松前漬け

農家の松前漬け #ホマレ姉さんのレシピ

毎年師走を迎え、スーパーにたくさんのスルメが出回り始めると、ホマレ姉さんは決まって松前漬けを作ることにしています。

我が家の松前漬けは少し変わっていて、一般的なそれよりもニンジンをたっぷりと使うんです。もちろん畑にいっぱいあるからなんですけどね。でも、理由はそれだけではないんです。冬のニンジンは寒さにあたってとても甘いので、いっぱい入ると美味しさがグーンとUPするんですよ。

作ってみると分かりますが、他のお漬物よりもズーッと簡単だし、冷蔵庫に保存するなら10日くらいは日持ちするし、とにかく重宝するんです。ただ、一点だけ問題があり、それはいかにして猫に盗られないようにスルメを切るか……ですが、無理な方には既に細切りになっているものがあるのでそれをオススメします。

もしお正月用として数の子入りの贅沢な松前漬けを作りたい場合は、使用する数の子の量だけニンジンを減らしてもらえばOKですよ。

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材料(作りやすい量)

  • ニンジン 200〜300g(1〜2本分)
  • 切り昆布(漬物用) 17g
  • スルメ(中・胴部分のみ) 30〜35g
  • ゆず 適量

<漬け汁>

  • 酒 1/2カップ
  • 水 1/2カップ
  • 醤油 1/3カップ
  • みりん 1/4カップ
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作り方

ニンジンは皮を剥き、4cm長さの細切りにする(スライサーを使うと早い)。

スルメはサッと水に潜らせ、ペーパータオルの上に5〜10分置き柔らかくする。

を縦半分にしてから横にハサミを入れ、昆布の太さに合わせるよう千切りにする。

小鍋に<漬け汁>の材料を全部入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせから冷ます。

保存袋に切り昆布と、を入れ、混ぜ合わせたら冷蔵庫に入れる。

1日に1回冷蔵庫から取り出して混ぜ合わせ、再び冷蔵庫で保存するのを2〜3日繰り返す。

ゆずの皮を剥き、内側の白い部分を削ぎ落としてから千切りにし、サッと水に晒してから水気を取る。

の味がなじんだら器に盛り、を添える。

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ニンジンの話

真冬に収穫した甘~いニンジン

ニンジンの原産地は中央アジアで、今のアフガニスタンあたりだと考えられており、ヨーロッパへ伝わった西洋種、中国や日本に伝わった東洋種に分類されます。

現在、日本で流通しているニンジンのほとんどは西洋種で、東洋種と言えば年末にお正月用として出回る金時ニンジンくらいしか見かけません。その理由としては、西洋種のニンジンの方が作りやすいのと、東洋種は秋冬しか栽培できないのに対し、西洋種は春でも栽培可能だからなんですね。

但し、春採りのニンジンは温度管理など、それなりの栽培技術が必要とされるので、家庭菜園では少しハードルが高いかもしれません。しかし秋冬ニンジンならばそれほど難しくはないので、栽培する際のポイントを書いておこうと思います。

ニンジンはダイコンなどと同じように、根を食用にする根菜類なので、苗を作って植え付けるワケにはいきません。そこで畑に種を直接蒔くのですが、その際の覆土は薄っすらにするのがポイントです。あまり深くに播種してしまうと発芽してくれません。
また、ガチガチの固い土や石がゴロゴロしているような畑では、根が真っすぐに育たないので、できるだけ土を柔らかくし、石などがあったら取り除いておきます。

次に播種する時期が重要です。ニンジンは暑さが苦手なのですが、あまり栽培時期を遅らせても色づきが悪くなってしまいます。ホマレ姉さん家は暖地でも寒冷地でもない中間地になりますが、8月に入ったら播種し始め、8月の終りまでに何回かに分けて行っています。

最後にニンジン栽培の一番難しいポイントですが、それは何と言ってもキレイに発芽させることで、これが上手くいけば半ば成功したようなものです。真夏に播種をすることになるニンジンの大敵は日照りです。土が乾いた状態だとニンジンはまず発芽してくれません。

そこで水やりをしっかりするのですが、それでもすぐに乾いてしまうので、ニンジンが鉛筆の太さに育つくらいまでは遮光ネットをし、常に土が湿っている状態を保ちます。あまりキツイ遮光ネットを使うと徒長(茎が細く葉の間隔が長く間伸びした状態)してしまいますので、姉さんは35%くらいの遮光率のものを使っています。

ここまで順調にいけば、あとは草取りと間引き作業をマメにするだけ。もちろん間引きしたニンジンも美味しくいただきましょう。

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