・ほうれん草) (※) 各1/2枚
- 刺身盛合わせ(マグロ・サーモン・はまち・ホタテ貝柱などお好みのもの)
- ニンジン 適量
- グリーンピース 適量
VEGHEETとは?
海苔乾燥機を応用して、ペーストした野菜をシート状に加工させた新しい食材。規格外野菜と寒天をつなぎに使った100%天然食材を原料として、食品添加物や化学調味料を一切加えていない野菜シート。
野菜嫌いのお子様にも海苔感覚で食べてもらいやすい!また、例えば卵アレルギーの代替え食材として、かぼちゃシートを使って卵っぽい色味を出せたりと、地味になりやすいアレルギー除去食が一気に華やかになる優れもの。レッスンでもよく使用しています。
販売元:株式会社 広研
製造元:株式会社 アイル
公式サイト
作り方
1Aの材料を全て混ぜ合わせ、700wの電子レンジで1分加熱する。
2炊きたての白ご飯に1を混ぜ、しゃもじでご飯を切りながらよく混ぜ合わせる。
3ニンジンを3mmほどの厚さで5枚輪切りにする。鍋に湯を沸かし、ニンジンとグリーンピースを茹でておく。
42のすし飯を、ラップなどを使ってピンポン玉の大きさに9個丸める。
5VEGHEETをキッチンばさみで正方形の形に9枚切る。
6まな板に水をつけ、その上にVEGHEETを置き30秒置いて柔らかくする。
7丸めたすし飯に5のVEGHEETを巻く。くっつきにくい場合は、ラップなどで固定するとつきます。
8ニンジンはクッキー型で花型に抜く。刺身を食べやすい大きさに切る。
97のすし飯の上に刺身をのせ、ニンジンやグリーンピース、刺身盛合わせについている大葉やツマなどでトッピングして完成。
ポイント
- すし酢は必ず加熱してください。甘酒の麹菌が生きていると、米のでんぷんを分解してしまい、パラパラのすし飯になってしまいます。
- 魚アレルギーの方は、アレルギー対応ハムやそぼろなどお好みのものをトッピングしてください。刺身こんにゃくをのせると刺身っぽい見た目になります。また、野菜シートだけでもおいしく食べられます。
- 野菜シートが手に入らない場合は、きゅうりをピーラーで剥き水分をふき取ったものを巻いたり、海苔を巻いたりして代用できます。
- レシピで使用している甘酒は、米麹で作られたものを使っています。水分が多めでそのまま飲める「ストレートタイプ」と、トロッとしていて水や湯を足して飲む「濃縮タイプ(甘麹とも言う)」の2種類が主流です。商品のラベルに書いてあることが多いです。より甘さがあるのは濃縮タイプで、砂糖の代わりとして使うことができます。
使用している特定原材料
なし
衣はあられ!毬みたいな揚げ蓮根まんじゅう
定番の蓮根まんじゅうを揚げてみました。色付きぶぶあられを衣にして揚げて、毬のようなイメージに仕上げました。ツナ缶の塩味だけで十分おいしい、お酒のアテにもなる一品です。
材料(6個分)
- 蓮根 約120g(小1個分)
- ツナ缶(ノンオイルタイプ) 1缶
- 片栗粉 大さじ2
- 色付きぶぶあられ 適量
- 揚げ油(米油など) 適量
作り方
1蓮根を良く洗い、黒っぽいところは包丁でそぎ落とす。皮は剥かず、そのままおろし器で擦る。
2耐熱容器に擦りおろした蓮根と、水気を切ったツナ缶・片栗粉を入れ混ぜ合わせる。700wの電子レンジで1分加熱する。
3加熱後、取り出してよく混ぜる。粗熱が取れたらラップなどで2のタネを丸める。
4ボウルにぶぶあられを入れ、丸めたタネへ全体につける。手でギュっと握りながらつけるとくっつきます。
5フライパンに1cmくらいの厚さに油を注ぎ、180度で温める。油が温まったら160度(弱火~中火の間くらい)にして4を入れ、常に菜箸などで転がしながら全体をカリッと揚げる。
6揚がったらクッキングペーパーの上で油を切って完成。
ポイント
- 蓮根を皮ごと擦ることで、皮と身の間にある栄養を丸ごと摂ることができます。揚げると黒っぽい色になるので、気になる方は皮を剥いて酢水につけてから擦ると、黒くなりにくくなります。
- 色付きぶぶあられはネットショップで購入できます。カラフルな色味の食材には合成着色料が使われていることもありますので、私はなるべく天然着色料を使用したものを使うように心がけています。
- 揚げすぎるとぶぶあられの色味が消えてしまうので注意。
使用している特定原材料
なし
もちもち食感!甘さ控えめ春色米粉ミルクレープ
ピンクと緑色の米粉クレープを交互に重ねた、春っぽい見た目のミルクレープです。より簡単に作れるように、米粉のホットケーキミックスを使いました。中に挟むクリームも簡単に作れますよ。
材料(直径約20cmの大きさ1個分)
<クレープ>
- 米粉ホットケーキミックス(※) 150g
- 無調整豆乳 350ml
- 米油 大さじ1
- ビーツパウダー 1g
- 抹茶パウダー 1g
(※)スーパーで比較的手に入りやすい商品の一例:「やさしごはん おこめでつくったケーキミックス粉」(トップバリュ)など
<クリーム>
- 無調整豆乳 300ml
- きび砂糖 大さじ4
- 米粉 大さじ3
- 塩 ひとつまみ
<具やトッピング>
- いちご 8粒
- バナナ 1本
- エディブルフラワー 適量
作り方
1ボウルに米粉ホットケーキミックス・米油・無調整豆乳を入れてよく混ぜる。生地を2つに分け、ビーツパウダーと抹茶パウダーをそれぞれ入れて、二色の生地を作る。30分ほど寝かせておく。
2鍋に無調整豆乳・きび砂糖・米粉・塩を入れ、加熱せずダマが取れるまでよく混ぜる。混ぜた後、中火で常にかき混ぜながらとろみをつけていく。
3とろみがついてきたら弱火にし、写真のようにもったりするまでよくかき混ぜる。火を止め、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。
5弱火でクレープを両面焼く。ピンクと緑を交互に焼いて、焼けたクレープを重ねておくと、後のデコレーションが楽にできます。各4枚ずつ焼く。
4フライパンを温め、一旦濡れぶきんの上で冷まして、お玉1杯分の生地を流し入れる。生地が底で沈殿しているので、毎回焼く前にしっかり混ぜておく。
6いちごを薄切りにし、バナナを輪切りにする。
7クレープ生地に3の豆乳クリームを塗り、いちごとバナナをのせてクレープを重ねていく。これを繰り返す。ピンクと緑色の生地を交互に重ねると、切った時の断面が綺麗に仕上がります。
8全部重ねたら、ラップをかけて冷蔵庫で2時間ほど冷やす。
9粉砂糖やエディブルフラワーなどで飾って完成。
ポイント
- 米粉ホットケーキミックスはグルテンが含まれている商品もあるので、原材料表示をよく確認してから使うようにしてください。
- 生地に入れる豆乳は、ストレートタイプの甘酒や水でも代用できます。
- 大豆アレルギーで豆乳クリームが食べられない方は、ココナッツクリームで代用してもおいしく食べられます。
- 完成後、冷蔵庫で冷やさないとうまく切れないことがあります。固くなってしまうので、ラップは必ずして冷やしてください。
- ビーツパウダーは製菓材料店やネットショップで購入できます。
使用している特定原材料
大豆
お重箱を使えば、より華やかに!
お皿に盛りつけるもいいのですが、お重箱に詰めると、それだけで雰囲気が出ます。お正月だけしか使わないなんてもったいない!
私はピクニックに持っていくお弁当箱代わりにも使っています。
和食は比較的アレルギーがあっても食べられる物が多いのですが、見た目がどうしても地味になりやすい料理でもあります。ちょっとした工夫で、色とりどりの華やかな食卓になります。
お子様はもちろん、大人も楽しめる味にしていますので、ぜひ作ってみてくださいね!